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【学科編】キャリアコンサルタント

国家資格キャリアコンサルタントを目指している方向けのnote。今回は学科編です。

スクール選び編はこちら

学科試験とは?

出題形式:四肢択一のマークシート方式による回答
試験時間:100分
合格基準:100点満点中70点以上
※問題数は全50問の各2点なので、35問正解すれば合格です。

マーク式なので、分からない問題でも何か選択すれば正解になる可能性もあります。また時間は正直100分もいりません。時間余ります。

難易度に関しては、結構変動している印象です。例えば直近の第17回と第18回の各団体の学科試験合格率は以下の通り。

■CC協議会 17回→18回:55.9%→82.6%
■JCDA   17回→18回:58.0%→79.0%

こんな感じで17回から18回にかけてかなり合格率が上がっております。1回から18回の推移をみても結構合格率に変動があるので、こればっかりは自分が受験する回の難易度は受けてみないと分かりません。

オススメの教材は?

次にオススメの教材についてです。

スクールに通ってるから大丈夫じゃないの?と思われるかもしれませんが、個人的な意見では恐らく不十分です。

スクールで習う養成講座の授業では、試験対策というよりキャリアコンサルタントに必要な知識を体系的に学ぶ場という印象です。

もちろん試験対策にはなりますが、実際の試験問題を見るとこれ授業で聞いたことないんだけど・・・という問題もちらほら。

そこで第18回学科試験で88点で合格した(ちょっと自慢)僕が、活用した教材について紹介していきます。

【1冊目】
キャリア教科書 国家資格キャリアコンサルタント学科試験 テキスト&問題集 第2版

こちらは「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」というサイトの書籍版です。ちなみに、このサイトも大変活用できます。サイトはこちら

この本に出会うまでは僕は、スクールのテキストを読み込みノートにまとめるという勉強をしていました。それだけでも、ある程度の知識はインプットできたのですが、あるタイミングで過去問を解いたときに全然分からなくて、やばい・・・となったことがきっかけです。

この本は、体系的に必要な知識を分かりやすくインプットできるほか、各章の後に1問1答問題がありアウトプットもでき、知識の定着が図れます。

そして暗記しなきゃいけないモノを語呂合わせで、分かりやすく覚えるTipsも紹介されています。

例えばスーパーの発達段階は「背、高いか」と覚えましょうなど。
成長段階→探索段階→確立段階→維持段階→解放段階

僕のまわりの知人は以下の本を活用している人も多かったので、紹介しておきます。

【2冊目】
キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版

リカレントの受講生はスクールの教材と一緒に届く本です。

こちらは学科試験でこの本から文章が引用されて出題されることが多いです。ただ、正直読むのが大変・・・

分厚いうえに、文章も難しいです。。初めて読んだときは正直何も頭に入りませんでした。。なので、通読するにしてもスクールの授業が終わって、大枠キャリアコンサルタントに必要な知識をインプットし終わった段階で読むのがオススメです。

この方法で試したら、2回目読んだときはだいぶ理解できました。また、過去問を解く際に、この本から出題された文章をマーカーを引いておくの良いです。

過去問でこの本から出題されたって調べるには?ですが、先ほど紹介した「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」のサイトに過去問解説がありますので、それを見れば簡単にわかります。

無料会員では直近3回分の過去問解説を閲覧できますが、有料会員になれば全過去問の解説が閲覧できます。僕は無料会員でしたが、まわりの仲間は有料会員の人が大半でした。

【3冊目】
新版 キャリアの心理学【第2版】―キャリア支援への発達的アプローチ―

これまた2冊目で紹介した本と同様で、学科試験で引用されて出題されることが多い本です。

こちらの本は2冊目の通称木村本とは違い、比較的読みやすい印象を受けました。著名な理論家ごとに章が構成されていますが、その方の過去の背景や理論の詳細が説明されています。

スクールでの授業では点だった知識が、この本のおかげで線に繋がった感覚でした。

実際どうやって勉強した?

では、最後に実際にどうやって勉強したか?を書いていきます。

①早い段階から勉強を開始する
②毎日少しでもいいので勉強する
③暗記は必須なので覚えるものは覚える
④過去問を解く
⑤厚生労働省の資料を読む

ざっくりこんな感じです。

既に勉強されたる方、過去問を解いたことがある人は痛感されてると思いますが、試験範囲が広い!覚えることが多い!です。

理論家の話だけではなく、労働基準法などの法律の話、人事制度の話、メンタルヘルスの話、厚生労働省のよく分からない資料の話・・・・などなど、出題範囲が多岐にわたります。

なのでまずは①~③を実践しましょう。

①覚えることが多いので、早い段階から勉強を開始→最初に覚えたことは忘れますが、②毎日繰り返し勉強することで記憶が定着していきます。③の暗記はもう覚えないとどうしようもない話もあるので、割り切りましょう!

キャリアコンサルタントの試験は学科だけではなく、論述と面接試験もあります。なので、学科は早めに対策をしておきましょう。

続いて④の過去問です。

これは人によって意見が分かれるかもしれませんが、僕個人のオススメは早い段階で過去問を解くことです。

僕の場合は18回の受験でしたが、17回の試験問題が公開されたタイミングで17回の過去問を解きました。まあ難しかったです。

早めに過去問を解く理由としては以下の通り。
・出題形式になれる
・自分の実力を把握する
・苦手な問題を把握する

過去問を数回分解くことで、「ああ、発達段階苦手だわ」とか「法律関係弱いな」とか分かります。

過去問はヨコ解き(同じ出題範囲の問題を、回数横断的に解くこと)がオススメです。詳細は以下に解説されていますので、ぜひご覧ください。

⑤の厚生労働省の資料を読むですが、これは優先度的に1番下げていました。何より読みにくい、資料のボリュームがやばい、どの資料がでるか分からないからです。

過去の傾向としては「労働経済の分析」、「職業能力開発基本計画」、「能力開発基本調査」などが出やすいようですが、僕が受験した18回は出なかったような?(出てたらすみません。。)

そして毎回必ず初見の資料が出ます。ただ完全に諦めてしまうと点数を落とす可能性が高いので、重要な資料は概要版とかありますので、目を通しておくことは大切です。

早めに理論家や法律関係の内容を頭に叩き込んでいれば、厚生労働省の資料を読む時間も確保できますので、やはり早めに勉強開始が大切です。

まとめ

・学科試験用の教材で勉強
・過去問は早い段階で解いて、何回も繰り返し解く
・学科試験対策は早めに行おう
・暗記は必須
・厚生労働省の資料は優先度低いが重要資料もあるので要チェック

長くなりましたが、まとめるとこんな感じです。

第19回の学科試験は約2か月後ですね。まだまだ長いですが、適度なリフレッシュをしつつ頑張りましょー!

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