英語嫌いが海外留学を決めるまで
なぜイギリスを選んだかを話す前に、そもそもなぜ海外留学をしようと思ったのかを話さなければいけない。
初めての海外は、大学の友達と卒業旅行でいったグアムだった。日本語が通じるとタカをくくっていたのだが、しっかり入国審査で審査官に”遊ばれた”。大学でもがっつり部活をしていた私は、パスポート写真を深く考えずに練習前のジャージ姿で撮っていた。その写真を見ていろいろ質問をされたのだった。その当時は、まさかそのパスポートが私にとってとても大切なものになると思っても見なかった。
話は戻って、グアムを満喫した私は、その後人生のアップダウンを経験していた社会人4年目の夏、ふらっと1人でフランス旅行に行くことを決めた。
周りからは、パスポートは持っているのか、日本語は通じないぞ、などといろいろ心配されていた。そんな心配をよそに、このフランス旅行が私の人生の分岐点となった。
当然のことながら英語がわからない私は、もちろんフランス語もわからなかったのだが、フランスで訪れた先々にはいろいろな国の人がいて、それぞれの言語を話していた。初めてみるフランスの重厚な街並みに、世界中から訪れている人々。その中で、私は自分がすごくちっぽけな人間に思えた。
部活に勤しんで外の世界に目を向けるアイデアすらなかった大学時代からそのまま教員になり4年が経っていた。世界はこんなにも広くて深いのに、私は自分の狭い世界しか知らない分際で何を子どもたちに教えているんだろう、と思ったら私の中で何かが弾けた。
また、ちょうどそのタイミングで海外に留学に行く友達がいて、 話を聞いていた。
留学っていう道もあるんだな、と一本道が見えた瞬間だった。
そこからの私の行動は早かった。留学斡旋会社に連絡をし、カウンセリングのアポイントを取った。
しかしながら、この時の私は、まだイギリスに行くとは微塵も思っていなかった。
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