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タブバーに項目名は必要かどうかの境界線を探ってみた

最近UIトレースをしていて気になっていたことがあり、そのモヤモヤを払拭する為に自分なりに調べてみました。

普段何気なく利用している多くのアプリには、タブバーというものがあります。ただ、アプリによってアイコンの下に項目名があったりなかったり、、、

例えば、Twitterやfacebookには項目名がありません。これは、日常的に利用するようになりアイコンに普遍的な意味を持たせることに成功した為だと考えられます。しかし、この2つのアプリも昔は項目名がありました。

項目名を取り除くことでタブバーの高さを少しでも低くすることができますが、アプリ全体でいうと項目名があることが多いです。

その理由ってなんとなくでは理解しています。
アイコンの示す項目に対してユーザーの潜在的意識レベルを考えると、それなりの認知度と利用歴の長さがないと取り除くのは難しいと考えられます。

では、どのレベルであれば取り除いても影響はないと判断できそうかその境界線について探ってみました。

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調査したアプリ

今回はそれなりの認知度があり、誰にでも馴染みのあるアプリで調査しました。

□項目名なし

FacebookとInstagramは、項目名を取り除いた分タブバーの高さを低くデザインされていました。

また、Tik Tokは画面いっぱいに動画を表示する上で、できるだけ文字情報を少なくすることにメリットが大きい為、アイコンのみの表示なのだと感じました。(タブバーの背景は透明です。)


□項目名あり

こちらのアプリも世界的に人気のアプリやiPhoneに実装されるApp Storeのタブバーではありますが、「項目名なし」に比べて見慣れないと感じるアイコンが含まれていることがわかりました。他のアプリではあまり見かけないアイコンが使われています。

しかし、どれも世界ダウンロード数・消費支出ランキングにランクインするほど人気なアプリで日常的に利用しているにも関わらず、なぜまだ見慣れていないと感じてしまうのか考えた時に、個人差はあるものの「項目名あり」のアプリと「項目名なし」のアプリでの大きな違いについて感じたことがあります。

それは、一日の利用頻度とその利用中のタブバーの使用頻度にかなり差があるように感じます

FacebookやTwitterなどの「項目名なし」に該当するアプリのユーザーの多くはそのアプリを利用することが生活の一部であり、歯を磨くことのようにアプリを使用するという行為が日常に溶け込んでいる人が多いのではないでしょうか。

一方でYoutubeやNetflixなどの動画アプリは、使用時間は多いものの動画を視聴している時間が多い為、タブバーの使用頻度は少ないでしょう。そのほかのアプリも1日の利用頻度の面で言うと少ないと感じます。

どのアプリも世界的に有名なモノばかりですが、

利用頻度 × タブバーを意識して見る時間

を考えると大きな差があると感じました。

もし、取り除くか悩んだとしたらユーザーテストによってここを把握する必要がありそうだと感じました。


まとめ

新規ユーザーに各セクションの意味を即座に理解させるという面を考慮すると、ダウンロード数が伸びている間は項目名はあった方がいいと思いました。

ただし、facebookやTwitterによって既に認知されたアイコンのみで構成されていれば、ユーザー理解も早い為、いずれ取り除くことも可能になるとも感じます。

今回のアウトプットは、なんとなくではわかっていたけどそのなんとなくを明確にする為の調査でした。

ただ、今後デザインする上でのタブバーに対する考え方として必要な知識を学べたとも感じます。

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