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大学の話

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大学に関することのあれやこれ
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記事一覧

無人の灯台

近況報告として。

先日異動の内内示が出た。再び沿岸から内陸への引っ越しだ。もう家は決めてきたが、身がもたないので引越し作業は4月末にしようと思っている。
この3年は精神的に肉体的に過酷だった。今もまた突然の隕石みたいな事件と混沌の渦中にいて、いろんなことがどんどん悪い方向に行っている。閉学も現実味を帯びてきている。次の異動先では少し休もうと思う。なんだかとても疲れてしまった。

休眠の間のことや

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悩み、つれづれ

今年もまた異動が発表になり、卒業生を送り出し、最後の入試が終わったら新入生を迎える準備をし、の年度末である。混沌と混乱。今回の異動で、現所属では人員の半数が入れ替わることになった。なんだかもう疲れたというのにも疲れた。4月からは人間関係も業務もすべてまた1からの構築になる。慣れた人が離れるのもつらい。一時的に脆弱な部分をカバーしなければならないのもつらい。連休の観光地の混雑するランチタイム、今日が

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その後

先週、ようやく某仕事の事後処理が8割方終了した。イベントごとは終わってからも仕事が続く。報告関係や、使った物品の片付け、処分、手配した諸々の経費精算など。量が多いのでかりかりと少しずつ消化していく。
いつも残念に思うのは、苦労して準備したものもすべて処分するということだ。特殊なマニュアル類はその最たるもので、みな、書き込んだり、線を引いたり、インデックスをつけたりして読み込んだそれを、躊躇なくすべ

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家に帰るまでが遠足です

ようやく、数カ月間に渡る大仕事が終わった。年明けからはほぼ毎日勤務で、ほとんど休めていない。重要なお見送りが終わって片付けも目処がついたので、やっと今日振替をとった。しかしこのあとは通常の繁忙期に入るので長期休みとは行かない。人数が少ない職場の宿命で、一人が数人分の役割をこなさなければならないせいである。人数が少ない分、完全掌握も仕様変更もしやすいのは良いのだが、果たしてどちらが幸せか。とにかく体

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秋の憂心

秋になり、大学では徐々に入試シーズンに入るわけだが、共通テストの受験案内や関係資料なんかを見ていると、これまでこの規模を紙と人力で大きな失敗なくやり遂げてきてしまっていることがある意味悲劇だなとしみじみ思う。

共通テストというのは人が機械の代替をするイベントだ。毎年毎年少しずつ工夫を重ねて機械に成り代わる。プログラミングされたとおりに動かなければならないが、しかしトラブルには柔軟に対応をして自動

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可処分時間報酬問題

前の部署で頼りにしていた先生が9月末で辞めることになった。前々からなんとなくそんな気はしていたが、やはり、と思う。

このところ、若手の有望な先生が辞めて他大学に行くケースが多い。このところ、というか、私が大学で務め始めてからずっとそうであるし、聞けばその前からそうであるらしい。
原因は明らかで、若手の有望な先生に科目も学務も雑務も各種会議も集中するからであり、そのために疲弊し、その傍らで問題教員

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マジョリティ・マイノリティ

先日、あぁこれぞまさしくマジョリティの暴力だなぁという場面に遭遇した。
会議でとあるアンケートの設問内容を確認していたとき。なんだかなぁと思う内容であったので、私(マイノリティ側)から問題点を述べて変更案も示してみたのだが、相手(マジョリティ側)のうちのひとりは、「こっちは別にこれで困ってないんだけどねぇ」と、やれやれといった感じで、直すとも直さないともはっきりしなかった。
こちらがこれでは困ると

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餃子の話

私にはストレス解消用料理というのがいくつかある。
ストレスが溜まっていて、しかもある程度の体力と時間があるときは、餃子を作る。
豚ひき肉の小さいパックに、ニラと白菜を刻んで入れて、生姜とにんにくをすりおろし、塩コショウごま油片栗粉。刻んでいるあたりからストレス解消モードで、うぉりゃーと思いながら刻みまくり、餡を練るときも、こんにゃろーと思いながら思い切りかき混ぜる。気が済んだら按分して今度は黙々と

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束の間の休息

疲れた。
とはいえまだ激流のまん中におり、いまは辛うじていったん休憩しているところ。
スキーで言うと、初級者が斜度40度の非圧雪バーンに放り込まれて、なんとか転ばずに進み、中腹でへとへとになりながら立って一旦休んでいる、という感じ。降りるにはまたこの急斜面を滑っていかねばならない。残念ながらまだ今年度の入試は終わっていないのだ。
この絶望感というか「もう無理」感をかかえて繁忙期に入った通常の業務も

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年度始め

去年と今年で、緊急事態宣言に対する感覚にはだいぶ違いがある。去年のいま時期のnoteを読み返したら、この世の終わりのような気分が充満していたが、今はずっと落ち着いている。これが精神的な免疫ということなのか、慣れなのか。今回は全国の宣言ではないということもあるが、もうすでに昨年の議論である程度対応を決めておいているということも大きい。

宣言下のところでは遠隔の大学もあるが、勤め先では変わらず対面授

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断捨離と地縛霊

山の近くから海の近くへ引っ越した。

前の居住地と比べて、冬は温暖、夏は寒冷になる。居住スペースも狭まることとなった。引っ越し代金もバカ高い。よって、転居に際して物をあれこれ処分することとした。大掃除のときよりも遥かにたくさんのものを処分した。

これをお金をかけてわざわざ持っていくのは、、となるようなものはすべて処分。案外、買った瞬間の満足のためだけに買っているものも多かったのだなと思った。その

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つれづれ、つらつら、ふらふら。

4月から少し遠い事業所勤務が命ぜられ、いきなり転居を伴う異動というものを経験することとなった。
時々伏せていた話はこのことだ。
昨年度の年度末は同僚のNを見送ったものだが、まさか次の年に自分がそうなるとは思わなかった。

この超繁忙の年度末年度始めに、急遽強制転居タスクが降りかかり、ただの部署異動ですら引き継ぎがしんどいのに今年はさらにしんどさを増している。
これは気をつけないと5月に反動で燃え尽

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穴を塞ぐ

すっかり雪もとけて、まだ空気は冷たいものの日差しはあたたかい。このところ毎日白鳥の飛び立つ群れを見る。そして穴ボコが増えた道路を見て、ああ春なのだなと思う。

先日突然の出来事があって、いきなり大型タスクが降ってきたので、わたわたと手続きや必要な作業を進めている。これについては落ち着いたら書くこともあろうかと思う。理不尽といえば理不尽かもしれないが、ある意味で私には救いでもあった。いずれ、いい方向

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仲介

急にいろんなことが加速し始めて、いつの間にか年度末のジェットコースターの坂を上がりきっていることに気がつく。

毎日毎日いろいろなことが起こる。想定されることもあれば、想定外のこともある。守備範囲のこともあれば、たまたま居合わせただけのとばっちりのこともある。

最近は、何かの処理と誰かとの話し合いが3対7くらいの割合である。仕事が事務処理だけならそこまで大変ではないが、議論を要する何かや感情労働

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