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9年越しにアニメアイドルマスターを見返した(後編)

(↑前編はこちら)
 機動戦士ガンダム劇場版を幼少期に見て、加齢ごとに印象が変わっていった。アニメIDOLM@STERも当時から自分の変化を濃く感じることになった。

 当時アイドルに馴染みがなく、アイマスの描くアイドルが自分にとってのアイドル像だった、今見返した時星井美希、如月千早、天海春香がそれぞれ終盤で自分のアイドル像を示していたことに気づく。春香のアイドル像はそのまま全話に跨る話の根幹に関わっている。売れるまでの前半と売れてからの後半で、変わっていくことと大事にしたいことの狭間でそれまで事務所の中心だった春香はそれ故に悩む。
 2話タイトル「“準備”をはじめた少女たち」14話タイトル「変わりはじめた世界!」前半OPの「READY!!」後半OP「CHANGE!!!!」。見返すとこんなにハッキリ構成されていたのだ。

 765プロの僅か半年で売れまくってCMもバンバンやる売れっぷりにビビるが、初任給で馬車馬のように働いているであろうプロデューサーにも頭が下がる。落下事故で返って休むことが出来たのではないか。社長もっと採用活動をせんかい!最終回の事務所移転失敗も利益を全て社外に流して懐に入れようとしているのではないか、961社長もグルですよ☝

 10話代は千早回への伏線を散りばめつつバラエティがあり良かった、そして乱射される名曲たち。一度のライブで一気に売れる経緯やファン側の描写が薄かったが唯一と言っていいぷちぴーまんさん登場の律子回はとんでもなく作画に気合が入っていた。しかしぷちぴーまんさんパシフィコのライブは招待されてないから発狂してるんじゃないか。

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 千早回後の「眠り姫」アカペラや、春香が折れバラバラになった765プロを自ら再起させようとする姿勢は当時印象が薄く、見返して力強さを感じた。記憶していた千早回の「約束」周辺よりも、その後の姿に心打たれた。

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 終盤で春香と美希が同じ舞台のオーディションを受ける件、見たタイミングと重なっていたガルパのイベントと対比していた。

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 前提とする状況が全く違うが殺伐度がダンチで笑ってしまった。バンドリ/アイマスを比較する時主人公であるプロデューサーの存在が何よりも大きいと感じる。(バンドリの主人公スタッフ君は話に絡まない為)。アニメでもシャイニーカラーズでもプロデューサーの立場でアイドルを指導しなければならないながら、出すぎると視聴者/プレイヤーの意識とズレを生み出してしまう非常に扱いが難しいながらアイマスのスタイルだと思う。アニメ版プロデューサーはがむしゃらになってパンクする展開と美希を連れ戻す展開があった以外は非常に控えめながら、的確にアドバイスをする存在として描かれアイドル達と関わりながらも自主性に任せた立場を保っていた。だからこそ視聴者からも好感を得ていた。

 何となく呟きから初めて全話鑑賞したが、参加したメンバーも楽しんでくれて何よりだった。#オタク鑑賞会 はこの状況で出来る前向きな活動だと信じている(なんと酒も飲める)のでGW中も開催していきます。

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