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2020シーズンプレビュー!

先日、ルヴァンカップの試合結果を見て気づいてしまった。


「え!J2開幕まで後1週間しかないの!?」


晴天の霹靂である。まだまだ先だと思っていた開幕が急に目の前に迫ってきた。

開幕が2月23日だということはもちろん知っている。でも、その日が来週ということは実感が無かった。

昨年までは長崎に住んでいて、開幕戦は一緒に観戦する友人と待ち合わせの時間を相談したり、まず食べたいスタグルを決めたりしながら、否が応でも気持ちが昂ぶったものだが、引っ越したことで思っていた以上に長崎が遠いのだなと感じ、私自身を寂しく薄情に思うのでありました。


さて、そんなこんなで、目の前に迫る蹴球到来に、気持ちが全く出来ていません。

開幕に向けて、スイッチを入れなければいけない。気持ちを作っていかねば!と思い立ち、急ぎシーズンプレビューを書いてみる次第である。


まず断っておきたいことは、私は今シーズンのチームを自分の目で1秒も見ていない。

そこはご了承いただきたいと思うと共に、全く見ていないからこそ情報統制に厳しい昨今、何を書いても私の妄想。という気楽な気持ちで展望と願望を踏まえ極力ポジティブに書いていきたい。


●2020シーズンJ2の展望

今シーズン長崎の目標は、「J1自動昇格(2位以内)」です。


J2ではこれまでどのクラブもPO勝ち抜きの可能性を含めて「J1昇格(6位以内)」を目標にしていましたが、今シーズンは明確に「J1自動昇格(2位以内)」という目標を掲げるチームが増えています。

2年前にPOのレギュレーションが変わり、

・昇格の難度が上がった
・昇格如何に関わらず勝ち進むだけチームの始動が遅れる。

というPO制度がJ2にとっては、夢を搾取する罰ゲームとなっているためです。

ですので、今年は「J1自動昇格(2位以内)」を巡る争いが例年以上に激化するのではと思っています。


では、長崎と自動昇格レースでしのぎを削りそうなチーム(超個人的主観)を羅列していきます。


> 磐田、大宮、千葉、松本、京都、福岡、徳島、山形、岡山、甲府、新潟


お、多くない?・・・?勢いで実に半数のチームを自動昇格候補に挙げてしまいました。

上記のチームはしっかり補強もしていますし、更にJ2は毎年良い意味で予想を裏切り躍進するチームが現れます。


本命不在、大混戦必死のカオスJ2になりそうな予感がプンプンしますね。今年も楽しいJ2になりそうです。

 
さてさて、そんなカオスJ2を昨年12位の長崎は勝ち抜いていけるのでしょうか。

2020シーズン個人的注目ポイントをあげていきたいと思います。

注目ポイント① チーム手倉森体制の強化と浸透

手倉森体制2年目にして、ヘッドコーチ2名の入れ替えが敢行されました。


原崎氏(←大宮)
吉田孝氏(←神戸)

 これは、前任の吉田恵氏、原田氏の手腕どうこうではなく、トップが替わればその下のヘッドコーチも変わるというのは組織として仕方ないと思っています。

監督によっては、就任の際にスタッフを家臣団で固めるケースも珍しくなく、そのくらい長年の信頼関係や役割分担が重要です。

そういう意味で手倉森監督と以前一緒に仕事したことがあり、旧知の間柄である両氏の起用は非常に良い効果をもたらすのではと期待しています。TRMでは指揮をヘッドコーチが執っているなんて情報もあるので、戦術的なところは両ヘッドの手腕が大きく左右するのかもしれません。

チーム手倉森体制の構築が進んだ今季、この両ヘッドコーチの指導やベンチでの様子も注目していきたいと思います。

注目ポイント2 激熱なルーキー

今年はルーキーが熱い。例年に無く、多くのサポーターがルーキーの活躍を期待しているのではないでしょうか。


 その筆頭は、氣田亮真(←専修大)



 プレシーズンキャンプでは、トップの6得点。

 実は私、氣田が大学生時代、スタメン出場していた、専修大-法政大の試合を偶然観戦に行きました。なんとその試合で氣田はハットトリック!!

FKを直接決めて1点。味方のパスから抜け出して1点、ドリブルで持ち上がって自分で決めて1点。

多彩なゴールパターン、セットプレーのキッカーも務め輝きを放っていた選手でした。(そのときに、実は神崎スカウトを見かけました)

 独特なタッチで切れ味抜群のドリブルとゴール前の得点感覚、実に楽しみな選手です。

いきなりJ2ベストイレブン級の活躍をしても不思議ではないと思うほど私は期待しています。

  

 他にも、キャンプで得点を重ねる毎熊(←桃山学院大)、U18日本代表候補の加藤、植中(←JFAアカデミー福島)と期待のルーキーがいつ台頭するのか、目が離せないシーズンになりそうです。

注目ポイント3 失点の減少

自動昇格を目指すにあたって2019年61失点を喫した守備の改善は急務です。

昨年の特徴的なデータとして、被攻撃回数はJ2で6位と攻撃される回数自体は少ないものの、被チャンス構築数は21位、被シュートは20位。

つまり、攻撃される回数は少ないものの相手にチャンスを多く作られシュートも数多く打たれている。結果失点数も多いということがデータに現れています。

徳重や富澤のシュートストップが無ければもっと多くの失点を喫していた可能性がありますし、恐らくこの辺は、観戦していての印象通りなのではないでしょうか。


昨年守備が崩壊した問題点を一言で言うと。

・積極的にボールを奪いにいく意識は高かった。でも、連動していなかった。


だと思います。

4-4-2のシステムは、3ラインが縦横で適切な距離感を持って連動してボールを奪えるか。が重要。


昨年、選手達は必死にボールを追いかけている。しかし、動くことで出来たスペースにパスを通されてしまい、そこにまた別の選手が動く、また新たなスペースが出来る。

気がついたら、あれ?いるべき場所に人がいない・・・マーク出来ていない選手が何人も・・・。

というシーンが散見され、別に相手が難しいことをやっているわけではないのに、長崎は自滅するように守備が崩れてしまう。
かなり根本的なところから守備組織の構築が出来ていませんでした。


ですので、今年は、

・最終ラインの高さを決め、ライン間を適切な距離に保つ

・FWがプレスを敢行する位置と誘導方向を決める。

などの基本的な約束事を徹底しつつ、いかに前と後ろが適切な距離感を持って連動したプレスを敢行できるか。戦術面での落とし込みが重要になります。


そこで個人的に今年の守備のキーマンとして注目したいのは、FW富樫 DF二見、フレイレです。



まずFW富樫ですが、彼は守備が出来て運動量が多いFWです。

本来のFWとしての得点の仕事はもちろん、相手DFのパスコースを限定するように動く守備が出来るので、守備のスイッチ、ファーストDFとしての役割を担うと思われます。

富樫を中心にプレスで相手を嵌めていくような守備に期待したいです。



そして二見とフレイレですが

二見に求めるのはスピード、フレイレは対人守備の強さです。


昨年は、前線と連動して最終ラインの位置を高くとりたくても、CBにスピードがある選手がおらず、後方に出来るスペースのケアが十分に出来ませんでした。

そこで待望のスピードがあるCBとして二見が加入したので、より高い位置でコンパクトな布陣が実現できると期待しています。

また、貴重な左利きCBですので、ビルドアップ、攻撃面での貢献にも期待です。



そしてフレイレ。

フレイレは、J1でも自陣空中戦勝率が70%超とJ屈指のエアバトラー。また対人守備でも非常に高い能力を持った選手です。

スピードはありませんが、なんと良い縦パスを供給する技術も持ち合わせているので、強化部は非常に良い仕事をしたと思います。

二見とフレイレ、お互いを長所と短所を補完しながら機能するCBコンビ。想像すると期待しかありませんね。

自動昇格を目指すのであれば、年間40失点に納めることは必要だと思っているので、2人にかかる期待は大きいです。

注目ポイント4 攻撃は幅と深さを

天皇杯準決勝のVS鹿島(2-3●)で善戦できた理由は?

と考えたときにやはり3バックへの布陣変更によって

・攻撃では、「深さ」だけでなく、「幅」を作り出すことに成功したこと。


のだと思います。

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=%23&ved=2ahUKEwj2jtnU_t3nAhVTNKYKHSpgDKMQwqsBMAB6BAgIEAQ&usg=AOvVaw0VTJzWxrN8ZFOD4xbU2nov



まず攻撃面ですが、リーグ戦の4バックと違い、3バックを採用したこの試合は、両WBが常に大外のポジションに位置することで攻撃に「幅」を作り出すことに成功していました。


右WBの米田は、何度もビルドアップの出口になりコンダクターとして機能し、左WBの亀川はサイドチェンジを受けて単騎突撃で何度も相手陣地深くまで侵入。

両WBが幅をとることで、相手の陣形を押し広げ、出来た中央のスペースを澤田、吉岡が使う良い攻撃につながっていました。


また通常リーグ戦では、呉屋が常にDFラインと駆け引きをしてDFを押し下げることで「深さ」を作り出しますが、この試合は畑の献身が光りました。守勢に回っても、安易に下がらず最前線に陣取って「深さ」を作り出し、さらにはボールキープで時間も作り出すファンマロールをこなしたことも特筆すべきことだと思います。

 

今年のキャンプで4バックと3バックを併用しているようですが、昨年よりも明確に「幅」を使う事に狙いがあるのでは無いかと私は考えてます。

 4バックでも3バックでも、攻撃に深さと幅を作り出すことができればチームは更に進化出来ると思います。


自動昇格を目指すなら年間得点数は、65点~70程度は必要ですので、得点力のアップに期待です。

●開幕戦の展望

V・ファーレン長崎 VS 栃木SC
 

 恐らくポゼッションする長崎と守備を固めてカウンターを狙う栃木の図式になると思われます。

 前回対戦は、残留を争う栃木の強固なブロック守備を崩せず0-1で敗戦。

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=%23&ved=2ahUKEwiEgKTX_d3nAhXWZt4KHRrrAAQQwqsBMAF6BAgHEAk&usg=AOvVaw0VTJzWxrN8ZFOD4xbU2nov

呉屋が駆け引きして作り出したい「深さ」は栃木が自陣深くに布陣することで消し去り、更に中央密集のコンパクトな陣形にすることで玉田が使いたいバイタルエリアも消し去ることで、栃木は長崎の攻撃のストロングポイントそのものを消すことに成功しました。

ですので、今度の開幕戦では、「幅」を使った攻撃を展開しつつ、中央に風穴を開けていく丁寧な作業が求められ、意図的に相手守備を崩す場面を何度作り出せるのか。プレスは連動しているか、攻撃している時に守備のリスクマネジメントがなされているか。といった点に注目したいと思います。


 手倉森体制は2年目ですので、それなりにチームの完成度が無ければ、かなり苦しいシーズンになることも考えられます。逆に完成度が高ければかなり上位への期待がぐっと高まります。

 開幕戦はただの1試合ですが、既に今年を占う1戦です。

また内容もですが、2節以降が京都、徳島、大宮と強豪との試合が続くだけに是が非でも勝ち点3の結果が欲しい試合でもあります。


栃木は、3バックか4バックか不明ですが、キャンプでは長崎が昨年苦しんだ3バックを採用していたとの情報もあり、選手だと昨年鹿児島で11得点の韓勇太など要注意ですね。

予想スタメン
ルアン→吉岡
イバルボ→富樫も見たいです。


○最後に

V・ファーレン長崎の躍進を期待しつつ、私の熱も良い感じで高まって参りました。

要望があればレビューの頻度も上げていきたいな。

駄文にお付き合いいただきありがとうございました。失礼します。

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