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【スポーツと社会貢献】 為末さんのAAA構想 〜アジア新興国の陸上競技力強化〜

世界陸上銅メダリストの為末さんが代表を務めるアスリートソサエティという一般社団法人があります。

様々な競技のアスリート一人ひとりが持つ能力・価値を最大限に活かして社会に貢献し、新たなアスリートの社会的価値を生み出すことで、スポーツを取り巻く環境や社会におけるスポーツのあり方の変革につなげていきます。
(アスリートソサエティ ウェブサイトのABOUT USより抜粋)

そのアスリートソサエティが、Asian Athletic Academy(AAA)という活動を開始しました。縁あって、少しお手伝いさせていただこうと思っています。今回は見学だけさせてもらいました。

Asian Athletic Academy(AAA)とは

アジア新興国の若手オリンピアン・パラリンピアン候補を日本に招待して、日本の施設と技術を活かしたトレーニングを実施します。長期的には、彼ら彼女らが自国で指導者として後進を育てることまで見据えた取り組みです。今回は、ブータン、ネパール、ラオス、スリランカ、レバノンから1名ずつ(女性1名、パラアスリート1名)が参加しました。

Asian Athletic Academyは、アジア各国のアスリート(スプリンター)が約2週間日本で共同生活をし、共に学びトレーニングを行うプログラムです。テクノロジー・サイエンスを導入し、先端のトレーニング理論を伝え、アジアのアスリートのレベル・コーチのレベルを引き上げること、多国籍の選手が集い、友好の輪を広げることによって、ビジョンの達成を目指します。
(アスリートソサエティ ウェブサイトより抜粋)

全員初対面にもかかわらず、日本に着いて数日で仲良く、和気あいあいとした雰囲気になっていました。2週間、一つ屋根の下で共同生活ということです。あと、コーチの大西正裕さんの空気の作り方が非常にうまかったです。決して流暢な英語ではありませんでしたが、全体を盛り上げながらも、それぞれの選手を気にかけてこまめにコミュニケーションを取っていました。「言語力」と「コミュニケーション力」について考えさせられる光景でもありました。

新豊洲Brilliaランニングスタジアム

トレーニングの会場は、こちらも為末さんが館長として運営されているランニングスタジアム。晴海運河のそばに立つ、トンネル状の建造物です。日本ではじめてETFEフィルム膜構造を大規模に採用することで、安全性の高い開放空間が実現されています。

乙武さんの義足プロジェクトでも使われていて、注目を集めましたね。

スポーツと社会貢献

「社会貢献」「途上国支援」というと、貧困層への取り組みが思い浮かべられがちですが、このような「世界で活躍する可能性があるけど環境のせいで伸ばせない」人たちへの支援というのは一つのあり方だと気づきました。どちらが良い悪いという話ではありませんが、特に為末さんのような突出した実績や能力がある人の取り組みとしては、非常に(その人がやる)意義のある活動だと思います。

そして、彼ら彼女らが競技で結果を出すことで、更にその先には指導者として自国で選手育成に携わることで、広く効果が行き渡ることも期待されます。何より夢がありますよね。最近はオリンピックのあり方について否定的な意見も多く聞かれるようになっていますが、時代に適応しながら夢の舞台であり続けてほしいと思います。スイスでは、そのあたりも勉強して、いろんな(中の)人と話をして考えてこようと思ってます。

終わりに

SNSの時代のおかげで、素敵なご縁をいただきました。とても意義のある取り組みなので、自分がどのように役に立てるか考えて行動していきます。

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