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そうだ、この人は羽生結弦だった

先月末あたりからちょこちょこと羽生くんの特集番組をやっている。それらを見ていたら…今シーズン、怪我以降からずっとひっそりとどこかに存在していたそこはかとない不安がいつのまにか消えていた。

羽生結弦くんのどこが良いかって。勝ちたい、1番強いのは自分でありたい…という気概が半端なさそうな所が良い。それをハッキリと口に出し、その為にひたすら頭を使い、努力をする。Twitterでもつぶやいたけれど、ほんとそういう所だと思う。(もちろん演技も素晴らしいけれど!)

しかし本気の願いをハッキリと宣言するというのは、実はとても怖いことだ。口で大きいことを言ってしまって、もし実現できなかったら?格好悪いじゃないか…という見栄が大抵の場合、邪魔をする。

大きすぎる願いなら、「どうせ叶わないだろう」とどこかで思ってしまえば夢物語のように気楽に口にできる。「五輪で金メダルをとりたい」も、そう思われても仕方がないと思われるような規模の夢だ。

でも彼は本気だった。本気でそれに取り組んで、そして実現した。「夢は現実になるぞ!」という強い強いメッセージ。それが彼から受け取ったものだ。
 

先日からの特集番組で、改めて彼の発言を何度も耳にして。「ああ、こういう人だった…」と思い出した。そうだった、常に"勝つ為には何が必要で、どう行動するべきか"をめちゃめちゃ考えてる人だった。その時できる限界に常に挑んでいて、いったん沈み込んだらそれをバネに驚くような結果を出してくる。

そうだ、彼はそんな人物だった。
この人は、羽生結弦だった。

そう思ったら、不安よりも楽しみになった。今シーズンは怪我もあり、試合はほぼスキップ、練習できる時間も限られてしまった。でもそんな逆境の中でも、自分のできる最大限で努力をしているはずだ。もうすぐ、その結果を見せてもらえる。

だから今は。ソルトレイク・フリーのヤグディンの実況ではないけれど、「あとは羽生結弦が羽生結弦であることを証明すれば、オリンピックチャンピオンのタイトルを手にします」という気持ちで、静かにその時を待っている。

彼が、再び歴史に名を刻む時を…



平昌オリンピック、フィギュアスケート男子シングルの日程は
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2/16(金)ショートプログラム 10:00~14:30
生放送:TBS・NHK BS1 
録画:NHK総合 16:50~19:55、NHK BS1 22:45~24:30
2/17(土)フリープログラム 10:00~14:25
生放送:NHK総合
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日本からの出場選手は、

エアリーなスケーティングに美しいジャンプやスピンを持ちながら試合になると阿修羅と化す羽生結弦

動きのしなやかさと小柄な身体から繰り出す大きなパフォーマンスで魅せる、氷の上以外ではいつも眠たい宇野昌磨

フリーの軽妙な動きにさえどこか端正さを感じさせ、今季後半は個人的に腕の所作がぐっとグレードアップされたと感じている田中刑事

 
4年に1度の大舞台、選手全員が(国内外問わず)それぞれ最高のパフォーマンスができることを祈ります!


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