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Art License

こんにちは、Yusakuです。前回はDerivativeを執筆しました。MEGAMI、IROIRO、DendekadenなどのNFTプロジェクトが、Derivativesいわゆる二次創作を推奨する意図は、元プロジェクトにとっても、創作者にとっても、長期的にはNFTホルダーにとっても利益につながる、三方良しの戦略であると想定されるという記事でした。

今回はLicenseに関する内容です。個人的には面白い仕組みだと考えており、どちらもじっくり読んでいます。費用を支払って契約を行うライセンス契約というよりかは、NFT非所有者にも当てはまるので、利用許諾文書というのが日本語に近いイメージだと考えています。

MEGAMIとIROIROのライセンス比較

二次創作はどちらも推奨(商業目的でルールあり)

そもそもではありますが、どちらもThe uwu Art Licenseを参考にされていますので、Derivatives(二次創作)を推奨しています。ただしNFTを所有しているかどうかで許諾範囲が異なってきます。以下が商業目的で二次創作を行う際に関連するポイントの比較表となります。*1 社会人の感覚的にやったらまずいことを大人の文面でライセンス上に記載されている部分は省略しています。

各Art Licenseから筆者作成

MEGAMI:RevenueとSales

ここからは各ライセンスを読んだ上で、理解が必要になりそうなポイントを列挙していきます。まずMEGAMIで特徴的なのは収益(Revenue)で商業目的または非商用目的での二次創作の作成に制限を設けていることです。なぜ制限を設けているのか考えられるケースを記載します。

まず収益という言葉の理解からです。以下のサイトを参考にしましたが、収益は売上よりも広範囲にわたる概念です。本業による物品やサービスの販売が売上、本業以外の手数料や金利、配当などを含めると収益に該当すると理解しています。

非商用目的で作成した二次創作のNFTでどのように収益を上げるのか謎のように思えますが、以下の通りいくつか手段は考えられるように思います。

  • 二次流通の際のクリエイター手数料を設定する

  • Freemintで配布したNFTを一定数量持つことでMEGAMIとは異なるNFTを買える権利を付与する 等々

売価が0円だったとしても、後から手数料や配当、購入権という形をとると、二次創作が起因の収益になると含められるのではと考えられます。またCumulative Revenue(累積収益)という言葉を無期限で活用しているところも興味深く考えており、これは損益関係なく、二次創作で入ってきたお金がNFT非所有の場合200万USDもしくはNFT所有の場合500万USDに到達した場合、商業目的の二次創作の権利を失うという意味にも捉えられます。

商業目的とする場合に留意すべきポイントを記載しましたが、そもそも二次創作でその収益に到達するのであれば、他の手段が色々考えられるでしょうし、金額を超えてもMEGAMIの二次創作がしたいという話であればチームと相談になるという話かとも思います。ライセンスを読んだのみの理解や想定としてのお話をご理解いただければと思います。

IROIRO:NFTの所有者と非所有者

NFT所有者の場合、商業目的での二次創作が所有しているNFTに限り可能となり、NFT非所有者の場合、商業目的での二次創作はできないと理解できます。ただしNFT非所有者であってもNFT所有者から明確な許可を得れば、商業目的でも可能になると記載があります。明確な許可の具体例はありませんが、明文化された許可と考えるのが一般的かと思われます。

IROIRO:コミュニティコレクション

コミュニティコレクションの考え方としては「ホルダーではないコミュニティのメンバーにもIROIROに貢献する機会を与える」ことが目的となり、その結果として、「NFT非所有者であっても許可を必要とせず、商業目的の二次創作ができる」ことになると考えています。*2

備考

*1、本Noteはあくまで筆者のポイントの理解の解説となるため、原文を参照いただいた上で各自の判断、並びに判断に迷う場合にMEGAMI運営へ相談をされることをお勧めいたします。
*2、CC0に基づいた考え方となり、余裕のある方はご参照ください。こちらをじっくり読む時間よ余裕がまだないためリンクのみ貼り付けます。。


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