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金融系ITプロパーになってからの違和感

こんにちは。絶好の散歩日和ですね。
いきなりタイトルとは関係ないですが、こんな日は外に出てリラックスするといいですよ。

さて、今回は金融系ITのプロパーになった際の違和感についてです。

私は元々SESでデータエンジニアとして、主にweb系企業と呼ばれる会社に所属していました。

そこではとりあえずやってみよう、その後に相談しながらガンガン実装していくといった進め方が主でした。

本番環境でもバグがあってもリカバリできるような仕組みがありました。(というかつくりました)

もちろん、バグがあったら修正を迅速に行って、バグないかの確認をしながら進めていくので結果的にかけた時間に対するクオリティは高くなります。

なので、いいものが素早くできる特徴があります。

では、現在はどうでしょうか。

ものづくりの視点から解説します。

違和感その1.保守的な意思決定

時間がかかったり、ちょっと問題が起きればトップはすぐに難色を示してプロジェクトをやめたがります。

そして、それをなだめるための資料作りという謎の工数が発生します。

なぜ、このようになったかというと以下の理由があります。

  • 以上に厳しいセキュリティと通信経路ひとつとっても確認するスキーム(有料)があります。例えクラウドサービスであっても細かくその仕様を確認されます。アホかと。もちろんこのための資料つくりの工数は膨大になります。

  • 営業が稼いだ金を貪ってるんだというコストセンター的な立ち位置の認識。これは結局、投資対効果を厳しく見られます。なので、そう簡単にはゴーサインはでません。さらに、投資対効果を大きくするために様々な無茶苦茶な要求に答えないといけません。さらに人数も少なくなります。

  • 絶対にウォーターフォールで進めるという強い意思。小さく作って大きくするといった進め方はまずとられません。上記をクリアできる綿密な計画を立てないといけません。

トップも成果を残したいので、無駄に失敗はしたくないのでしょう。上記の条件をクリアしながらプロジェクトを推進していくのは困難です。

特に金とセキュリティ面に関してはより難しくて、部署としても金を稼ぐ必要があるので、仮に大きい案件をすすめていても少ない人数でカバーしないといけなくなります。

また、机上の空論になりがちなので、仮に開発にこぎつけても想定外の事が多発して炎上します。

本当にばかみたいですね。

違和感その2.開発をしない

開発はしないけど、開発を委託する必要があるので、仮にやったことない分野だとベンダー側を炎上させます。

スケジュールはもちろんプロパーが握っているので、無理くりベンダーがあわせるのですが、プロパーもどれだけその開発が大変かを理解していないので普通に要件を開発中に追加したりします。

というか、WBSくらい把握せえよと思いますが、場合によっては指示出しができない立場にいるので要求だけすることになります。

もちろん、要求とおりいかなければしわ寄せは自分に来るのですが…

違和感その3.個々人の挑戦に厳しい

ミスではなく、挑戦と書いたのはミスに厳しいのはもはや常識、減点方式だからです。

ちなみには個々人が挑戦をしようとすると、前例踏襲のウンコなので、やったことはあるのか?他に迷惑をかけないのか?を確認されます。

まずはやってみようの精神でいた私は大きなカルチャーショックを受けました。

まぁ、そもそもまずはやってみようの環境がないので、やったら成功させる以外ないのですがね。

だからこそなのですが、プレッシャーが半端ない。
下手に仕事を受けられない。そら保守的にならざるを得ない。

こんなところです。
これを読んだ皆さんは、もし技術力を高めたいなら悪いことは言わないので、挑戦や失敗に寛容(リカバリができる仕組みがある)会社を選びましょう。

じゃないと地獄をみます。

p.s. 追記

名刺をもらうのに部長のはんこが必要なため、捕まえる必要がある。
何かにつけて文書回付が必要。

本当に非効率。

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