苦手なこと

イベント事が無事終了。
もう少しきっちり準備しとけばよかったなと思うも、みんながなんとなくいい方向に持っていける人たちだったので、なんとかなってしまった。最後まで自分の役どころがいまいちふわっとしたままだった。
イベント事自体は、つつがなく終えられたし、内容的にもやってよかった関われてよかったと思えたので、それは良かったんだけれども、振り返ると改めて自分はこういうの苦手だなっていうのが露呈されてしまった。ので、つらつらと書いてみる。

まず、決めるのが苦手。
船頭の多いところで一人で何かを決めることがとことん苦手。すぐに誰かを頼りたくなって、顔色を伺ってしまう。一人で決められない。船頭が多いってのも良くないんだけど、集団の性質によってはそうならざるを得ない場合もあるし、そんなときでもこうしましょうと決めることに慣れないといけないなと思う。

一人で判断や決断するのが苦手だから、動きや言葉にも迷いが出る。とうぜん、指示出しもぱっぱとできない。私は、指図する人としてでなく命令を聞く人として長年育てられているので(家庭内の序列と立場的に)、人に指示すること自体に若干の抵抗感があるというか、やりにくいというか、慣れてないというか。こうしろああしろと言い慣れてないもんだから、集団へのアナウンスが下手くそ。

とくに、そのアナウンスのときの言葉のチョイスの下手さには落ち込む。
私は、話す言葉を思い浮かべるとき、ノーマルというか、簡素なというか、無粋な語彙がはじめに浮かぶ。それを、頭の中でもっとちょうどいい言葉を検索して修正し、フレーズをつくって、一度頭の中で再生し、全体の通りの良さをシミュレーションしてから話している。だが、このやり方は、余裕がないと言い直しの脳内語彙検索をかける前に言わざるを得なくなるので、耳に心地よい丁寧なスラスラとした言葉にならないことが往々にしてある。だから、聞いた人には、失礼だとか、言い回しがおかしいと思われているだろうなと思う。

ほんと、これは、難しい。もうちょっと言い方、語彙の選び方あるよねって、自分でも思う言い方をしてしまうことがよくある。同僚は、自然と丁寧な言葉をスラスラと言えるので、羨ましい限りだ。あ、そういうふうに言えばいいのか、とよく思う。
だからあまり人前で話したくない。気を遣う人と話したくない。とっさに話したくない。意図の適切な語彙変換、適度な装飾って、私にはすごく難しい。
逆は得意なんだ。飾りをとって、意図を読んで、要約したり、簡単に言うことに関しては、苦労しない。ほどよく肉付けするのができない。

その点、書くのはやり直しがきいて、便利だなといつも思う。想定されるシーンは1回全部台本を作っておきたくなる。普段の仕事で、気を遣う相手に電話するときなんかも、簡単に読み原稿を作ってからかけている。
でも、対面のやり取りでは、そんな暇はなくて、変な言い方になってしまう。それでもまだ言い換えを試みようとして、えっと、あの、なんてのを挟みがちになる。ほんと、話すのが下手すぎて嫌になる。

結局のところ、潔さが足りないんだな。嘘や間違いを恐れている。

どうやったら、潔くなれるのだろう。

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