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カメラと、写真と、春の宮島 - 前編

ふと思い立って、春の宮島でふらりと夫婦で花見を楽しんできた。

いや、花見にかこつけたカメラ散歩といった方が正しいのかもしれない。

ここしばらくは仕事で撮影するばかりだったのだけれど、ひさびさにプライベートで重たい一眼レフを首からぶら下げて外に出た気がする。

昨年、紅葉の時期に「感覚で撮る、頭で撮る」でも書いたのだけれど…

桜や紅葉のようなベタな被写体には「人とは違う、自分らしい写真を撮らなくては…」という、無意識のノルマを課していたせいで。楽しいというより面倒と感じてしまい、あまり積極的に撮りに行こうという気分にはならなかった。

しかしこの秋に「感覚で撮る」ということを改めて思いだしたこともあって、ふと「桜も撮ってみようかな?」という気分が湧いてきたのだ。


桜と五重塔を前に、わちゃわちゃと楽しそうにスマホを向ける女の子たち。ああ、春の宮島だなぁという1枚。

こちらは桜と、お食事中の鹿。インパクトはないけれど柔らかな色調に、"日本の春"を感じる。

「ベタだけど、絶景だから撮る!」とパチリ。多宝塔の側から桜と共に見下ろした海は、良いお天気のおかげで明るい綺麗な色で。気持ちが良いの一言に尽きる。

桃林に降りて、今度は下から撮る桜。広角寄りで遠近感をつけて、たまには幹を主役に。

桜を他の木の葉っぱと一緒に撮ると、また雰囲気が変わるという発見。これはこれで好きな感じ。

せっかく良いお天気なので、ベタに青空バックで。


人と違うものを、変わったものを…と自分に無理強いすることなく。ただ「あ、いいな」「これ撮ってみようっと」という気分で感じたままに撮る写真の、楽しいこと…!

いいねを大量にもらえたり、特別に素晴らしいものを撮らなくても。自分の心にさえしっくりくれば、それでいい。今はそんな気分。

SNS全盛期の今、「写真は人に見てもらうもの」という意識はますます強くなっているかもしれないけれど…やっぱり自分は、自分で撮ったものを「好き~!めっちゃいい~!!」と自画自賛しながらにやにや見るのが好きだ。

他人の評価も大事だけれど、自分の評価だって大事だ。

だってこれは、仕事じゃなくてプライベート。だったら自分が「楽しかったな、好きだな」って思ったらもう100点満点じゃないだろうか?自己完結、いいじゃない。万歳だ。


なんて書いていたら長くなってしまったので、残りの写真は後編で!
次は桜以外の風景写真がメインの予定。


ついでに、真面目に摂ってた頃の桜写真はこちら。
こっちはこっちで、好き。


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広島で、大人から子供まで人物の出張撮影をしています。自然な情景を、その時間を…切り取って残したスナップ写真は、お客様だけでなく自分にとっても宝物。何かありましたら、ぜひどうぞ!

ユルリラム
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