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第1回 SelfKeyのWPで英文解釈

こんにちは。Yusakuです。

第0回目のスケジュール通り仮想通貨SelfKeyのWPの文法解析及び翻訳を行います。9/3の内容はConclusion及びProblem: You do not own your identityです。

仮想通貨のWPに限らず、要約及び結論が書かれている文書は必ずそこから読むべきです。要約を読んでからの方が内容が頭に入りやすいからです。また結論から読むことで詳細を読む必要性の判断ができ時間の短縮になります。それではConclusionからです。


【訳】
結論
Selfkeyは進化しつつあるグローバル社会にとってのベストモデルとして自己主権型のアイデンティティを提案します。Slefkeyは分散化された鍵の管理と復元システムです。プライバシーを保管するプロトコルのわけですが、それはJSON-LD互換のフォーマットのW3Cと互換性のある認証ベースで、完全に分散化されたブロックチェーンで動いており、非営利組織によって分散開発されています。3000年もの前にデルフォイのアポロンの神殿の入口に刻まれています、γνῶθι σεαυτόνと。英訳すると、おのれを知りたまえ、となります。その当時から明らかなことだったのでしょうが、自分が自分のアイデンティティを管理するのにもっとも相応しいのです。ますますデジタル化する世界のなかで、私たちの暮らしは想像ができないほどにパブリックなインターネットインフラへと移りつつあります。私たちのデジタルアイデンティティは危機にさらされていて、その所有権のある人自身の手中にないのが現状なのです。ブロックチェーンkey上の自己主権型のアイデンティティは部分的な解決策でしかなく、この論文でSelfkeyFoundationは分散化技術、つまり法的かつガバナンスの行き届いたエコシステムを提案しているのです。

・SVOCで基本的には区切ります。区切りには/(スラッシュ)を使います。
・< >は副詞の、( )は形容詞の機能で節にも句にも使います。→矢印はかかる先が分かりづらい時のサポートです。
・赤色は重要なポイント、緑色は難単語です(主観)

赤色解説
・recovery system,〜のカンマは同格です。どんなprotcolなのかの説明で、受動態が3つ後続にあり、全てprotcolの修飾と考えるのが妥当です。,の後ろが2つ目、,andの後ろが3つ目です。英語では1,2,3と同じ品詞を続ける場合には,で1つ目と2つ目を区切り、andで2つ目と3つ目を区切ります。3つ目の区切りのandの前に,は基本的には入りませんが、分かりやすくするために記載している可能性があります。

緑色解説
・ギリシャ神話のデルフォイのアポロン神殿入口に刻まれたおのれを知れという言葉のエピソードの引用のようです。リンク先の解説を読む限り、アイデンティティーの話ではないようですが。

一言でいえばSelfkeyとは自分で自分のアイデンティティを管理することができるブロックチェーンベースのシステムということでしょう。自分で自分のアイデンティティを管理するということにピンと来ない方はあなたがあなたであることを、あなただけで証明できるか考えてみてください。これは実は難しい問題のため、哲学的な問答は避けますが、結論から言うとできないので私たちは第三者に自分が自分であることを証明してもらっています。第三者によって作成された身分証明証として、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードを使い、自分が自分であることを他者に証明します。よってアイデンティティは自己ではなく他者に所有されていることになりますが、Selfkeyはこのアイデンティティの所有権を他者から自己に、アイデンティティの本来の所有者が所有するべきだと主張しています。これがSelfkeyの結論です。

次に序文Problem: You do not own your identityです。

【訳】
問題なのはあなた自身が自分が自分であると証明できないことなのです。
インターネットが世界中に行き渡るにつれて、ほとんど全ての分野で日常生活の当たり前の一部となっています。インターネットは本質的にはデジタルで、国境を越え、急激に成長し、国境に縛られない科学技術のネットワークです。紙から計算機への移り変わりとインターネット1.0と2.0は近現代史の重要な変化でした。今日、ほとんどと全てのものがデジタル化、計算機、そしてインターネットによって混乱に陥っています。ブロックチェーンの開発はインターネット3.0を可能にすると大勢に考えられています。

赤色解説
・The shift〜、Internet1.0、2.0が1,2,3の関係であるならば、カンマで1番目と2番目、andで2番目と3番目を接続していなければ不自然です。紙から計算機への移行と、andで並列にインターネットが1.0と2.0が主語となると考えた方がよいでしょう。Internet 1.0 and 2.0となっているところも固まりで見た方がよい根拠となります。その下のバッテンは1,2,3の法則で並んでいますが、最後のandの前にはまたもや不要のカンマがつけられています。著者の文章の書き方のクセもこんなところに現れてくるのでしょうね。

緑色解説
・各単語、辞書を引くレベルで問題ないかと思いますが、internationalとexponentialの訳に苦労しました。インターネットの性質を表す文なので、それがわかる意味合いであれば良いかと思います。またこの文書のみ、並列に補語が並ぶためカンマとandを使っているにもかかわらず、著者のクセであるandの前にカンマがありません。。寛容さが訳者には必要なことで、著者と読者の間に立つものとして訳者はあるべきだと考えます。著者のクセや意図を読み取り読者の国語に変換するうえで、その国語(われわれの場合は日本語)を使用する人間の文化背景まで加味し、それらの人間がわかりやすい言葉に直すことこそ訳者の妙味と考えます。
またもうひとつ考え方としては、この文章自体の作り方がよくなかった可能性もあります。3つが形容詞で並んでいるのに、最後の1つだけ名詞technologyで修飾して終わらせているところです。なぜこんな書き方をしたのかがいまいち理解できていないのですが、technologicalであればかなりスッキリしたと個人的には思いました。

続いて次の段落です。

【訳】
しかしながら、他の分野では進歩や混乱が起こっているにもかかわらず、アイデンティティーシステムは今だに紙ベースです。国家主導というのもありますが、政府のアイデンティティーシステムであり、インターネット3.0の力をうまく活用していません。大衆は今だにアイデンティティーシステムに頼り、ある時は外枠に追いやられてしまうのは、現代の科学技術のインフラが全く欠けているからです。大抵のアイデンティティーシステムは中央集権型で、他のシステムへ統合したりリンクしたりすることもなく、アイデンティティーの所有者に権限を与えることもしていません。これらのシステムは非効率、データ漏洩、脅威、プライバシーの消失、アイデンティティーの盗難を引き起こし、そのため何十億人もの人々が金融口座の類を持つことができないでいるのです。

赤色解説
・現在使っているアイデンティティーシステムは政府のアイデンティティーシステムということですが、それはどんなものなかという説明が続いています。nationally drivenとは補足のように使われていると解釈しています。paper- based government identity systemと意味が通るため、なくてもいいことがわかります。
・anyはあえて訳す必要もないと考えていますが、否定語と一緒に使われるanyのため、強調する意味合いくらいはつけてもいいかもしれません。
・Most identity systemsが主語で動詞部が3つ続いています。
・〜which have left billions without〜は死ぬほど訳に苦労しました。訳が分からない時に先生に聞ければよいのですが、大人はやはりそうもいきません。。。という際にやはりわれわれの先生はGoogleになります。この文を分解して検索BOXに入れて検索しまくるのです。するとObamacareについての記事が出てきました。ここで 〜leave millions of newly-insured Americans without healthcare coverage〜(O bamacareリンク先より抜粋)という文章があります。ここでleave A without Bという構図が思い浮かびました。AをBのない状態にしているという意味合いが思い浮かびます。上の文書だと保険がない状態に何百人ものアメリカ人がなってしまうという意味合いですね。よって上記の訳に落ち着きました。

【訳】
多くの中央集権型のアイデンティティーシステムは深刻なセキュリティ問題を抱えています。ついこの間のEquifax 社のデータ規約違反、1億4300万人の個人情報に傷をつけてしまった件ですが、それこそ中央集権的なデータベースの脆弱さを強調しており、取り扱いが非常に難しいデータを広範に中央集権型で集めてしまうという今でも続く慣習に疑問を呈しています。例えば、スウェーデンのような国の市民は潜在的に崩壊しつつある個人情報侵害に苦しんできました。このようなデータ侵害は頻繁に起こるのですが、それはハッキングや悪意のある第三者の行動の結果として起こるのではなく、適切な防衛策がデータへの不適切な侵入を防ぐために存在していないために起こるのです。

赤色解説
・potentiallyがどちらにかかるかという問題があると思いますが、sufferにかかるのであれば現在完了haveの後ろが順当であり、また潜在的に苦しむだと意味が通らないため、潜在的に崩壊しつつある個人情報の侵害、とした方がよいでしょう。よってpotentially devastatingと考えています。またスウェーデンの事件というのはリンク先を参照してください。なかなかのインパクトです。
・not A but B おなじみのやつです。度々起こらないのではなく、度々起こるがその原因は AではなくBだという解釈であれば問題ないかと思います。

緑色解説
・breachというと某少年誌を思い出す世代なのですが、違反や不履行、侵害など、理から外れていることを表すようなイメージでしょうかね。ひょっとすると、某原作では死神として現世に舞い戻ることを指していたのでしょうかね。予想なので詳細はわかりませんが。
compromiseはなかなか難しかったですね。名声などを傷つけたり汚す時に使われるそうです。
・entireですが訳さなくてもよいと考えます。entireとすることで国家全体を意味していると捉えていますが、日本語であれば「国」という一単語で国家全体をイメージできるからです。

うまく訳する際には言葉の意味だけでなく、単語及び文章全体の概念を考えるのがよいと考えています。その単語、連続した単語、文章が意図する内容を概念レベルで汲み取ることで、表層的な言葉だけの理解からもう一段階上のメタ的な理解をすることができ、そうすれば、より簡潔によりわかりやすい訳ができると考えています。

単語の意味だけで訳を作ろうとすると原文より訳文が長くなってしまう現象はある言葉を別の言葉に置き換える際に必ず起こってしまうことです。言葉が違うということは世界の見方=概念が違うということですので、ある言葉で1語で表せる概念を他の言葉では文章で説明する必要が出てくるのは仕方がないことです。アボリジニのドリームタイムや英語のSerendipityなどが挙げられます。概念を他者に伝えるために編み出されたのが言葉ですので、訳者としては英語を通じて概念を理解することで初めて著者と同じ世界を共有することができ、それを日本語を理解するものが理解しやすい概念として伝えることができる日本語に変換する作業が、英語から日本語へ翻訳をすることだと考えています。


【訳】
現在のアイデンティティーシステムは将来性のあるシステムではあって当然のことがまったく欠けているところで主に失敗しているのでしょう。将来性のあるアイデンティティーシステムとはセキュリティ、プライバシー、所有権、利用、保護、相互操作性やアイデンティティーの所有者と紐付いたデータの可搬性が挙げられます。

最後のlinked data portability to identity ownerはportability of data linked to identity ownerであれば一発でデータにかかるとわかるのですが、to identity ownerが最後にきているので、securityからportabilityまで全てかかってる可能性もあるかと思います。訳ではlinkedとの関連を重視して最後のdata portabilityのみにかかっていると判断しています。

【訳】
現在のアイデンティティーシステムはフィンテックのイノベーションを制限しているのと同時に安全で効率的な金融サービス、そして広範に社会そのものに制限をかけているのです。デジタルアイデンティティーはアイデンティティーシステムの次の一歩であると広く認識されている。- WEF(World Economic Forum)
伝統的に知れ渡ったアイデンティティーシステムの失敗は明らかです。個人がアイデンティティーを保持するために、進化を続けるグローバル社会にとって持続的なアイデンティティーモデルがいま必要不可欠なのです。

WEFはWorld Economic Forumの略です。調べてみると資料が見つかりました。まだ全て読めていませんが、ここから抜粋した可能性があります(出展資料名もページ数もないため、抜粋の仕方がかなり雑かと思いますが、、)

3ページ程度ですが、本気でやるとなかなかページを割いてしまいますね。今回は以上となります。かなり詳しくやってしまいました。次回はちょっと雑になるかもですが、大事な部分はしっかりやりたいと思います。自分のためにも。次回もよろしくお願いします。

Yusaku

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YusakuNaruse

社会人6年目(法人営業)/製造業 ⇨ ITへ転職しました/銀座、有楽町のお店を開拓中/RPA、Blockchainに興味があります
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