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手作りにこだわる理由

「毎回、平日の夜に作るの大変じゃないですか?」

と言って頂ける事が多いです。

今は、大変さより楽しさが上回っていますが、ケーキを作り始めた当初は、「もう買ったほうが早いのではないか」「ここまでやる必要ないのではないか」と迷った事もあります。

誰かに頼まれた事でもなく、自発的にやり始めた事なのでいつでもやめる事はできました。ただこの社内カフェを始める時、1年間は何があっても続けようと心に決めていました。

1年間続けて気づいたのは、ケーキが想いを届けてくれる、そして手作りがその想いを深めてくれる、という事です。

手作りには不思議な魅力があります。男性なら、バレンタインチョコを買ったものと手作りと比べたら想いの伝わり方は違う事はわかりやすいですよね。

また女性なら、仕事や勉強から疲れて帰った時に、大事な人に手作り料理を用意しててもらえると、コンビニで買うよりも美味しく感じます。

家族のいらっしゃる方であれば家庭の手作りは暖かいですし、お子様がいらっしゃれば手作りのお祝いで何か作ってくれるだけで感動ものだと思います。

私は社内カフェで、多様な価値観を持った人達が、組織や役職の枠を超えて、対話する安心安全の場を提供したい、という想いがあります。

でも、安心安全の場を作りましょうと掛け声をかけると、「これは業務としてですか?」「誰かに指示されているのですか?」など勘繰られてしまうのです。「何故?、ゴールは?、目標は?、効果は?」、会社の中はその世界観から抜けきれず、メールや言葉だけでは伝わらない。

手作りケーキはその想いを優しく、そして人の心を繋げてくれるのです。説明もいらない、ただ口にするだけで伝わるような感覚があります。

何でそれを測るのですか?と言われる事もあります。

私は、
みんなの言葉が変わっていく
ありがとうの数が増える

と話します。

ここで共感してくれる人は、同じ価値観でこのカフェに参加できると思います。「?」と思う人もいるのも知ってます。もっと具体的に、もっと定量的に、例えばお金に換算して、などです。

そんな人は会社の中で「人」を全体システムの中の一部としてだけ捉えているからだと思います。そうやって人に言われて育ったり、環境がそうさせるのかもしれません。

対話は人と人との基本的な営みで、話し合いにゴールが決まってたら話さなくて良いのです。この多様性の時代に操作主義的に対話をコントロールしようとすると、逆効果になります。

そして人の話から学ぶ事ってたくさんあるのです。人と話すだけ、近くにいるだけ、それでも多くのメッセージを受け取る事ができます。それが著名人でなくても、成功者でなくても。

人は感情を持つ生き物であり、対話で元気になることもあります。そんな癒しのパワーを持った場づくりの為には、手作りケーキは必要なのです。

写真は月が近くて、まるでビルの上のロウソクみたいなので撮りました。

読んで頂きありがとうございました。




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