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ロマンティックと浪漫の違い

先日「ロマンティックはつづく/Romantic Bites.」を読んでいて、自分に足りない物はこれだったのか!!と頭の上で電球がピコーンとした。

この記事を書いた西平 麻依(まいも)さんは、詩的で美しい文章を紡ぐ女性作家さんだ。柔らかで女性的で、まさにロマンティックな文を綴る方で。いつも読ませていただく度に「自分には到底書けない文章だ…」と感じていたけれど、彼女の投稿したこのnoteを読んで理解した。

自分の文章に決定的に不足している物の1つがこのロマンティックな感性だ。

とはいえ、自分にもロマンチストな面くらいある。例えばクリスマスイブの夜は、夜空を見上げるとサンタクロースがいたりしないだろうかと今でも半分くらい本気で思っている。これだけ世界中に存在が浸透しているのだから、人々の概念が寄り集まって実体化してもいいのでは…等と考えてしまうのだ。

しかし彼女のロマンティックと比べてしまうと、自分の思考は何かが違う。というか、こうだったら面白いのに…という成分を含む妄想はロマンティックではなくむしろ浪漫に該当するのではなかろうか。ロマンティックというのは、そういうものではなさそうだ。もっとふわふわして掴み所はないのだけれど、とても綺麗で夢見がちで繊細な何か

写真でなら、まだ近い表現はできるように思う。
しかしどう考えても、自分の文章にこの素養はないようだ…。

嗜好としては本も映画もファンタジー物を好んでいるのに、なぜ自分にはこんな風にロマンティックがないのだろう。それと同じくらい超能力物が好きだからだろうか。(S・キングなら「ファイア・スターター」、恩田陸さんなら「光の帝国シリーズ」、辻村深月さんなら「ぼくのメジャースプーン」とか)

たしかにロマンティックという言葉が似合うファンタジーに比べて、超能力物には浪漫という言葉の方が似合うな…と一人つらつらと考え込んで納得した。

今まで特に考えたことはなかったけれど…意識しているしていないに関わらず、文体には嗜好や人となりが駄々漏れているものなのかもしれない。ということは自分がロマンティックな文章が書きたいなら、まずはロマンティックなものを好む所から始めなければならなさそうだ。

それならば早い所、まいもさんが出版されたばかりの「アイスクリームならラムレーズン」を手に入れなければ…。素養の足りない自分にとって、それはきっとロマンティックの良い教科書になるに違いないから。



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ロマンティックと浪漫以前に、花より団子タイプな自覚もあります…。
美味しいものを食べてる時って本当に幸せです。特に初めて食べる美味しさ、新しい味覚に出会った時は格別です。一口食べるごとに「おいしい!!」しか言葉が出て来ない時も最高です。

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今回ご紹介した、西平 麻依(まいも)さんの著書はこちら!
「でも、ふりかえれば甘ったるく」
「アイスクリームならラムレーズン」

広島では「でもふり」は紀伊國屋などで、「ラムレーズン」は横川の"本と自由"や駅前の蔦屋家電で取り扱いがあるそうです。
 
ちなみにエッセイ集、書店で手に入れたくてわざわざ買いに行ったのに。定休日でもないのに閉まっていて機会を逃したという…。来月、蔦屋家電付近に行く予定があるのでそこでリベンジします!

そしてカフェでまったりとページを捲りながら、ロマンティックを学習するんだ…というな小さな野望。

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