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ママは掃除機がけの時、鬼になるんです!part1


 小学校三年生のみさきは、いつも通り学校から帰ると宿題を行うため机に向かった。
 この春から小学校3年生になった私は、晴れて小学校1年生になった弟のるいと年長の妹さつきと共に、小学校に通う毎日を過ごしている。いつも明るい私の母がさつきと共に家の前から見送り、私とるいが投稿すると言うわけだ。今年で30歳の母は、明るい性格のおかげで家でも私たちは楽しく過ごしており、毎日充実した時間を過ごすことができている。温厚な性格なこともあり、それほど私にはうるさくないものの、常にヤンチャなるいに対しては、時折怒った顔を見せる時もある。だが、基本的には優しく、周りの友達と話していても自分の母親は優しいのだと感じていた。

 しかし、それとは別に母が容赦のないことをする場面がこの家にはあった。

 ギュィィイイイーーン 

 この音がなると、私は少し気になってしまうことがあった。母親はある程度大雑把なところがあった。そして、散らかっているのがあまり好きではなかった。だからこそ、この掃除機の音が響いた時、必ずと言って良いほどカチッという音やズボッという大きなゴミを吸い込んだような音が響くのだった。なぜこうなるかといえば、母は散らかっているところを見ても、特に片付けることはなく除けるように掃除機がけをする。いつも母は、

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