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蓮ノ空への贖罪(?)後編

 コミケ103参加記事より続く

新刊での22/7対蓮ノ空

 今回新刊で触れた2023年の22/7対蓮ノ空、蓮の開幕から勝手に両者を意識し比較してきた纏めとしての文章だった。結論としてはいかにリアルタイムで新たな境地にただ降り着いた完成度の高い蓮ノ空よりも、舗装された物語ではないメンバーとの別れが続く状況に抗った結果キャラクターシアターの斎藤ニコル(河瀬詩)復活に辿り着いた22/7を評価したいというものだった。

23年12月の蓮ノ空と受け入れ難かったモノ

 蓮ノ空12月の展開は学校のネット規制に対抗するため、今まで作ってきた繋がりを活かしファンの助力の元配信ライブを成功させ同時にラブライブ!地区予選に3ユニットが悲しまない形で挑むものだった。個人的に前者は良かったもののこれまで前提としてあった1ユニットだけが勝ち進む前提を崩すにはユニット合体の説得力が弱く、また痛みを否定する物語は同時に23年痛みを伴いながら進んできた22/7を否定されたような気がして気持ちが入り切らなかった。予想していたライバル校が登場しなかったのもリソースの問題だけでなく、不利な状況ながら大会を突破する点にノイズを発生させないためではないかと思えた。

予想だにしない”痛み”とReスタートする物語

 そして迎えた新年、蓮ノ空の舞台である北陸で地震が発生した。自分の願いが聖杯によって歪めて叶えられたような、全く無関係とはいえバツの悪いゲッソリとする感覚で報道を見つめていた。予定されていたライブ映像の配信や金沢でのイベントも延期され、現地の状況は勿論金沢を舞台にリアルタイムで進む蓮ノ空はどうなってしまうんだろうと不安な三が日を過ごした。

 そして1月8日活動記録第15話が更新された。ラブライブ!決勝敗退から始まるストーリーは傷ついたメンバー一人一人に向き合いながら進んでいく、そしてキービジュアルだった光景に辿り着き感情移入したファンと想いを共にラブライブ!優勝へ再スタートを切る。奇跡的に軌道修正を必要とせず、同時にリアルの状況に当てはまるように思えた。まだWith Meets配信を控えており、何かしら触れることは考えられるし先のストーリーで絶賛修正を図っているかもしれない。しかし15話を踏まえて見返すデビューミニアルバム発売記念イベントはポジティブな想いが吹き出すものだった。

改めて望む22/7対蓮ノ空

 今改めて両グループの交差を願ってやまない。規模感からも権利上も可能性は著しく低いが両者が交わることでまた新たな境地が見られるはずだ。抗い進んでいく姿を今年も焼き付ける1年にすることを誓うことで勝手ながら贖罪とさせていただく。両者の24年がより良いものになることを願って。

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