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あげたい人があげたい人に気持ちを込めて贈る日になったらいいな

「義理チョコをやめよう」

2月1日、ゴディバが日本経済新聞にこんな広告を掲載し、話題になっている。

https://twitter.com/livedoornews/status/959294409035542528?ref_src=twcamp%5Eshare%7Ctwsrc%5Em5%7Ctwgr%5Eemail%7Ctwcon%5E7046%7Ctwterm%5E1

 バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます。
その日が休日だと、内心ホッとするという女性がいます。
なぜなら、義理チョコを誰にあげるかを考えたり、準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです。
気を使う。お金も使う。でも自分からはやめづらい。
それが毎年もどかしい、というのです。
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 それはこの国の女性たちをずっと見てきた私たちゴディバも、肌で感じてきたこと。
もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくてもいい。
いや、この時代、ないほうがいい。そう思うに至ったのです。
そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。
社内の人間関係を調整する日ではない。 だから男性のみなさんから、とりわけそれぞれの会社のトップから、彼女たちにまずひと言、言ってあげてください。「義理チョコ、ムリしないで」と。

そしてバレンタインデーを、もっと好きになってほしいから。
愛してる。好きです。本当にありがとう。そんな儀礼ではない、心からの感情だけを、これからも大切にしたい私たちです。

 ゴディバジャパン株式会社
 代表取締役社長
 ジェローム・シュシャン
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チョコレートの会社が随分思い切った広告を出したなあと思ったが、考えてみるとチョコレートの会社だからこそ、出せる広告なのかもしれないと思った。

いや、よくぞ言ってくれました。

わたしも毎年思っていたことだったので、こうやって広告に掲載してくれて、なんかこの気持ちが「オフィシャル」になった気分です。
ありがとう!ゴディバ!

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実は面倒くさい行事だなあと思っていた。
毎年なけなしのお金が徴収され、いつの間にか男性陣に渡すチョコレートが準備されていて(役職によって値段が違う)、でもどんなチョコレートが一体渡されているのかわからぬまま2月14日が終了。そして、1ヶ月経った忘れたころに男性陣からお菓子のお返しがあり、「なんだか今年はイマイチね」「昨年よりもこの人、値段が低そうじゃない?」なんてお局さまたちが口々に感想を述べながらしっかり頂いて3月14日が終了。

毎年思う。なんなんだろう、これって…。

でも男性陣のほうが大変そうだなあと傍からみて思っていた。前の会社も今の会社も圧倒的に女性が多い職場だったため、男性一人にかかる負担が大きいのだ。
いや、でももしかしたら本当の意味で大変なのは男性の奥さんなのかもしれない。
そういえば友人も言っていたっけ。「うちのお父さん、いつも会社でチョコもらってくるから、お母さん毎年何をお返しに持たせていいのか悩んでいる」って。ホワイトデーのお返しの評価は、女性社員から男性への評価につながるだけではなく、奥さんへの評価にもつながると考えると、ちょっと恐ろしい話である。

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「男の人もお返し大変そうだから、もうやめたらいいのにね」
前の会社にいるとき、苦笑いで同じ部署の子たちと話していたことがある。
そうはいっても、長年続く文化、辞めることはなかなかできないだろう。多分今年も行われているんだろうな、と思う。

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道を歩いていたら、通りかかった花屋さんにこんなブラックボードが飾ってあった。

「もうすぐバレンタイン。男性から女性へお花を贈りませんか?」

奥さんから旦那さんへチョコレートを贈り、旦那さんから奥さんへお花を贈るシチュエーションを想像した。なんか一人でキュンときて、素敵だなあと思った。

あげたい人があげたい人に贈りものをすればいいと思う。もうそれでいいのではないか。

そしてわたしは今年、会社の人に義理チョコを渡さないことにした。
異動になって知ったのだが、今の支店では全員からお金を徴収してチョコレートを渡すのではなく、「あげたい人が個人的にあげる」というスタンスらしい。
だから今年は義理チョコを渡さないことにした。

お返しなんていらない。
美味しいお菓子は自分で買う。
是非、義理チョコ文化を廃止して、そのお金を家族や大切な人に使えるようなバレンタインデーになればいいと思う。

ハッピーバレンタイン。

#バレンタイン #2月 #日常 #日記


ありがとうございます。文章書きつづけます。