女性は少子化を求める

女性の社会進出が少子化の原因であるらしい。その解決策として女性が働きやすくなるように環境を整えて仕事と家庭を両立させ、産休育休でキャリアが中断しても不利にならないようにするという提案がされている。

しかしその解決策は少子化が女性優遇の免罪符になっていることを暗に示している。少子化でなければ女性が働きやすい必要はなく、仕事と家庭を両立する必要もなく、産休育休でキャリアが中断して不利になってよいと言っているようなものだ。

一般に需要に対して供給が少ない物やサービスの値段は高くなることが知られている。出生率が低ければ低いほど出産の価値は高まり、女性自身の価値も高まる。過去に女性の地位が低かったのは出生率が高かったことも影響しているだろう。

特定の議題において少子化を加速するという指摘や批判がなされるが的外れだろう。少子化を促す方法こそがその場で議論されている。

少子化は女性の権利を向上させる。女性の社会進出が少子化を招くと同時に少子化が女性の社会進出を促す強固な関係になっている。

これから子育てをする世帯に対して様々な支援策が少子化を理由に検討されている。支援は少子化が進めば進むほど手厚くなる。子供を持ちながらフェミニストとなり男女対立を深めて非婚化を進め、少子化を加速させるようなことを発言している人がいるが非常に合理的だ。

少子化の改善を女性の意識改善で解決を図ろうとしている人もいるが無駄である。少子化は女性にとって有利な状況であり解決する動機は無い。

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