大学の話

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ノート

密かな楽しみ

研究題目の一覧を見るのが好きだ。

卒論や卒研の申請、各種の研究発表、先生の申請する研究費の研究課題名、研究業績の論文一覧などなど、職員はいろいろと題目の一覧を目にする機会があるんだけれど、どれも、なんかいいなぁと思う。
適当に考えたという人も中にはいるかもしれないが、たいていは悩みに悩んで決めた渾身の題目だろうから。
なんていうか、一番アートな部分な感じがする。

けっこう、流派があるのも見てい

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できることといえば

今日は少し調べものをして、制度設計に関するいくつかの論文や研究報告書に目を通して、いろいろ考えていたら、定時後に軽く2、3時間経ってしまった。
こういうとき、私は超過勤務をつけない。直接的には今私に任せられている仕事の範囲ではないから。

今、業務上関わっているとある制度が、来年から変わろうとしている。
そのための議論をするのは、学内の各組織の長レベルの先生方で、事務方(この言い方を好まない人もい

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色のついたお金

補助金で国からもらうお金は、色のついたお金、という言い方をする。
いろいろと制限や制約のあるお金という意味で、それは税金だから当然といえば当然なのだけど、もらうのもつかうのもとにかくえらく苦労する。

まず申請が一苦労。あれこれ申請条件がある。すべてクリアしないともらえない(ここに誘導が発生する)。
そしてもらえることがわかってから送金されるまでの間には、そうとうタイムラグがある(場合によっては年

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ひとりごと

人の人生を左右するかもしれない仕事をするのは、すごく嫌だ。辛くなるから。最近特にそう思う。
でもそういうことは、ここにいる限りはついて回るのであって、逃れられない。

そういうときのための心理的負荷分散というか、言ってみれば責任逃れをするための、機械的作業たちであり、無機質な数字たちと表であり、決裁でものを決める仕組みなんだなぁと思ったりする。システムというものはよくできている。

でも、そんなも

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愛とリスペクト

どんな人になりたいかと問われれば、私は、愛のある人になりたい。

異動したての人に知らんぷりする人にはなりたくない。
妊婦に舌打ちする人にはなりたくない。
任期付きの職員を使い捨てる人にはなりたくない。

誰に対してもリスペクトを持って接したい。

くだらない研究なんて言う人にはなりたくない。
学生を子供扱いする人にはなりたくない。
人を見下す人にはなりたくない。

そしたら、大学なんているべきじ

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科研費不参加ペナルティ

9月になったので、科研費がらみのことについて、前から思っていたことを書いておきたい。

科研費というのは、文科省による一大研究助成であって、研究者が3年から5年くらいのスパンの研究計画を作って応募し、採択されるとその期間は毎年個別に研究費が交付される、という仕組みのものだ。毎年9月から公募が始まり、11月に締め切られ、結果は次の年に発表される(発表時期は種目による)。

だいたいどこの大学でも、研

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仕事で外国語を使う宣言

最近、語学の話や勉強の話、留学の話などをnoteで読んだ。みんな頑張っているんだなと思うと同時に、私もすこしモチベートされたので、頑張ろうと思って自分の目標を書いてみる。

今年は、仕事で臆せず外国語を使うことにする。使えるレベルになる。

今私は大学で働いているのだが、実は入る前に想像していたより全然外国語を使っていない。正直、こんなに使わないものかとびっくりした。語学が採用に必須の条件になって

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大学教員の絶対不可侵領域

大阪から帰ってきたら、一気に現実に引き戻された。今週は問題続きで精神疲労がひどかった。
大抵のことはわりかし前向きな私も、今回ばかりは無力さにさすがに打ちのめされる。
詳しくは言えないが、何かというと、まぁ、教員の絶対不可侵領域に触れることである。

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大学教員の絶対不可侵領域は、私が思うに、3つある。
一つは、研究。(研究内容、研究方法、研究活動等)
一つは、教育。(授業内容、教え方等

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ぼやきのつぶやき、混迷の極み

秦の始皇帝はすごい。
何がすごいかというと、あの広大な国で、規格を統一させたというところだ。
むかしは世界史で習っても、ふーん、というくらいだったが、社会に出て組織のままならなさを目の当たりにすると、そのすごさを実感する。すごい。ほんとうにすごい。やっぱすごい。

翻って、センター試験が変わることにからむ一連の報道やあれこれを見ると、もう溜息しか出ない。
大学入試改革はいよいよ混迷を極めてきており

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高等教育無償化問題

話題の高等教育無償化について、個人的な感想を少し。(文句ばかりになりますのでご了承ください)

まず基本的な話として分かっておいたほうがいいことは、省庁によるお金の配分が行われるときには、そのままお金をただくれる、なんてことはなくて、お金でもって相手を誘導しようとしてくることがほとんどだということだ。厳しい交換条件を付して、相手にはほとんどそうする以外の選択肢がない中で、クソめんどくさい条件を飲ま

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