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【AISTS #1】 IOCが設立したスポーツマネジメントの大学院

知らない方も多いと思うので、9月から通うスポーツマネジメントの大学院 AISTSについて書いてみます。僕も1年前くらいまでは、存在すら知りませんでした。5月1日まで出願できるので、もし興味がある方はお気軽にご連絡ください。

概要

2000年に国際オリンピック委員会(IOC)が中心となって設立した、スポーツマネジメントの大学院です。IOCの本部と同じ、スイスのローザンヌにあります。Eduniversalによるスポーツマネジメントの大学院ランキングでは、2015年から世界1位の評価を得ています。

修士課程は、正式には「AISTS Master of Advanced Studies in Sport Administration」と言います。IOCのネットワークを活かした実践的なプログラムが特徴ですが、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)などの有名大学と協定を結んでおり、アカデミックな品質も担保しています。

プログラムの内容

スポーツマネジメントについて様々な角度から学ぶ、15ヶ月間のプログラムです。9月末に始まって、翌年12月に修了します。講義、チームプロジェクト、論文執筆、インターンで構成されます。

講義は、マネジメント/経済、テクノロジー、法律、社会学、医学の5分野と、分野横断的な内容に分かれています。
チームプロジェクトは、スポーツ組織をクライアントに、実際のイベントの企画運営に携わりながら学ぶ実践的な取り組みで、AISTSならではのプログラムと言えます。
通常の大学院と同じように論文も執筆し、最後は2ヶ月以上の就労体験をすることも修了の要件となっています。

ちなみに授業料は29,000スイスフラン、日本円で320万円くらいです。期間が短いこともありますが、MBAよりはまだまだ安いですね(とはいえ僕には大きな投資ですが)。

AISTSを卒業して、つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)の設立に尽力された塚本さんのブログを読んでいただくと、プログラムの様子がよく分かります。

学生のバックグラウンドと就職先

言語や国籍、社会人経験など、多様なバックグラウンドの学生を集めるように意識して選考されています。直近3年間のデータは以下の通り。

2019-20年:35人、23言語、20カ国、平均社会人経験7年
2018-19年:41人、19言語、25カ国、平均社会人経験5年
2017-18年:35人、16言語、24カ国、平均社会人経験7年

卒業生の80%がスポーツ関係の仕事に就いています。IOCを始め、国際競技連盟(IF: International Federation、サッカーで言うFIFA)、国内オリンピック委員会(NOC: National Olympic Committee、日本で言うJOC)、スポーツブランド、マーケティング会社などです。卒業生のコミュニティも大事にされていて、世界各地のスポーツ組織で活躍する人のネットワークができています。

スイスでの生活

大学はレマン湖畔にあり、自然に囲まれた素晴らしい環境です。2018年10月に一度行きましたが、晴れていると最高にきれいです。奥に真っ白なモンブランが見えます。

寮はないので、自分で住むところを借りて暮らすことになります。スイスは非常に物価が高く、ランチでもレストランに入ると平気で2,000円くらいはするので、悩ましいところです。治安は非常によく安全ですし、地下鉄やバスも整備されていて、日本と同じように時間通りに運行されていて驚きました。

日本との時差は8時間、4〜10月はサマータイムなので7時間になります。日本の夕方がスイスの朝、という感じです。成田からチューリッヒの直行便があり13時間弱、チューリッヒからローザンヌは高速鉄道で2時間強です。フランス、ドイツ、イタリアに国土が囲まれており、飛行機で1時間〜1時間半くらいあればいろんな都市に行けるので楽しみです。気が向いたら遊びに来てください。

終わりに

こうやって書いていて、僕自身、更に楽しみになってきました。何か質問などあればお気軽にご連絡ください。卒業生の先輩にお繋ぎすることも可能です。

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