春競馬の振り返りと夏競馬の抱負【番外編】

以下はブログに書いた「春競馬の振り返りと夏競馬の抱負」の記事の番外編です。

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春競馬の振り返りと夏競馬の抱負【番外編】

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目次

1.春競馬の収支を公開!(PAT画像付き)
2.馬券購入時に気をつけたいコト
3.夏競馬で活躍濃厚!?なオススメ馬12頭

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1.春競馬の収支を公開!(PAT画像付き)

まずは春競馬の収支から。

◆春競馬の収支

※「WIN5の投票結果」「海外競馬の投票結果」は含まれていません。

2回東京開催は3回中山開催と比べてとても良かったという印象はないのですが、大きい配当が何度も当たったことで成績が大きく上回った感じ。週ごとの成績を記録していないので印象になってしまいますが(いつも記録しようと思うのですが、ついついめんどくさなってしまい…)、負けた週は少なかった気がします。

今年は冬競馬が自分のアベレージを下回る成績だったので、この2開催で盛り返せたのは、いま振り返ると必然だったのかもしれません。昨年は3回東京・3回阪神開催から夏の間はスランプというほどではないですが、良くなかったので、今年はこのままをキープしたいですね。今回、これを書いて需要があれば、成績の良し悪しに限らず、夏競馬が終わったころにまたnoteで書こうと思っています。

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2.馬券購入時に気をつけたいコト

以下では、馬券購入時に気をつけたいコトについて2つほど書きました。「予想はあくまでも材料に過ぎないこと」と「ワイドと3連複の選択について」です。

●予想はあくまでも材料に過ぎない

まず変な話ですが、私は自分の予想、参考買い目をすべてそのまま購入しているというよりも、予想配信を受けている立場になって予想、参考買い目を材料に馬券を購入しています。

配信した段階で買い方が決まっていれば、あとは一斉に購入してレースを見るだけなのでとても楽なことでしょう。

しかし、私は競馬を楽しむためと同時に勝つためにやっているので、最後の最後まで最善を尽くしたいという気持ちがあります。オッズ、馬体重、当日の傾向など。回収率や的中率を1%でも2%でも向上させたいのであれば、直前に分かるそれらの情報を考慮するべきだと思っています(もちろん当日が仕事、用事がある場合は仕方ないですし、私も朝にまとめて買うこともあります。ただ競馬を1日楽しめる時はレースの直前に購入しています)。

当日の傾向に関しては直前にガラッと変わることは少ないですが、オッズと馬体重は読めないもの。オッズはある程度予想できるとはいえ、結局のところ、蓋を開けてみないと分かりません。

具体的な例で説明しましょう。

たとえば5月27日(日)に行われた白百合ステークス。このレースは上位人気の一角に推されそうだったノストラダムスが除外になったこともあり、◎アイトーン〇メイショウテッコン▲サラキアに人気が集中する形に。妙味がほとんどなくなってしまったので、的中したとはいえ、買うべきレースではなかったかもしれません(私は当日、現地にいてこのレースは買い忘れしてしまったのですが、買えていても遊び程度にしか買っていなかったと思います)。

あるいは5月27日(日)に行われた東京6レース。このレースは◎アルーシャ〇ハトホルという予想でしたが、〇ハトホルは馬体重が-10キロで過去最低の440キロ(馬体重はいくら減ったかではなく、過去の馬体重の流れから相対的に判断するのがベスト。あとこの時期の3歳馬で馬体重がデビュー以来、過去最低になるのは状態面に問題があることが多い)。私自身は非常に怪しいなと感じたので、アルーシャ、シキシマからも馬券を購入していました(シキシマが予想以上に大穴だったのもあり)。結果的にはハズレましたが、ハトホルは5番人気8着。スタートの出遅れもありましたが、馬体重の影響もあったかもしれません。

このように「妙味がなさ過ぎるな…」と感じたり、1列目や2列目に置いている軸馬の馬体重が過去と比較して極端に減っていたりした場合、金額を下げたり、買い方を工夫することがあります。もちろんその判断が裏目に出ることもありますが、正しい判断ができていれば(それが難しいともいえるのですが)、「変更してよかった」と思うことの方が多いはずです。

繰り返しになりますが、予想はあくまでも材料に過ぎません。私の読者である方でもそうでない方でも、予想した時点でどのように買うかはある程度イメージしていてもいいのですが、最終的にはレース直前の状況に応じて判断するのがベストといえるでしょう。

●ワイドと3連複の選択

ワイドを買うか、3連複を買うか。

ワイドは3連複の基本形であり、3連複はワイドの延長上にある券種です。つまりワイドと3連複は代替可能であり、似た特性を持っているわけですが、ワイドを買うべきレース、3連複を買うべきレースは存在します。ここからはそのことについてお話していきます。(※ただし、ここで書くのは一般論です。個別のレースでどちらがお得なのかはオッズ次第といえます)。

~ワイドを選択したほうがいいケース~

波乱が見込めない時。1列目も2列目も上位人気で、3列目も上位人気が中心。

ワイドは10点も20点も買う券種ではありません。5点でも多く、1~3点に収めるのに適した券種です。それはワイドという券種が、「人気馬ー人気馬」の組み合わせでこそ威力を発揮するからです。

今年の目黒記念を例に挙げましょう。ウインテンダネス(9番人気)とノーブルマーズ(10番人気)、パフォーマプロミス(1番人気)とチェスナットコート(2番人気)の馬連、ワイドのオッズを比較すると、

ウインテンダネスとノーブルマーズ  馬連180.6倍 ワイド37.7~38.9倍(適正60.2倍)…損

パフォーマプロミスとチェスナットコート 馬連7.9倍 ワイド3.6~3.8倍(適性2.6倍)…お得

となります。

ワイドは馬連に対し的中率が×3倍なので、馬連の1/3がワイドの適正オッズ。上記のオッズでいえば、ウインテンダネスとノーブルマーズの馬連180.6倍ならワイド60.2倍が適正オッズ、パフォーマプロミスとチェスナットコートの馬連7.9倍ならワイド2.6倍が適性オッズといえます。どちらがお得で損かは一目瞭然でしょう。

つまり3連複よりワイドを選択したほうがいいケースは、1列目も2列目も上位人気の時です。今年の目黒記念でいえば、パフォーマプロミスとチェスナットコートのワイドこそ買うべきなのです。

そして3列目も人気馬で決まるかどうかもワイド/3連複の選択において重要な判断要素です。ワイドを買ったほうがいいのは、3列目も上位人気で決まりそうな時。配当の安い3連複をたくさん買うよりも、ワイド1点に絞ったほうが回収率はいい場合が多々あるので、1列目も2列目も3列目も上位人気で決まりそうだと思うレースは3連複よりワイドを選択したほうがいいでしょう。

~3連複を選択したほうがいいケース~

波乱が見込める時(1列目と2列目に穴馬がいる、3列目にも穴馬がいる)

3連複は1~3点のみで買う券種ではありません(少頭数、地方競馬を除く)。多頭数のレースであれば、10点以上は必要になってくることが多い券種です。それは3連複という券種がワイドに比べて当てるのが難しいからです。そして3連複という券種は「人気馬ー穴馬」あるいは「穴馬―ー穴馬」の組み合わせでこそ威力を発揮します。

前述の目黒記念を例に出すと、ウインテンダネスとノーブルマーズのワイド、ウインテンダネスとノーブルマーズとパフォーマプロミスの3連複のオッズは以下の通りです。

ウインテンダネスとノーブルマーズのワイド 37.7~38.9倍倍
ウインテンダネスとノーブルマーズとパフォーマプロミスの3連複 233.3倍

当時、パフォーマプロミスは1番人気。単勝3.9倍、複勝1.5~1.8倍のオッズですから2回に1回以上は馬券に絡むと見られていた馬です。それでもウインテンダネスとノーブルマーズの3連複2頭軸で相手6頭に流し、一番安い組み合わせ(パフォーマプロミス絡み)が来てもワイド1点買いするよりもお得でした。

上記の例を見ても、ワイドより3連複を選択したほうがいいケースは、1列目か2列目に穴馬がいる時です。

そして1列目と2列目が上位人気でも、3列目に買いたい穴馬がいる場合も3連複を買うのがベストです(ワイドを押さえつつ、3連複は買いたい穴馬との組み合わせだけ押さえるのもアリ。私はたまにこれをやります)。それは1列目と2列目が堅いと思っていても、3列目に穴馬が入った時、例えばワイド3倍の決着でも3列目の相手次第で3連複100倍になることがあるからです。ワイド3倍なら2頭軸で10点流しても3連複30倍以上つけば、ワイド1点買いするよりもお得。3列目に買いたい穴馬がいる時はなるべくワイドよりも3連複を選択したほうが長期的に見て回収率はアップします。

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3.夏競馬で活躍濃厚!?なオススメ馬12頭

~3歳馬編~

●コマビショウ(ダート/1000万下在籍)
鳳雛ステークスでは2、3着付けにして逆の意味でお世話になりましたが、直線では狭い内からしぶとく伸びており、レースセンスの良さを再確認。鳳雛ステークスは9頭立ての少頭数でしたし、本馬の良さが生きるレースではありませんでした。3走前のくすのき賞の勝ちっぷりを見ても、夏の番組に多い小回りダート1700mは滅法強いはず。キャラ的に人気を背負うよりも人気のない立場で買ってこそでしょう。

●ヒラボクラターシュ(ダート/1000万下在籍)
520キロ台の大型馬ながら父キンシャサノキセキが出ているのか、あまり重ぐるしさを感じさせない馬。追われてからの反応がもっと良くなればいいのですが、まだ良化の余地を残している印象を受けます。古馬相手の1000万下に入っても通用するはず。中京・新潟ダート1800mが合いそうです(レパードステークスも面白そう)。

●ハーモニーライズ(ダート/500万下在籍)
未勝利勝ち後、【0.0.2.6】と勝ち切れないレースが続いていますが、8戦中6戦で上り2位以内をマークしており、終いの脚はしっかりとしています。前走は東京ダート1400mで3着。1200m専用機と見ていましたが、1400mでも対応できることを証明できたので、レース選択の幅が広がりました。古馬に混じっても500万下なら勝ち上がれる力を持っているはず。東京開催の間にもう一度出走してきたら狙いたいですね。

●グランディオーズ(芝/1000万下在籍)
夏の間に…というより将来的な伸びシロを感じさせる馬。前走500万下は2着リビーリングの勝ちパターンの中、直線に入って追われると一完歩づつ力強く伸びて差し切り勝ち。展開を考えると着差以上に強い競馬でした。能力は重賞級でしょう。不安な点は530キロの大型馬で動き自体がややモッサリしていること。個人的には好みの馬ですが、走れる条件は限られてくるかもしれません。それでも1000万下なら能力で突破できるでしょう。

●レーヴドリーブ(芝/1000万下在籍)
レーヴドスカーの仔で、未勝利を勝ち上がるまでに時間を要しましたが、5戦目で初勝利を挙げると、続く500万下も勝利。良血馬がようやく軌道に乗り、まだまだ良くなりそうな雰囲気があります。前走は東京遠征で馬体重が-12キロと大きく減ってしまったので、次走は是が非でも増やしたいところ。グロンディオーズ同様、1000万下でも即通用するはずで。秋は重賞戦線に乗ってきそうです。

●トウカイオルデン(芝/500万下在籍)
成績的に地味かもしれませんが、母が古馬になって活躍したトウカイミステリー、父が成長力のあるハーツクライで伸びシロがまだまだありそう。レースセンスが非常に高いので、コンスタントに活躍しそうです。芝1400mで結果を残していますが、夏の番組に多い平坦芝1200mでも対応できそう。スパッと切れる脚はないので、上りが多少かかる競馬が理想ですね。

~古馬編~

●フォンターナリリーリ(ダート/オープン)
馬が完全に化けました。前走東大路ステークスは前半1000m通過60.4秒の超ハイペースの中、向上面から動き、4コーナー先頭で押し切り勝ち。フレンチデピュティの血が入った馬は覚醒すると手がつけられなくなるので(オヤコダカ、テイエムジンソクなど)、この馬もしばらくは無双状態が続くのではないでしょうか。牝馬限定のダートグレードではなく、牡馬相手のダートグレードでも通用するでしょう。

●マジカルスペル(ダート/1600万下)
前走立夏ステークスはなかなか衝撃的な一戦。馬場差があるとはいえ、勝ち時計1分35秒4はフェブラリーステークスの勝ち時計(1分36秒0)を上回りました(立夏ステークス、フェブラリーステークスともに良馬場で行われたので、極端な馬場差はない)。再度、1600万下に出走できるのは反則。秋の武蔵野ステークスの本命候補です。

●スペシャルホース(ダート/500万下)
個人的に何度も本命を打ったことがあり、愛着のある馬ですが、まさか短距離路線で活躍するとは思いませんでした。前走は初のダート1200m。正直、不安が先行しましたが、1400m以上の鋭い末脚を披露。1200mへの高い適性を示しました。1000万下でも…と思わせる走りだったので、降級して再度500万下ならすぐに勝ち上がれるはず。3回阪神開催のダート1200m(1400mでも悪くない)に出走すれば、狙い目でしょう。

●カガヤクミナノユメ(ダート/500万下)
前走で本命に推して期待に応えてくれましたが、期待以上の快勝。1戦ごとにレース内容が良くなっており、ここに来て力をつけているのでしょう。降級で再度500万下ならすぐに勝てるはず。ダート1200mで勝ち上がりましたが、距離はもう1ハロン伸びても対応できそうです。

●ムイトオブリガード(芝/1000万下)
前走青嵐賞はパリンジェネシスと同着でしたが、内をロスなく立ち回っていたパリンジェネシスに対し、本馬は外々を回っての追い上げ。間違いなく本馬のほうが強い内容でした。良血馬がここに来て本格化。降級して再度1000万下ならすぐに勝てるはずで、オープンまで上がるのも時間の問題でしょう。

●アオイシンゴ(芝/500万下)
戦績だけ見ると詰めの甘い印象を受けますが、近2走で負けたのはエイシンスレイマン、トゥザクラウン。相手が悪かったとしか言いようがなく、500万下に降級すれば、格が違うはずです。母父は使われて強くなることが多いクロフネ。一度勝てれば、ポンポンと連勝できそうな気も。

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