タイカンに乗り換えて12,500キロ走ってみての所感

今年の2月18日に納車したタイカンターボ2023モデル。走行距離は1万キロを超えてきました。

普段遣いできる使いやすさが素晴らしい。また、走ろうと思うと走行モードを変えると急に戦闘態勢に入れて自分の手足のように操って攻め込むこともできます。

普段遣いについては、通勤はタイカンで静かで浮いているかようにスムーズに上質に走る感覚は紛れもない高級車です。足回り、シャシー剛性、モーター出力特性のバランスがよく、とにかく気持ちいい。エアサスで無駄な振動を除去しつつ、クルマの重みを生かした硬さが印象的で心地よい。同乗する家族にも優しいモードです。ハンドリングは滑らかそのもので病みつきになったポルシェファンは多いのではないかと思います。

走行モードをノーマルからスポーツとスポーツプラスに変更できます。スポーツモードは街乗りでスポーティに走りたいときに選びたいモードです。車体が1段階下がり、足回りが固くなり、ハンドリングはシャープになり、アクセルレスポンスが上昇します。ただ、ノーマルモードの上質感を残したところが味噌で滑らかです。
スポーツプラスはサーキット用に最適化されていて、車体がさらに1段階下がり、足回りはガチッと固まり、ハンドリングとアクセルはダイレクトそのものになります。EVはそもそもレスポンスが早いのですがその能力を完全に活かそうという思想が感じられ、躍動感が高まります。非常に楽しいモードです。公道でも楽しい。

いずれのモードも素直に設計されていて、リニア感溢れ、自分で操縦しきっている感覚に包まれながらアクティブにドライビングできるところが素晴らしいです。

普段使いのしやすさに加えて運転好きの心に火を付ける運転モードの設計、それぞれのモードのバランスは洗練を感じさせられます。

家の駐車場に充電器を設置したので朝起きると充電が完了している快適さも指摘しなければなりません。家でスマホを充電する感覚。スマホの充電がガソスタで5分かかるとかだったら面倒ですね。車も同じことで、家で充電できるというのは極めて快適なのです。
そもそも仕事で使うための車なので遠出を前提としていません。仮に遠出をするなら車を借りちゃってもよいくらいに思っていて、年1の遠出のために毎日のクルマを犠牲にすることもないだろうと考えています。

電費はkWあたり4km-5.5kmくらいです。前の車のときは月のガソリン代が4万円くらいだったのが今は9千円くらいに減ったのでかなり安くなったと思います(結構踏んでいますが)。燃料費でリッター30kmみたいな換算ですね。ポルシェターボはリッター7〜8kmなので燃料費節約効果がすごいです。最近のガソリン車は燃費を気にしてつまらない車が増えましたが、EVはそこまで気にしなくてよいのでしょう。それがもたらす楽しさに満ちた別世界。

電気自動車を買って良かったです。通勤が楽しみで日々に喜びが加わり、人生が非常に充実することになりました。あんな高い車を普段使いして乗り潰しちゃうのは勿体ないとも思いますが、それよりも日々の感動を大切にして積極的に乗っていきたいと思っています。

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