ぶらり京都旅 ~御所はエキゾチック・ジャパン~
先日の京都旅行では、またしても京都御苑に足を運んでしまった。
歴史に興味があるとか、特別な思い入れがあるとかではないのだけれど…なぜか京都に行くと、必ず立ち寄る場所になっている。
だだっ広くてごみごみしてなくて、大きな樹が沢山あって清々しくて。自由に散策も休憩もできるなんて、家の近所にあったら毎日散歩に来るのに…と立ち寄る度に思う。
大きな大きな木を見上げているだけで、ふぅっと身体の力が抜けていくようで。ボーッと風景を眺めていると、心を空っぽにできそうな気がする。
今回は早起きして因幡薬師と晴明神社を回っていたので。ここでちょっと休憩、写真のぐねぐねと格好良い松の木の下で朝ごはんに。
中身だけじゃなく、クロワッサン自体も美味しい…としみじみサンドイッチを噛みしめながら。位置的にどうしても視界に入ってくる、なぜか木の下で素足になり目を閉じて仁王立ちし続けている人を眺める。向き合っている銀杏の木と交信でもできるんだろうか?それともこれは太極拳とか気功の一種なんだろうか?好奇心が刺激される。
そうしてひと息入れた後は、京都御所の見学へ。
前回訪れたすぐ後から、事前予約無しで自由に入れるようになったと知って。今回、もしここに来れたら入ってみようと楽しみにしていたのだ。
「世が世なら、庶民の自分は絶対に入ることがないであろう場所に気軽に入れるとかすごい!」そんな野次馬根性で入ったその場所は、御所の外と同じく何もかもが大きくて広かった。
解説に記載されたあれこれは、教科書で見たことがあったりなかったり…と強く興味を引かれはしなかったのだけれど。御池庭まで来た時には「うわぁ!和だ!これぞ日本の美!」と興奮してシャッターを切りまくった。
濃い緑に囲まれた広い池には色鮮やかな花が咲き、それらが水面に映し出されている。遠目には鷺がいるのが小さく目に入る。
橋がある。今は歴史として名を知るばかりの偉人達も、在りし日にはここを散策したりしたのだろうか…などと柄にもない思いにふける。
海外から来られたであろう観光客も、同じようにこの庭で立ち止まって何度もシャッターを切っている。
日本人である自分さえ、和の美しさというものに惹かれて立ち止まってしまうのだ。海外の人達から見たら、さぞやエキゾチックな光景なのだろう。
溜息の出るような雅な庭、こんなものが街中にあって季節を通していつでも見られるとは…なんて贅沢なことだろう。
歴史には相変わらず興味がないけれど、やっぱり京都御苑も御所も大好きだ。改めてそう感じた、この京都旅だった。
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