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少女★歌劇レヴュースタァライト #2 所感【ネタバレ弱】

「二層展開式少女歌劇その真髄を見せつけられた。」
それがネタバレを抜きにした感想だ。
約1年前の初演から1年、プロジェクトは大いに歩みを進めてきた。
大成功に終わったアニメの勢いを次ぐ形で幕を開けた#2、その内容は作品の謳い文句を体現していた。
ストーリーやキャラクターには触れず、感想を書いていく念の為#2を見てから読むことをおすすめする。

「二重展開式少女歌劇」とは何か。
それは全て作品によって示されてきたように思っていた。
しかしそれは遥かに浅い理解だったと#2で気付かされた。

これは「舞台→アニメ→舞台」などと言った簡単なリレーではないのだ。
アニメでは舞台を観たスタッフを筆頭に初演のエネルギーをアニメだからできる表現、キャラクター描写に落とし込み1クールを駆け抜けた。
アニメを制作してからレヴュー曲を収録するなど、通常では考えられない制作体制からも気合が伺える。
実際作品は話題を呼び、アニメロサマーライブに合わせた再配信や先行応募期間を踏まえ無謀にも思えた一週間の舞台チケットは完売。
プロジェクトスタート時からは考えられないほどの知名度を得ている。

そしてそんなアニメを超えて#2は幕を上げた。
このタイミングでスタリラの配信をぶつけ、顧客を飽きさせない展開にするとは予想していた。
しかし、舞台の内容についてはキャラクター設定を舞台基準に戻すのか、アニメの続きを描くのか等々全く予想ができなかった。
またライブパートを設けるかも当初は明らかでなく、初演時は舞台に馴染みのない客への撒き餌で今回は無いものだと思い込んでいた。
そんな予想の遙か斜め上を突き抜けるかのような煌めきを#2は叩きつけてきた。

内容に深くは触れないが、初代舞台とアニメで観客に撒いてきた布石を拾い上げ全てを活かした130分間だったと言える。
アニメで育ったキャラクターは、次元の違いを感じさせないほどそのまま活き活きと躍動し、アニメで得られた素材を舞台でも有効活用する。
新キャラクターが居るにも関わらず舞台に溶け込み、濃厚な舞台体験を提供する。ライブパートもアニメを踏襲しつつ新境地を見せていた。
何もかも初演より進化していたといえる。

”紙の上だけの2次元世界 君となら命吹き込めるの The Stage is my life”
全ての人にこの作品を見て感じて欲しい。
そう思わせてくれる作品に出会えたことが幸福だ。
千秋楽はライブビューイングを行う10/21予定をこじ開けてでも見て欲しい。


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