人生における幸せとは何だ問題、その最速解について

人生における幸福とはなんだ? どうすれば幸せに到達できるのか? などと考察しながら散策する日曜の午後、腹が減ったので町の中華屋に入る。まずは黒生の瓶ビールをグラスに注いで一口、ハァと一息ついて肩の力を抜く。エビスとかクラフトビールではダメなんだ。幸福のハードルが上がってしまう。ついでやってきた餃子をつまむ。

焦げ目がパリッとしつつ中はふんわりジューシー、生姜が効いてやさしい味じゃないか。一個を口に放り込んでビール、また放り込んでのリピート。このリズムがグルーヴを産み、ハートのビートをアゲていく。そしてついに本日の主役、炒飯が登場だ。

具はネギと卵に刻みチャーシュー(八角が香る中華の華)、ナルト(紅白のおめでたい色合いとクニャッとした食感が唯一無二)の基本構成。これでいいんだ。海老なんかむしろ邪魔なんだ。ああいかん、こんなことを考えていたら冷めてしまう! 熱を持つうちにレンゲで飯をガッガッと喰らい、中華スープでズルッと塩味を補填し、ビールをプハー。ガッガッ ズルッ プハー、ガッガッ ズルッ プハー この瞬間私という存在は消え去り、そこに居たのはポリリズムを刻むファンクなドラマーだった。非の打ち所がない完璧な幸福は、日曜の午後、町の中華屋に潜んでいた。

(ロケ地;東京 根津 オトメ)

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yutaka koshiba

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