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人の言葉は、自分をみつける道標

時に人からの言葉というものは、自分では気がついていなかった己の姿を見せてくれることがある。

ここ1〜2年で知ったのだけれども、どうやら自分は人当たりが良い方らしいのだ。まったく自覚はなかったのだが、人から評されることでその特性は浮かび上がってきた。

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普段は写真の出張撮影、という仕事をしているのだけれど…自前のホームページではなく登録制のマッチングサイトから申し込まれた場合、お客様が"口コミを書いて評価する"というシステムがある。昨年このサイトに登録してみた時に、1番新鮮に感じたのがこの口コミシステムだった。

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ホームページからのメールのやり取りでは、わざわざこちらから感想を要求することはないけれど…登録サイトにおいて口コミの評価件数とは予約数に直結する数字だ。後発組の立場としては、出遅れたぶん評価をいただく為に努力する必要がある。

という訳で、納品の際に「口コミを書いていただけると嬉しい」という旨を記載するようにしていた。

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そうしたら、少しずつその件数も増えてきて…これが殊の外、嬉しい。喜んでいただけたのだ、とはっきりとわかるからだ。またどのような点がお客様に響いたのか…ということがダイレクトに伝わってくるので。今後の参考にもなる。

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撮影場所の案内やポーズのご提案など何も考えずに当たり前のようにやっていたことが、意外と喜んでいただけるポイントだったと知ったり。臨機応変な対応を感謝していただいて、良かった良かったと安心したり。

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そんな行動に対する評価の合間に、ちらほらと自分自身についての言葉も混じっていて。それらが、まさに自分が気づいていなかった自分であり、想定してもいなかった言葉達だった。

「親しみやすい」「気さくで優しい」「笑顔を絶やさず、常ににこやか」「感じの良い方」「人柄の良い方」「穏やかな方」

人並みに応対はしているつもりではあったけれど…わざわざその点に言葉を割いてくださっていることに、びっくりした。

撮影中はわりと写真を撮ることに夢中になっているので、"良い人"であることに意識は割いていない。ただ思い返してみれば「子供さんには少しでも笑顔になって欲しい、心を開いて欲しい」「大人もできたら笑って欲しい」とは常に思っているので。その気持ちが態度に出ているのかもしれない。

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とはいえ、自分自身では当たり前のこと過ぎてまったく意識していなかったので。「え、うちって気さくで優しいんだ!?」と普通にびっくりした。夫にも「ねぇねぇ、うちって気さく?優しい?」と確認してみたくらいだ。

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"長所は他人に聞け"とか"得意なことは自分にとって当然過ぎて、比較対象が無いと気づかないこともままある"とか、言われたりするけれど…得てして、そういうものなのかもしれない。

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自分の発想からは、出てこない言葉ばかりだった。
だって。こんな仕事をしていながら初対面には緊張するタイプの人見知りで、いつも実際にお会いするまでわりとドキドキしっぱなしだ。出張撮影を始めたばかりの頃には「なんでこんな苦手そうなことを、嬉々としてやっているのだろう…?」と、自分でも不思議になったことがある。

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でも考えてみれば「ドキドキするから緊張するから、喋れない…」という性格ではないし。むしろこれ以上は緊張しない為にもしっかり喋るし、相手に緊張は伝染させたくないからリラックスしてもらいたくて笑う。

これは自意識とは別に、外から見ると"親しみやすい"と感じられるかもしれない。

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小さな事かもしれないけれど、人からいただいた言葉のおかげで。こうやって自分という人間について改めて知る事ができた。誰よりもよく知っているつもりの自分だけれど、時に誰より見えていないのが自分というものなのだろう。

だからこそ。「わたしって、あなたから見てどんな人ですか?」たまには親しい人間に、思い切ってそんな質問をしてみるのも面白いかもしれない。


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広島で、大人から子供まで人物の出張撮影をしています。自然な情景を、その時間を…切り取って残したスナップ写真は、お客様だけでなく自分にとっても宝物。何かありましたら、ぜひどうぞ!

ユルリラム
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