ビジネスの世界にノーサイドはあるのか

原作、池井戸潤と聞くだけで期待が高まるのに、今年の題材は『ラグビーワールドカップ』の日本開催を意識してか、ラグビーを題材とした「ノーサイドゲーム」は初回から良い意味でいつもながらの波乱万丈なスタートです。

スポーツを題材にした「ルーズヴェルト・ゲーム」の影響か、TBSが制作する池井戸作品だからか、それとも出演者に池井戸作品の常連が多いからか、『安定感はありつつも初めて見た感じがしない』ところは賛否がわかれそうな気もしますが、池井戸作品に初参加の主演 大泉洋さんの演じる熱い男に期待大です!

ビジネスの世界は、社内外を問わず常に戦いの連続。ライバルとしのぎを削り、戦いが終われば勝者と敗者に二分される(稀に喧嘩両成敗もありそうだが)。戦いの後に「今までのことはなかったことにして、お互い仲良く握手しましょう」とキレイに幕を閉じることはなかなか難しいのではないでしょうか。

一方で、同じ戦いでも「ラグビー」は、試合終了のことを「ノーサイド」と言い、試合が終わったら、勝ち負け・敵も味方もなくなり、「互いの健闘を讃えあう」という英国紳士発祥にルーツを持つスポーツらしいステキな表現をします。

恐らくこの先の「ノーサイドゲーム」の展開は、ビジネス上でいがみ合う大泉洋さんと、上川隆也さん(もしくはそのバックに控えるさらなる大ボス?)と対立しながらも、すがすがしい程の<ビジネス界でのノーサイド>が描かれるのであろうと予想してます。

作品の中でも触れられていましたが、「ビジネスの世界は勝つか負けるか、ノーサイドゲームなんて存在しないんだぜ?」というサジェストをどう覆すかが見どころですね。

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