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大学の話

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大学に関することのあれやこれ
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#大学職員

仲介

急にいろんなことが加速し始めて、いつの間にか年度末のジェットコースターの坂を上がりきっていることに気がつく。

毎日毎日いろいろなことが起こる。想定されることもあれば、想定外のこともある。守備範囲のこともあれば、たまたま居合わせただけのとばっちりのこともある。

最近は、何かの処理と誰かとの話し合いが3対7くらいの割合である。仕事が事務処理だけならそこまで大変ではないが、議論を要する何かや感情労働

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休むのは難しい

緊急事態宣言のころに発生した休講などで、今年は前期の期間が大幅にずれている。
通常ならお盆から学生は夏休みに入るが、勤め先の大学ではまだあとひと月ほどは授業期間だ。

しかし後期の開始は待ってくれないので(なぜなら卒業をずらせないため)、どうなるかというと、9月にやたらめったらいろんなことが詰め込まれることになった。
いやー大丈夫なのかな、となんだか他人事のような気分でいるが、9月はほんと、想像も

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脆弱性を守れるか

まったくなんともならないこと、簡単には行かないこと、というのはあるものだ。

たとえばハラスメント系の問題。
一般的な職場としてよくある対処方法としては、所属替えをして当事者たちを引き離すとか、仕事を外す、などだと思うが、大学だとその難易度が一気に上がる。
科目はその教員本人とその教員を含めた人員ありきで組まれているので、人を外してもその人を置く先がないし、外した穴を埋める人もいない。
代替教員で

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今日も虫とり

大学職員の仕事ってどんな感じ?みたいな質問はよくあるのだが、最近思うのは、虫とりみたいな仕事が意外と多いな、ということだ。むろん、本物の虫を採集するのではない。集めるのは先生に出してもらう数々の書類である。

対象者全員の全部が期限内に揃わなければだめな提出物というのが結構ある。処理後に他所への提出があり大学の責任として守らなければならない締切が待っているもの。そうしないとどこかに迷惑をかけたり、

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大学教員の絶対不可侵領域

大阪から帰ってきたら、一気に現実に引き戻された。今週は問題続きで精神疲労がひどかった。
大抵のことはわりかし前向きな私も、今回ばかりは無力さにさすがに打ちのめされる。
詳しくは言えないが、何かというと、まぁ、教員の絶対不可侵領域に触れることである。

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大学教員の絶対不可侵領域は、私が思うに、3つある。
一つは、研究。(研究内容、研究方法、研究活動等)
一つは、教育。(授業内容、教え方等

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事務は楽で簡単な仕事か

大学職員・事務職に対する印象は、どんなものだろうか。

どこにおいても事務職は全般、楽で誰にでもできる簡単な仕事だと思われがちだが、(実際、面と向かってそう言われることもあるのだが)私はそうでもないと思っている。

いろいろな処理フローを把握し、遅滞なく的確に処理し、おさまるべきところにおさめていく。
決められたとおりに間違いなく処理するためには、そもそも決められていることを知らなければならないし

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