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カセットレコーダーのテープエコーで無からノイズを生み出す

「カセットレコーダーをテープエコーにする」という記事をちょっと前に書いたものの、もうちょっと詳しくやり方をメモっておいた方が自分のためにもいいなと思ったので書いておく(原理は前回を参照)。

繰り返しになるけど、オリジナルのアイディアはHAINBACHというアンティーク電子楽器系YouTuber(?)のひとで、この動画を見ればすべてがわかります。

準備物

準備するものは、3ヘッドのテープレコーダー(ここではTC-5000(TC-D5Mは2ヘッドなので注意!)、通称「ビジネスデンスケ」)と、

ケーブル2本と分配器(ここではDU-KRPLSを買ったときにおまけでついてたというマルチプル)があればいい。

ちなみに、ふつうにテープエコーとして使う場合には、たぶん音源とつなぐケーブルがもう1本必要になる。

TC-5000の説明

マニュアルがないのでよくわからないけど、雰囲気はこんな感じ。

入力:MICとLINE INが入力端子。違いがよく分からないけど、MICの方が小さい音でも拾うっぽい?

出力:MONITORが出力端子。

出力の切り替え:MONITORから出力するのを、入力の音そのままかテープに録音した音かを選ぶ。テープエコーとして使う場合は当然後者(TAPE)。

入力の調整:MANUALとAUTOがある。MANUALを選んでも自動で調整はされるけど、AUTOより荒い(ような気がする)。

ボリューム:音量の調整。今回の配線の仕方だと、これがフィードバックの大きさも兼ねることになる(アンプ?アッテネーター?をかましてフィードバックの音量は別途調整できるようにすると自由度が高まるはず)。

トーン:音色を調整できる。今回はこれがフィルター的な役割を果たす(フィルターなりレゾネーターなり?をかますと自由度が高まるはず)。

配線

まず、LINE IN(もしくはMIC)に分配器を差す。

次に、MONITORと分配器をつなぐ。これで、MONITORから出た音がまたLINE INに戻って録音されて、それがMONITORからまた出て...という再生→録音のフィードバックループができることになる。

あとはこれを聞こえるようにするためにスピーカーにつなげばいい。

ここにさらに音源につながるケーブルを分配器に挿すとテープエコーとして機能するようになる(前回の動画を参照)。けど、今回はそうではなくて、自分が出すノイズを拾って増幅させてみる。

演奏

音量を上げていくと自分のノイズを拾いはじめ、それがフィードバックループで増幅されていく。はじめはTONEを目一杯低音(左方向)にひねっているので低いノイズ、次に高音(右方向)にひねるので高いノイズが出ている。

(注:このTC-5000は録音ボタンが壊れていたので、再生ボタンで録音されるように改造しています。紛らわしくてすみません...。正常なTC-5000ならふつうに録音ボタンを押せばいいはず)

感想

前回の記事を書いた後いろいろ試したけど、TC-5000は音声を録るのが目的の機械なので、入力の感度を勝手に調整してしまう(音が大きければ感度を下げる、小さければ感度を上げる)みたいで、テープエコーという観点ではどうも扱いづらい気がする。逆に、何も音がないとこんな感じで勝手に感度を上げてノイズまで拾ってくれる。まあ便利と言えば便利というか、物は使いようと言うか。

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