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音楽は、環境も含めて音楽

音楽を聴いて、懐かしさを感じることをメンタル・タイムトラベルと言うらしい。

ある程度の年齢になったらよくあることだと思う。

参考記事→昔の曲を聴いて“懐かしさ”を感じるのは、“メンタル・タイムトラベル”のせい

最近は懐かしい曲をよく耳にする

最近はバブリーダンス、安室奈美恵、小沢健二、小室哲哉などが話題になったり、昔の曲をカバーする若手アーティストが増えてる。

昔の曲を聴く機会が増えたから、メンタル・タイムトラベル状態になるのだと思う。

最近気づいたことがある。

懐かしいと思わないことがある

それは、同じ曲を聴いてもメンタル・タイムトラベルが起こらないことがあるのだ。

例えば、小沢健二が復活して久しぶりに聴いても、メンタル・タイムトラベルが起こるどころか、懐かしいとも感じない。いろんな曲を聴いてみたけど、同じだった。

メンタル・タイムトラベルが起こるのは、当時と同じ状況で聴いたときだけだと思う。

私は20年くらい前、大阪のひっかけ橋近くのしゃぶしゃぶ屋さんでバイトをしていた。15時にお店に入って、17時のオープンまで準備する。

その時に有線をかかっていた。

17時までの2時間はバタバタだった。けど、仲の良い先輩とおしゃべりしながらだったから楽しかった。

そのお店は大阪のひっかけ橋あたりの夜のお店の人たちが食べにくるようなお店だった。キャバクラの同伴が多かった。

そんなまちの雰囲気、まちにいる人、バタバタした状況、楽しいおしゃべり。そして、有線から流れる当時のヒット曲。

同じような雰囲気で昔の曲を聴くと、メンタル・タイムトラベルが起こる。iTunesで聴いても起こらない。

当時の心斎橋の雰囲気に近い上野のまちを、外国から来た観光客をよけながら、次の予定に向けてバタバタと歩いている時に、ふと聴く「今夜はブギー・バック」「TRY ME」「Departures」が耳に入ると当時のことがメンタル・タイムトラベルが起った。

音楽は音楽だけで成り立っているのではなく、その環境も大事なんだと思う。音楽が主役なのではなく、自分や自分の周りの環境も含めて「音楽」なんだと思う。

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