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人間臭さってやつは

1年のうちの2ヶ月分が終わった。大体このころになると卒業や新社会人やらいろんな変わり目どきがやってくる時期。そんな自分は季節の変わり目もあってなのか体調を崩してしまうみたいだ。

そうそう。こういう節目の時期になるとなんとなく頭の中でリピートされるのが米津玄師なんだよな。なんでだろう、彼の歌には人間臭いものがある。ハッキリと他のアーティストと比べてみたことはないけれど、なんとなくソワソワするものがあるのは何故だろうか。

そこで、ボクは去年の紅白で彼が披露した「 Lemon」について考えてみた。なんで他の曲よりこの曲があれだけ人気なんだろうかと。その結果、自分なりの答えがひとつだけ出た。それはきっと「祈る」ことなんだろうと。

MVも紅白の時も目に見えるカタチでは祈りを捧げる演出があった。改めて考えると「あ、これって人間だけにしかできないじゃんか。」ということに気づかされたわけで。

きっと彼はそこらへんのことなんか意識してないかもしれない。ただ目に見えるカタチで人間臭さが表現されていることは事実としてある。

何が言いたいかっていうと、人っていうのは元ある場所に帰るんだなってこと。

もうすこし祈りについて話を続けるとこんな例もある。

ボクは鋼の錬金術師が大好きだ。初めて買ったマンガがこの作品でよかったと心の底から感じられるほどに好きだ。

その作品の第13巻に主人公の錬金術師であるエドが手を合わせるポーズを見て、仲間がふと気付くセリフがある。

“ああ あの手を合わせる錬成のポーズ何かに似ていると思ったらまるで神への祈りじゃないか”

別に祈るだとか手を合わせるだとかが重要ではなくて、やっぱり人はどこかで目に見えないカタチを探していたり欲しているんだろうなってことに気付いた。

他にも例えなんてたくさんあるけど、ボクにとっての人間臭さってやつがこういうものに当てはまるわけです。

そもそもなんで人間臭いなんて言葉が生まれたのか知らないけど、いちおう辞書で調べると
人間の体臭のようなにおいがする
なんだから、勝手に引き寄せられるのも納得する気がする。

とまぁこんな感じでマジメに書いちゃったから次はもう少し気軽に書こうかななんて思います。

ではまた。


参考にしたもの

荒川弘「鋼の錬金術師シリーズ」ガンガンコミックス.2002年〜2010年
https://magazine.jp.square-enix.com/gangan/hagaren/

米津玄師「Lemon」ソニー・ミュージックレコーズ.2018年


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