社畜として①

私は現地採用で、会社からビザをもらって仕事をしている。

採用までの話は、追い追いするとして。

新型コロナウィルスに対しての私の会社の話をしたいと思う。



新型コロナウィルスの話が週一回の会議の議題に登るようになったのが、1月下旬。

春節の前だったように記憶をしている。

在英とはいえ、私たちのお客様は日本人だ。

社員も90パーセントくらい日本人だ。

新型コロナウィルスがニュースになるようになった春節前。

そのころは対岸の火事だった。

私を含め、何人かのスタッフはイギリスで流行した際の対応等を気にしていたが、肝心のボスや先輩が楽観視していたので特に何も話し合われず。。。

ハーフターム開け、私たちはいつも通り週一の会議を開いた。

すでにイタリアの北部などでは新型コロナ患者が多くで始めた頃だ。

同時に日本でも北海道での感染者増大や、私たちのクライアントでも感染者増大地域(のちにすぐさまロックダウンされましたが)にスキー教室に行っていたとの情報が届いていた。

そんな状況下、ボスは相変わらずコロナウィルスは怖くない、手洗いをすれば大丈夫だと言い張り、イギリス政府のとるゾーン制度を採用し、ゾーン1に滞在した方のみ自宅待機の要請をしていた。

そこから状況は日に日にかわり、学校を閉めるというまでうちの会社はしめん!と言い張っていたボスの言葉虚しく、3月18日イングランドの学校閉鎖がボリス首相によって宣言された。

それでも、その週は土曜まで営業を通常通り行った。ボリスが自宅勤務を推奨する中、社員には(パートタイムも)通常業務がボスより言い渡された。

喘息持ちの私。

そんな社員の状況など鑑みもせず、クライアントがかかった時のみの対応を話し合う会議。


正直、こういう時に会社の品格や緊急事態への備えがわかるのだと確信した。



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