「大丈夫です」
今日も前回と同じテーマです。
13年間のアメリカ生活を終えて帰国してから「使うまい」と強く決めた言葉があります。それは、
大丈夫です
きっかけは帰国直後、日本の空港での出来事。
チェックイン時のセキュリティーチェックで、5歳と8歳の息子達もX線検査の列に回るように指示されました。今までなかった事だし、不必要にX線にさらされる事は避けたいので係員に説明と確認を求めると、
大丈夫ですよー
??
質問の答えになっていないどころか、何が大丈夫なのかも不明。大切な息子達の事なので、引き下がりません。再度説明を求めると、今度は別の係員が、
大丈夫ですよー
コントか、揶揄われているのかのどちらかだろう、としか思わざるを得ない状況でした。状況が別ならば笑い話なのですが、家族の安全や健康に関わる事なので、そうはいきません。あの時ほど一つの言葉に苛立ちを感じた事はなく、自分では絶対に使わないようにしようと心に決めました。
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帰国してから個人ビジネスとしてパーソナルトレーニング業を営んでいますが、体調の確認などでも「大丈夫です」という返事が癖になっている方が非常に多いです。
僕:「ここは痛いですか?」
クライアント:「大丈夫です」
全く痛くないのか、少し痛いけれども運動に支障がないのか、かなり痛いけれども我慢できるのか。表情や身体の反応である程度は予測ができますが、サービスの質に影響を与えるだけでなく、自分の体調を表現・説明する術を学んでほしいという思いもあるので、クライアントには「大丈夫です」を使わないルールをお願いしています。
癖なので、最初は「だいじょ、、、おっと」となってしまう人は多いですが、段々と慣れてきて、表現も豊かになってきます。
「大丈夫」というのは、説明する責任を放棄して流れに任せるという点で便利な言葉なのでしょう。
思い返すと、僕も何度も使ってきました。
しかし便利だからといって乱用するのは、パーソナルトレーニングの例のように自分自身のためにも、空港での出来事のように他人の為にも、良くありません。
この便利な「大丈夫です」を封印して、きちんと表現・説明をする習慣をつける事。おすすめです。
今日の更新は、かなり遅くなってしまいました。
それでは、よい晩を。
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