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奈良の世界遺産エリアで全くの素人が人生初のトレイルランをしてみました

「2019年にやりたいこと」リストの中に「トレイルランを始める」というのがあり、とはいえトレランってふつうのランニングやマラソン大会に出るのと違って、物理的に山的なものがあるところに行かないと当然できないので、どうしようかな〜と思ってたところ、たまたま仕事で奈良に行く機会があったので仕事の翌日、見よう見まねのなんちゃってでしたが走ってみました。

今回のルート

近鉄奈良駅を拠点として、奈良で登録されている世界遺産のうち、興福寺→春日大社→春日山原始林→東大寺という4つを回ります。途中、奈良公園で鹿と戯れながら浮見堂、大仏、二月堂などの観光地、そして若草山山頂の絶景を楽しめました。(RUNコースを皆で共有するRuntripに投稿した詳細情報はこちら)

全体で17km程度、時間で言うと3時間弱でした。

はからずも前夜が特別なイベントに

全くの偶然だったのですが、今回は奈良の冬の風物詩である「若草山焼き」という山を焼くイベントと日程がかぶっていて、奈良ご出身の方にご案内いただいて見てきました。山を焼くというと京都の大文字焼きなんかが有名ですが、ああいうふうに一部を型どって焼くのではなく、山を丸ごと焼きます。なんてダイナミック!

花火まであがってなんだか和のしっぽり系ではなくアッパーな感じ。もちろんちゃんと点火をしているんだと思いますが、ボーッと見てると花火が落ちてそのまま火事になっているようにしか見えず、なんというかおおらかな行事で楽しかったです。

翌朝、トレラン開始

翌朝、JR奈良駅直結なのに温泉つきというスーパーなスーパーホテルを出発し、近鉄奈良駅のコインローカーに荷物を入れてスタート。(コインロッカーを使えというのは昔TARZANのトレラン特集で見た情報・笑)

駅前の商店街みたいなところを抜けるといきなり世界遺産。興福寺

そしてきれいな奈良公園を見ながら浮見堂へ。名前は聞いたことがありましたし、写真でも見てましたが、ゆっくり見るのは初めて。橋の部分を走って渡れて感動。

そして奈良公園を抜けて春日大社へ。すごい人手だったのでほとんど歩きました。

春日大社までは観光客がすごいのに、そこを抜けると一気に人がいなくなります。ここからいよいよ普通の観光ルートを外れトレイルに入るための道へ。

実はこのコース全体の中で一番不安だったのがこのあたり。春日大社を通り過ぎて、トレイル(山道)に入るために一度住宅街みたいなところを通ったのですが、標識等が一気になくなるので「この道で本当にあってるのか」という不安がすごかったです。見ようによってはどこからでも山に入れるように見えるので、どれが正しいルートなのか不安がマックスに。周りを歩いてる人もいないので、もう少しでそのあたりの家に飛び込みでインターフォン押して聞くところでした(笑。

という不安な時間を経て、ついに「どう見ても山道だろこれ」というルートに到着。ここからは、ガッツリ山を登ります。

天候不順と雪の多さ、地面の滑り具合にちょっと準備不足だったかとうっすら後悔

基本的には楽しかったのですが、まず普通のランニングウェアとシューズで来てしまったので、割と地面が滑ることに気づく・・・そして、上に行くほど天気が悪くなり、さらに地面にガッツリ雪が残っているようになり、「あれ、なんかブログとかに初心者向けって書いてあったけど、そもそもこれ結構ビジュアル的にもそこそこハードじゃない?」という疑問が。これもしいま雨が強く降ってきて(というか実際に雪がパラパラ降ってました)、身体が冷えて、万が一コケて怪我したりしたら、結構ヤバいんじゃないか・・・というようなことを思い始めたタイミングで一応山道を抜けて、車道にいったん出ることができて一安心。

でもこの不安は全て自分の準備不足のせいなので、やはりどれだけ気軽なエリアでもちゃんと準備していくことが「安心」につながるなと思いました。実際に怪我やトラブルがなくても「不安」を持ったまま走るのは結構辛い。

ここからは安心して走れました。さっきの鬱蒼とした感じとだいぶ違う。

道幅広くて視界が開けているので走りやすい。

周りの景色を見る余裕も復活。雪をかぶった山は本当にきれいでした。

後半戦、若草山から東大寺へ

そして、若草山の山頂について鹿と一緒に奈良市内を眺めながら一休み。最高の眺望でした!

ちなみに、後で下から改めてチェックしてみたところ、若草山は見事に焼け残っていました(笑。

若草山から下りるといよいよ終盤、東大寺の二月堂、大仏殿、大仏様。もう何度も来てますが、やっぱりすごい。母が亡くなる前に最後に二人で旅行した思い出の場所なので、ゴールに近づいてきたことに加えてその思い出がこみ上げてきて、このあたりでちょっと泣きそうに。でもあの頃はまさかこのあたりを走ることになるとは思ってなかったので、人生って面白いなと改めて感じました。

最後はまた観光客でごった返しているエリアなので迷惑にならないようにクールダウンを兼ねてほとんど歩いてゴール。

ゴール後はタンパク質補給を兼ねて、有名な柿の葉寿司のお店であえてのローストビーフ寿司を買って食べました。

途中ちょっと不安になったタイミングもありましたが、体力的には17km動いても全く問題なく、翌日東京に戻ってまた15kmほど平地を走れたほどでした。

同じ時間を使ってランニングと観光ができるという一石二鳥の旅RUN、またはRuntrip、最高でした。次はどこに行こうかとさっそく考えています。

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