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福祉施設での虐待をなくすためにすべきこと

今から書くことは「じぶんごと」と思って書いてますし、以前にも書かせてもらいましたが、対人援助職(ここでは福祉職と表記します)として本当に申し訳ない気持ちを持ってます。

こういったニュースを見るたびに福祉職の私が思うことは、自分も暴力はないとしても、何気ない一言や態度や振る舞いで傷付けているのではないかと反省もしていますが、一番許せないのが起こした当事者よりも起こった事象についての批判と福祉職の言い訳が多い事です。

よく言われるのが「福祉職員も人間です。」「利用者の暴力などもある。」などといった声もあります。

あ、これですね。たしかに私も15年現場に居て、ここに書いてある場面のいくつかはありました。

こういった事を言うならば、本当に自分の対応に落ち度がないのなら、法的に対応すればいいと思います。でも上司が認めてくれないとか職員を守ってくれないとか、残念ながらそれは仕方がないですよ。周りも他人事やし他人がそういった状況になっても見て見ぬ振りやし、事なかれ主義になるのは、周りだけではなく自分達にも間違いなく原因があります。それでも自信があるならば内部告発でも何でもしたら、絶対に味方についてくれる人は居ます。

私の個人的な感想では「大変やね」とか「かわいそう」とか言われたくないし、なんでこういった事になるかを自分の対応も含めて振り返ります。

あと、忙しいからつい言葉が乱れてしまう。ってのは完全に言い訳で、こういった対応をしてしまうのは福祉職か、公的な業務に携わってる人くらいでしょう。

高齢者や障害者の生活を支える仕事で、言葉が乱れる理由や言い訳や根拠はどこにもありません。

これを言うと、「利用者との距離感が」とか「信頼関係が出来ていれば少しぐらい」とか「親しみを込めて」というこたえが返ってきますが、丁寧な言葉は使えるはずです。

接遇という観点で言葉遣いは大切ですが、給料はどこから支払われてるかと言えば、国民の社会保障費ですから、公務員を批判する福祉職員もいますが、国民が納得いくサービスを提供すべきなんです。

一生懸命やってるからといったアピールしても仕方がない。この職種でひとりでもテキトーに仕事されたら、そっちの情報に飛びつかれて、介護職員全般のイメージと捉えられても仕方がない。

それは政治家やお役所は毎日のように言われるし、民間企業なら潰れるかネットの動画投稿で職員はクビでその事業所も潰れたらいい。

ツイッターとかで、愚痴を言うなとは言いませんが、改善する努力もしないで人のせいにしたり、人の悪口を言ったり、周りのスタッフに思いやりのない人が福祉職をする事がそもそもおかしい。

ましてやメディアに出てくる情報以外で、たとえご利用者が思わぬ行動を取ったとしても、適切に対応して、ご利用者が満足して納得のいくサービスを提供しているところの方が多いという事も合わせて伝えておきたい。

起こった虐待の事象をあれこれ言うのではなく、他人事と思わずに自分こそ、今一度適切なサービスを提供しているかどうか振り返りましょう。

そうじゃないといつまでたっても、福祉職は福祉職以外から舐められますよ!

強い意志と覚悟を持って、ホテルマンのように、伝統職人のように、トップセールスマンのように、カリスマ的なサービスを提供している人のように振る舞って、この福祉職のステータスを高めていきましょう!


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