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今週の出来事(7/4〜7/11)

●自分の価値とは●

何回か書いてまたその話か、と思われそうだけど、少し考えることがあったので。わたしはこの1年半ぐらいで15kgぐらい痩せた。性格とかは変わってないので自分では色んな服が着れるようになってラッキーぐらいにしか思っていないのだけど、周りの人の反応が様々で、自分は一体どう見られていたんだろう、というのが顕著に見えるのが面白い。自分とウマが合わないなぁと思う人や、バカにしているんだろうなぁという人は久しぶりに会っても嫌そうな顔で自分のことを指差してヒソヒソとそのあたりの人と話しているし、普段から仲良くさせてもらっているひとは久しぶりにあってもいいじゃん、なんて褒めてくれるし。でも痩せただけでこんなに反応が違うのかーと思ったのが、身内だった。母はスーパーで働いているのだけど、以前なら「自分が働いているスーパーで娘と買い物をしているのを見られたら自分が恥ずかしいから」といって、別々に買い物カゴを持って買い物をしていたのだけど、痩せてからはわたしと一緒に何も言わずに並んで歩くようになった。前はただ、太っているわたしと歩くのが恥ずかしいだけだったんだな、と思った。そして祖母は親戚に「たけ子が痩せて綺麗になったからどんどん見に来てー」と吹聴して歩くようになった。そしてわたしの前でも「ほんま綺麗になった、なった」と何度も何度も言うようになった。照れ隠しでもなんでもなく、本気で恥ずかしいから余計なことを言わないでほしい、やめてほしいと思った。祖母は太っていたときから「そんなギスギスに痩せてるんはちょっとなぁ。それぐらいふくよかなほうがええやんか」とニコニコしながら言っていたのだが、わたしが痩せてからは「あの前のはちと太り過ぎや」と言うようになったので、前の太っていた頃のわたしの姿は、祖母にとって「いいこと」だとは思っていなかったんだなぁと思った。 周りの人が喜んでくれるし、自分も痩せて嬉しい。着れなかったファッションも楽しんでいる。けれど、なんだろう、このザワザワとした気持ちは。ずっとここのところ違和感を感じていて、そのことについて考えていた。

1番最初に考えたのは、前のわたし、つまり太っていたわたしはやはり誰からも受け入れてもらえていなかった、ということを実際に目の当たりにしたり、聞いてしまったからなのかもしれない。それが身内という近い存在であればあるほど、丸ごと自分を受け入れてくれる存在、みたいな甘い考えがやはどこかにあったからそうではないことがわかってショックだったのかもしれない。あぁ昔の太っている自分ってやっぱりダメだったんだ。身内とはいえ恥ずかしかったんだなぁ。身内だったらどんな姿でも受け入れてくれると思っていたけど、そうではなかったんだと。

そしたら次第に太るのが怖くなってきた。また前の自分に戻ったら、自分を受け入れてくれなくなる。がっかりさせてしまうかもしれない。そんなことをちょっぴり考え始めてしまった。今までカロリーを気にせずお菓子を手当たり次第食べていたけど、あ、やっぱりやめよう…と思ってちょっと控えたり、残業がなくなってせっかくまともなごはんを食べられる時間ができたのに、なんとなくお腹いっぱいまで食べたらまた太るんじゃないかと思って少しだけにしたりするようになった。戻らないようにしないと、以前の価値のないわたしになってしまう。そんなことを考えるようになってしまった。

それを皮切りにぐるぐる自分の価値のなさが目につくようになった。仕事ができない自分は迷惑かけているだけとか、結婚していない自分は愛されていないんだとか、30代になってシワが多くなって、こんな自分を誰が必要としてくれるんだろうとか、必要とされていない自分は価値がないとか。まあ定期的に陥るループなんだけど。

でも思った。

…ねえ、自分の価値って誰が決めるの?

最初に頭に浮かんだのが渡辺直美さんのことだった。

渡辺直美さんは好きな芸人さんのひとりで、お世辞にも痩せているとはいえないが、ポジティブで元気が出るビビットなファッションがわたしはすごく好きだ。まさに彼女しかできないファッションで、見ていてとても楽しい。そして彼女はこういったコメントを残していた。

「太りたいなんて思わないし、痩せれるなら痩せたい。でも、今の自分がこれだから今の自分が好き」

「私は化粧がしたいから化粧するし、髪の毛を金髪にしたいからするし、美味い飯食いたいから食うし、脚がむくんだらむくんだまま放置するし」

「結局自分のやりたいことをずっとやってる人が輝いてる」

すごくステキな言葉だと思った。まさに自分で自分の価値を見出していて、そこには太っているとか痩せているとか関係あるのだろうか?そんなことよりも自分が自分であることに変わりはないのだ。

太っていた自分を受け入れられていなかったのは周りではなく、わたし自身だった。太っている、痩せているを言い訳にして、やりたいことをやってこなかったり、やりたいことをやるための努力をしてこなかったのもわたしだ。太っているから、仕事ができないから、結婚できないから価値がないのではなく、そんなことに囚われている事自体に価値がないような気がした。

自分のことは相変わらず好きではない。でも以前の自分より「好きなことに囲まれてやりたいことをできている」とは思う。だから周りがどう思おうが言おうが、以前よりかは「あらそうなの、どうぞご勝手に」と思えるようになった。それよりも自分の好きなことがたくさんあって、そのことで頭がいっぱいだから。

そうだ、そうだった。自分で書いていたのにすっかり忘れていた前の週の記事。

「美味しいものを食べて、ぐっすり眠るために働く」

…やっぱりカロリー気にせず美味しいものを好きなだけ食べよう、と思った。あとは運動すればいい。それから着たい服が着たいから、今の体型を維持しよう。それが今のわたしのやりたいことだから。

●今週のベスト飯●

知らなかったけど、七夕はそうめんを食べる日だったらしい。2日連続でそうめん作って食べました。美味しかった。

#日常 #日記 #料理 #ダイエット #生活 #自分の価値 #七夕 #素麺 #ご飯 #エッセイ

ありがとうございます。文章書きつづけます。