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ここ最近のぼくのフロントエンド

いわゆるホームページの制作は、フロントエンド技術ではWebサービス系と比べると何かと遅れがちなのだけど(地方の場合はもっと)、ここ1年近くは「次の時代に変わりつつある」と感じるようなことが多かったので、2018年度のエンジンもようやくかかり始めたので綴ってみようと思う。

※完全に主観です。

Webアクセシビリティ

少し前までは知識が先行して「やりましょうやりましょう」と言っていたけど、WCAG達成を目標にするケースが突然増えた。実施までは(残念ながら)ならくても、クライアントから求められて見積もりをすることも増えた。

総務省のガイドラインの理由もあるだろうけど、普及を行っている方々の活動の賜物だと思う。社内でも言葉すら知らなかった人間もいたはずだけど、今では最初の要件定義や提案で考えられるようになってきているので、本当に変わったなぁと思う。

脱jQuery

ReactやVue.jsをはじめとしたフロントエンドViewライブラリを使う機会が圧倒的に増えてjQueryを書く機会が減った。率先してやってきたことなので機会を減らしたと言ったほうが正しいか。

もう散々言われてきているけれど「jQueryがダメ」なんてことはまったくなく避けたいのは「DOMの操作」でその代わりにViewライブラリ(使い方としてはテンプレートエンジン)にお世話なっている。jQueryはただの道具で、手法自体が効率が悪いので使いたくなくなっただけだ。

あとは次に挙げるような新しいWeb APIの登場でjQueryで使う理由が少なくなったことも理由のひとつだ。
- Intersection Observer (スクロールイベントを使う必要がなくなった)
- matchMedia (リサイズイベントを使う必要がなくなった)
- requestAnimationFrame (CSSとこれでアニメーションはほとんど解決する)
- addEventListenerのpassiveオプション (jQueryではオプションを渡せない)

jQuery離れをしたエンジニアが多くなったのか、今までは便利だったjQueryプラグインは重要視されるようになったWCAGの達成基準を満たすことができないままメンテナンスを放置されるものが多くなってしまった。最近は「jQueryでオススメのプラグインありますか?」って質問されても「そんなものはない」と言ってしまいそうになる。

そんな自分も、しばらく自作jQueryプラグインのメンテを放置している。バグフィックスはたまにやるけど、いまさらこいつらをどうこうするモチベーションはない。

さようならjQuery。

SVG

最近でてきた技術でもなんでもないし本当に今更なんだけど、画像の書き出しの選択肢としてSVGが増えた。

これはブラウザやコーディングがどうというより、PhotoshopやIllustratorの書き出しが楽になったからだと最近気づいた。

この間PostCSSのbase64変換を導入してCSSのbackground-imageでも使いやすくなったので更に使う機会が増えるだろう。

AWS

インフラはあまり得意でないというかほとんどわかっていないのだけど、案件としては増えていてレンタルサーバー以外選択肢として挙がるので、ほんと、、勉強せねばですよ。

CDN

AWSと同じく自分自身はしっかりとした理解ができないまま導入ケースだけは増えている(案件では他の専門担当がやっている)。

理解は完璧ではないけど速度への関心はもちろんあって、フロントエンドもバックエンドも如何にチューニングできるかは今後の課題で、サイトのコンバージョンに関わる大事な要素して取り組みたい。

SSL

Google Chromeの英断(と言っていいと思う)で、SSLが当たり前になりつつある。フロントエンドの恩恵としては、Geolocation APIなどのSSLでないと利用できないAPIの検討や検証などしなくてよくなるのは喜ばしい。

AMP

検索してみると⚡が増えたなぁと実感するが、その性質上コーポレートサイトにその導入はまだ見ていない。読み物系のサイトでは実績があるので、今後AMPがどう展開されるのか楽しみだ。一方で、Web Componentの設計だったりインラインCSSなどフロントの速度改善のお手本にもなるので、真似できる部分はどんどん真似したい。

CMSとNode製Webアプリケーション

もはやフロントエンドの話じゃないのだけど、Nuxt.jsなどのWebアプリケーションが台頭してきた中で今後のCMSとの連携をどうやっていくかことになるのかは自分の中では大きな課題になっている。

各コンポーネントが本当の意味でひとつのファイルで完結してしまうのは感激以外ない。それを知ってしまうと、JSとPHPでコンポーネントがバラバラになっていて、異なる思想と設計で書かれているものを混ぜていることが邪悪に思えてくるほどだ。

CMSのそれ自体はまだまだ需要があるし今後も在り続けるものだと思うけど、技術的な実装のかたちは次の時代に行かないといけない。これを言うのは開発に携わっているからなんだけど。

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生来の飽き性なのでWebやIT技術の進化は本当に楽しい。2018年度もどれだけ追っていけるか。1年後はもっと変わっていてほしい。

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