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備忘録

内田祥哉・窓と建築ゼミナール補講 雑感

昨日は内田祥哉・窓と建築ゼミナール補講に参加。書籍化のシリーズから参加させてもらっているが、今回も新しく聞く興味深い話が沢山あり知的興奮にあふれた時間だった。ちなみに、今回のテーマは「和小屋の知恵とこれからの和小屋(和構法)」。

まずプレハブ住宅における可変性の問題に対して、"flexibility in time”と"flexibility in planing"と整理(引用)し、問題は前者が

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日建設計「荒川ビル」

日建設計が西新橋でつくった荒川ビルを見学させて頂いた。プロジェクトの担当者で、現在は東京大学特任助教である谷口景一朗さんにご案内していただく。オーナー会社のフロアが3層、オーナー住居、その他は貸し床の800平米程のビルである。日建的には小規模なプロジェクトで、その分若手のチームで自由にやった雰囲気もある建築だった。角地の2面に避難用階段を表出させ、そのぶん室内のコアをコンパクトにして、実際通常のつ

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コミュニティデザインの源流 イギリス篇

コミュニティデザインの源流 イギリス篇
著者:山崎亮
2016, 太田出版

山崎はラスキンから始まり、モリス・アシュビー・オクタヴィアヒル・ヘンリエッタ バーネット・ハワードの流れを体系化し、大元にロバート・オウエンとカーライルを据え、都市と産業の大きな変革があったヴィクトリア期のロンドンにおける偉大な思想と実践をまとめ上げている。

この時代のロンドンが、産業革命以降の都市人口の増幅により、ス

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熊谷守一「生きるよろこび」展

国立近代美術館で開催された熊谷守一「生きるよろこび」展が良かった。

特に守一の特徴の赤い輪郭線が生まれる変遷や試行錯誤が年代を追って丁寧に見せられているのが興味深かった。赤い輪郭線が生まれたことで、影の表現が暗く陰気なものでなくなったと言ってたとか。輪郭線によって色と色の関係性が相対化されたからだろう。

赤い輪郭線は、描かれているモノ同士に実体とは別の関係性を与えてるように感じとれる。例えば空

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「弱さの工芸」展

銀座松屋で開催されていた、三谷龍二氏監修の「弱さの工芸」展の雑感。http://designcommittee.jp/2018/02/20180220.html

バブル崩壊後の90年代以降、不完全で脆さがあるからこそ「普段着」のように生活の中で親しまれる「弱い」工芸が現れたという。つまり人間的な脆さや不安定さを持っているからこそ、愛着を持って使われる工芸になるのだと解釈した。実際、弱くて壊れやす

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