大人が写真を撮るとき その4
「大人が写真を撮るとき」シリーズとして掲載している、今回のこの宮島フォトツアー。お祖母様の米寿のお祝いということ以外にも、もうひとつリクエストがあった。
それが「年をとってしまった愛犬を、今のうちにたっぷり撮影して欲しい」というもので。
正直これは心に響いた。自分も犬を飼っている身としては、いつか来るその日は他人事ではない。「それはもう、沢山撮りましょうね!」とはりきって応え、心の中でコブシをグッと握りしめた。
移動の合間に、人と同じようにパチパチと撮影していく。この子の目は…お年を召しているせいか、もうあまり見えていないようで。
でもそんな変わってしまった目の色も、今のこの子だからと。正面からしっかり覗き込んだカットをとっておく。ちなみに犬と同じ目線なので、明らかに不審者な体勢で撮っている。ダックスちゃんは背が低いので、なかなかに地面が近い。
寄って引いてを繰り返し、沢山の写真を撮る。最初はクンクンとにおいを嗅ぎながら自力で歩いていたのだけれど…
宮島は歩く時間が長いので、途中からは抱っこでの移動になった。この家族の一員としてと共に進んでいく感じ、好きだ。そう思って、パチリ。
せっかくなので、お父上とのツーショットもアップでパチリ。
宮島らしく時には鹿が現れて、お互いに警戒しあったり。
景色の良い場所では、記念撮影をしてみたり。
人ばかりではなく、犬も意識して様々なカットを撮っていく。
犬というのは、自分よりも先に逝ってしまうことがわかっている家族だ。共に過ごす日々は長いようでいて、きっとあっという間なんだろう。
やんちゃでかわいらしく元気いっぱいだった子犬は、やがて自分の年齢をあっさりとこえて、いつしか老いていく。自分と犬にも必ず訪れるであろう未来。
だけれども、その道程は常に幸福で彩られていたと…そう思えるように。
そんな気持ちを込めながら、シャッターを切った。
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さて大人ばかりの宮島撮影。「大人が写真を撮るとき」シリーズとしてご紹介してきましたが、これにておしまいです。
家族写真は子供のいる家族が撮るもの、と思われがちですが…こういう撮影も良いしれない、そんな風に思っていただければ嬉しいです。
ロケーションフォトというと、眺めの良い場所できっちりポーズを付けてというイメージかもしれません。でもわたしの得意としているのは、そういった写真ではなく自然なスナップショット。
移動する皆様の周りをチョロチョロしながらパシャパシャ撮りつつ、お勧めの場所があれば途中でお声がけして集合写真や個人ショットなどを撮っていくことで。記念写真と自然なスナップの両方をお届けしています!
今回シリーズでご紹介したように、1時間の撮影で様々な写真が残せます。
記事にはしていませんが、ご希望でプロフィール写真などに使えるカットなども撮ってました。
いつか、写真を撮りたいと思うことがあれば…
こんなカメラマンがいたぞ、と思い出していただけると嬉しいです。
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広島で、大人から子供まで人物の出張撮影をしています。自然な情景を、その時間を…切り取って残したスナップ写真は、お客様だけでなく自分にとっても宝物。何かありましたら、ぜひどうぞ!
ユルリラム
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