noteの魅力

朝起きると、インスタントコーヒーを飲みながらSNSとメールをチェックする。特にTwitterは経由で仕事を頂くケースも多いし、自分が投稿する際の140字という制限内での文字遊びが好きなので多用している。

そんなTwitterだけれど、5分もかけずに投稿した内容に数百という♡がついてみれば(僕にとっては多い数字)、数時間かけて書いたブログを紹介する投稿への反応はその10分の1だったりする。僕の文章に魅力が足りない事は理由の一つ。その上、トイレの中や通勤途中の電車内でTwitterを見ている人は、そんな長い文章が待っているリンクをクリックしないだろう。多数のユーザーが求めるものと、自分が本当に発信したい内容への反応の大きさは必ずしも、というか殆どの場合で一致しない。

noteは、去年の年末にかけて、人生の3分の1を過ごしたアメリカ生活での記録をまとめたものを有料マガジンで販売する為に使い始めたが(よかったら読んでください。1000円です。)、それ以来はほぼ使用する事なく、先週から上記のなかなか読んでもらえないブログの、もう一つの発信場所として使いはじめてみた。

今朝もブログ記事に修正を加えて投稿したのだけれど、そこでふと目に入った、嶋津亮太さんの「両手広げた分に幸せを」というタイトル。なにかに惹きつけられるようにクリックしてみると、その先の美しい物語と、それを表現する文章に引き込まれた。友人の結婚式に参加して、自分の家族への想いも確認した後だった事もあって、さらに深く心に響いた。

あの文章を読んでいなかったら、今日の一日を過ごす心持は大きく違うものになっていた。Twitterのような限られた文字数内での断片的な情報ではなく、本のように自分が選んだ時点でテーマが分かっている情報でもなく、僕の知らない誰かが丁寧に心を込めた文章で始める一日。

明日はインスタントコーヒーではなく、豆を挽いて淹れた珈琲を飲みながら一日を始めようと思う。

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