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呉の街と、女友達と過ごす休日

友達が勤めているカフェが閉店することが決まって、共通の知り合いから誘いをうけた。最終日、そのカフェに遊びに行きがてら呉に行かないか…と。

自分は昔から誰かに「会いたいな」と思っても、よっぽど気心の知れた相手じゃないと「誘おうか」とはならなくて。「興味あるかなぁ…忙しいかなぁ…」とか考えているうちに、「まぁ、いいか」と諦めてしまうことが多い。それに体力が無い自覚があるので、疲れそうなことは誰かを誘うよりも「1人でやろう」となりがちだ。

だから、ちょうど会いたいなと思っていた相手にこんな風に誘ってもらえるのは。とても嬉しいことだった。

ひさびさに顔を合わせた女4人。移動中の車から、向かったカフェで過ごす時間までお喋りは止まらない。

話してくれるし聞いてくれるし、気がつけばあっという間に時間は過ぎていて。店で働く友人に手を振りカフェを後にする。


その後はぷらぷらと呉のメインストリート中通りを歩く。ちょうどイベントが開催されているようで、小石田純一の芸を眺めたり出店で食べ物を買ったりして。次の目的地、フライケーキの福住を目指す。

福住は呉に住むものなら誰もが知っているフライケーキの有名店。揚げたてのサックリした衣に熱々のこし餡の舌触り、昔からのファンも多い。戦後すぐにオープンした古い店で、親世代祖父母世代から愛されてきた味だ。


そしてその後は自分のリクエストでエーデルワイスへ。エーデルワイスというのはケーキ屋さんの名前なのだけれど、ここのクリームパイがこれまた呉名物で。テイクアウトだけでなく、2Fにカフェも併設されている。

このクリームパイ、舌の肥えたスイーツ愛好家をうならせるような繊細で上品な味わいのケーキではない。とはいえ、下品に甘すぎるタイプでもない。しっとりとしたカスタード部分がどことなくプリンの風味を思い起こさせ、甘みはしっかりあるけれど素朴さや懐かしさを感じさせる昭和の味で。底部分のタルトの僅かな塩気がアクセントになっていて。そのまま飲むと苦味があるような濃い目のダージリンが、この甘さにはちょうど良い。

と、急に「グルメレポか!」というような詳細な感想を書いてしまった。食いしん坊なので、食べることにはついアツくなりがちなのだ。

ちなみに近年の瀬戸内レモン推しから、レモンパイが紹介されていることもあるのだけれど…エーデルワイスといえばクリームパイだろうというのが呉出身者の見解。


このケーキ屋でも、気づけば数時間話し込んでいて。もちろん帰りの車でも、晩ごはんを食べに寄った串カツ屋でも何かしら話している。

女友達というのは、夫とはまったく違う。特に何人かが集まると、女3人よれば姦しいとはよく言ったもので。会った時から別れる時まで喋り続けて、喋って聞いてまた喋って…それでも話題は尽きない。

ひさしぶりの女友達と過ごす休日は、子犬と引きこもってばかりの人間にとっては良い気分転換だった。というわけで、今日はそんなお喋りのようにとりとめもない記事。



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ユルリラム
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