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096:【大切に直して使う/学習環境の重要性/住血吸虫】week83

19 Feb 2024(Siloam,Limpopo,South Africa )
晴れ時々曇 最高気温30℃ 最低気温18℃
湿度74% 日の出5:50日の入18:36

Day573(19 Feb)

 毎週月曜日は7:00から全校朝会。子どもたちの後ろに立っているといつも目にするカバン。そのカバンの中には破れたり壊れたりして中身が見えているものも多い。一方で、破れても糸で縫い合わせて使い続ける子たちもまた多いです。おそらくは家庭の事情あるいは児童養護施設の予算の関係で新しいカバンを買う余裕がないのだと思う。しかし、この姿勢は大変素晴らしい。「ものを大切に使い続ける」姿勢をどの子にも身につけてもらいたい。
 さて、僕のリュックも約1年半で穴も空きボロボロになってきた。そんなに激しい使い方はしていないが、これ程早く劣化するなんて、やはり商品自体の質のレベルの低さを感じてしまう。日本で売られている商品は安くても質の高いものが多いと感じました。

Day574(20Feb)

 残りの任期の1学期は5年生に集中して九九テストを行っている。短期集中で九九に触れる機会も多いため、子どもたちのモチベーションが続き効果がとても高い。もちろん短期記憶になってしまうこと(忘れやすくなる)がデメリットで、意味がないのでは?と思うかもしれないが、残りわずかでできることは、とにかく「九九を一通り学習した経験を味わせること、努力する経験(テスト勉強をしなくても大体合格してしまう環境だから…)、達成感を感じてもらうこと」に重点を置いている。いつか子どもたちが「九九を覚えておいてよかったな。」、「もう一度しっかり覚えなおそうかな」、「昔、シロアム小に来た日本人が大事って言っていたのは本当だな」って思ってもらえることを期待して。もちろん九九テストを始める前に九九を覚える必要性は説明しているけどね笑

Day575(21Feb)

 早速作った教材資料を掲示して活用する動きがありました。教頭先生は高いところは届かないからと僕にお願いをしてきました。もう1人の英語と社会のタラガ先生はセキュリティスタッフの方にお願いして取り付けてもらっていました。
 この2人の熱意ある先生にこれからのシロアム小学校や南アの教育に期待したいです。
 さて、この貼り付ける作業なのですが、めちゃくちゃ大変です。教室に掲示板みたいなところが一応ありますが、板から布が剥がれているので、画鋲を刺しても取れてしまう。木製の板は硬すぎるので、石をハンマーの代わりにして打ちつけます。だから画鋲が耐えきれず曲がることもしばしば。「Bostik」というガムみたいな接着用品が主流なので、それを使うけどいつかは剥がれてくるでしょう。
 このように日本の教室のように掲示できる環境は整っていません。教師が学習環境を整えようと思っても、教室の設備の悪さ(古さ)が彼らのモチベーションを拒む原因の1つだと感じています。コピー機や黒板、掲示板、電気など環境の整備も教員の人材育成と同じくらい大事なことがよく分かります。ただ、現地の人たちの多くは学習環境の大切さをわかっていないので、その整備を優先することはなく、壊れたら壊れっぱなしなのです。

Day576(22Feb)

 朝の職員会でプレゼンと日本の小学校からの手紙を紹介。手紙を見た先生はみんなとても喜んでいました。送金するための金額を聞かれたので、「8000円くらいだよ」って伝えると驚いていました。「日本の子どもたちは絵がとても上手だね」と言ってくれて嬉しくなりました。

 その後、タラガ先生が透明のカバーを貼り付けるのを手伝ってくれました。本当に協力的な人です。ありがとう!
 校長と相談して、みんなが見える位置かつ落書きされない位置に貼り付けました。ただ、「Bostik」なので、いつまで落ちずに持つか心配です。

 プレゼンは「クラスルームルール」について。実は教室環境の悪さから掲示できずにいたのですが、任期も短く、そうも言っていられなくなったし、昨年末に来た心理カウンセラーがレポートでシロアム小学校の教師の学級経営や生徒指導の悪さを指摘されたこともあり、ちょうど良いタイミングだと思い、改めて僕からも学級経営が集中した授業環境の土台であることやその学級経営の基本中の基本がルールの徹底(教師も生徒も!)ということを説明しました。
 その後、放課後にセキュリティスタッフのおじさんと掲示をしに回りました。釘をハンマーで打ちつけていました。「なるほど」って思いました。この方法がこの環境ではベストだなーって笑

Day577(23Feb)

 今年度から寮生活をしているホストファミリーのKwine が週末ということで帰ってきました。理由は帰国が迫ったぼくに会うためです。本当に嬉しかったです!
 これから毎週末は帰ってきてくれるらしい。気持ちが嬉しいです!
 ただ、来週は首都で最終報告会があるので再来週に来てほしいとお願いしました。この時が本当に帰国前最後になります。寂しくなるな…。

Day578(24Feb)

 帰国前に事務所の健康管理スタッフから住血吸虫検査の案内が届きました。南アの北部やその周辺国で淡水に触れたことがある人は検査を推奨されました。自腹なのが痛いところですが…。
 どうやら日本は今ではその症例は見られなくなったため、検査や治療は行っておらず受診が困難なのだそうです。
 そこで、トーヤンドーという村から車で1時間離れた町の私立病院へ。しかし、この血液検査がR1700(約13600円)。高すぎるのでやめました。代わりに投薬治療の薬を1〜2回飲んでしまう方が安く済むらしいので、来週首都の病院で処方箋をもらい薬局で購入しようと考えています。たとえ虫がいなくても心配ないのだとか。
 お昼はリンポポ隊員でご飯。ここに来たら、やっぱり集まりたくなるよね!リフレッシュできました!

Day579(25 Feb)

 気温35度。体感38度。暑い。ふと思ったけど、南アでうちわって見たことないな…。お別れの時に渡すプレゼントの扇子を持ってきてよかった(プレゼント用を使うなよ!笑)


ここまで読んで頂きありがとうございます。
See you next time!
Sharp sharp!

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