上野 裕太郎(Ueno Yutaro)

普段からニコニコしているわけじゃないのでプロフィール画像を優しそうな表情の写真にして好…

上野 裕太郎(Ueno Yutaro)

普段からニコニコしているわけじゃないのでプロフィール画像を優しそうな表情の写真にして好感度を上げようとしています。 個人サイト:https://sites.google.com/view/yutaro0518/

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最近の記事

2023年振り返り/2024年の抱負:「期待していない自分」から「Start over!」

2023年を振り返ると、本当に飛躍の1年、頑張った1年だと思う。そう思える理由は大きく3つで、(1)院試、(2)インターン、(3)人間的な変化がある。1つ目の読んで字の如くで大学院の試験があり、一番行きたかったところではなかったけど、全く後悔のないところに受かったこと。2つ目も読んで字の如くインターン。圧倒的に挑戦させてもらえる機会が増えた。まだまだやれるぞ自分という感じ。3つ目は文字だけでは伝わりにくいけど、今まで一匹狼をやっていて理解して大切にしてくれる人に懐くだけだった

    • 現代社会研究会、はじめました。

      現代社会研究会(通称、現社研)をはじめました。 この研究会は名前の通り、現代社会を対象に研究する会です。 当研究会は、現代社会という対象を様々な分野の多様な視点から観察し、記述し、それぞれの専門に持ち帰って考える場です。なので、特定分野の専門性を高めたり、学説史や特定の論者の細かい議論を深掘りすることだけに関心を持たれている方にはおすすめしません。現代社会という関心の軸を共通項に、社会学をはじめ社会科学諸分野はもちろん、哲学や文学など人文学からも幅広く関心を持っている方が集い

      • なぜデータ主義は失敗するのか?

         『なぜデータ主義は失敗するのか?』は、北欧の戦略コンサルティングファームの創業パートナーによって書かれた本。  近年、小島武仁氏や中室牧子氏のような実社会のデータを用いる経済学者らによって、経済学的手法を用いた政策の立案や企業の制度改革などが進められている。いわゆる「エビデンス・ベースド(Evidence Based)」の動きは、政治や民間企業に留まらず様々な領域(*1)に広がっているが、本書はそうしたデータ主義に異を唱える一冊と言える。  筆者はデータに基づいた分析や

        • 22年12月に読んだ(読んでない)本

           2022年12月に読んだ本を備忘録的に雑感とともに列挙。基本雑レビューなのでご容赦ください。読んだ(読んでない)は文字通り、読んだかもしれないし、読んでないかもしれないという意味です。本当はあと2冊(「教養としての認知科学」と「エスノメソドロジー」)あるけど感想も出てこないほど読んでないので1月に。 ◯Niklas Luhmann ドイツの社会学者、Niklas Luhmannの著作。特に面白かったのは「プロテスト」。全く無意味とは言わないまでも社会運動がオルタナティブな

        2023年振り返り/2024年の抱負:「期待していない自分」から「Start over!」

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        • 早歩きの人間と路上のベンチ
          26本
        • 欅坂について語るだけの掃き溜め
          2本
        • 毒吐きマガジン
          10本

        記事

          社会学の厳選入門書5選+その次に読みたい本

          はじめに このnoteでは、大学の教科書で用いられるレベルの社会学の教科書から新書、文庫までを読み漁った社会学徒が独断と偏見で、 ・これから大学で社会学を勉強する高校生 ・社会学の授業を受けてより関心を持った社会学以外を学ぶ大学生 ・学び直しをしたい社会人 に向けて入門書を紹介します。  また、「社会」と「社会科学」を本を通じて接続し、社会科学を社会に実装する試みとしてSubstackというニュースレターを運営しています。ここでも本にまつわる話をしているのでこの機会に登録して

          社会学の厳選入門書5選+その次に読みたい本

          人に期待するなど

          きっかけは逆オファー まさか、9割5分大学院進学を学部卒業後の進路に定めていた僕が新卒採用文脈で開催されているインターンシップにエントリーすることはおろか、参加することが起こるなど想像もしていなかった。そしてインターンシップに参加してこれほどまでに進路に悩まされる時が来ることなど考える余地もなかった。  8月に参加することになったのは、パーソルキャリアが開催する4DAYSのインターンシップ。「BRIDGE」という名前が付いており、新規事業立案を行い、プレゼンするというもの。

          社会の分裂と知性

          進む社会の分裂  日本で今起きていることとは何だろうか。当たり前のことだが、本当に様々なことが、様々なレイヤーで日々起きている。当たり前のように日々が過ぎていっているということは厳然たる事実である。一方、社会を俯瞰で見ても、同じように様々なことが起きているという事実は観察できるが、もう1つ言えることがありそうだ。それが「社会の分裂」である。こういう文脈の時、「分断」という言葉が使われることが多いが、あえて分裂と表現したい。  分断ではなく分裂であることの意味は、分断という表

          2年間、NPOカタリバでやってきたこと

           タイトルの通り、2019年7月にインターンとして参画したNPOカタリバを21年9月いっぱいで卒業しました。できたこと、できなかったこと、様々な想いも含めて、卒業文集的に、今感じていることをできるだけ正直に言葉にしておこうと思います。ここからの内容は個人の感想なので、いかなる団体・組織の意見ではないことをご理解ください。 NPOカタリバについては下記のサイトを参照してください。 不登校だった自分に手を差し伸べられる自分になれるように 僕がNPOカタリバへ参画するずっと前、

          2年間、NPOカタリバでやってきたこと

          Z世代から大きなゆとり世代へ

           効率化、合理化、スマート化といった効率を高めること、合理性を追求する動きはビジネスはもちろん、様々なところで加速している。YouTubeや動画サービスを倍速やスキップしながら観たり、まるで論文のようにアブストラクトから始まるブログ記事。どうやらそれほど、現代人には時間がないらしい。  さらにそれに拍車をかけるように、昨今のリモートワークはそうした動きを加速させる方向に動いていると思う。テキストでは、「簡潔に、分かりやすく」がも求められ、発言も「結論のみ」が重視される。これ

          Z世代から大きなゆとり世代へ

          それでも僕は本屋をやりたい

          全ての始まり バイト先のブックカフェが閉店となる(4月4日)。東京は丸の内、赤レンガ造りの丸の内駅舎のすぐ側にそびえ立つ、商業施設兼オフィスビルの低層部分に入るその店は、緊急事態宣言下に緊急事態に襲われたようだ。今思えば、予兆はいくつかあったように思う。事務所に経営コンサルタントや重役がちょこちょこ出勤していたり、店のレイアウトが変わったり。  他人事のように話している僕も、緊急事態宣言に伴ってシフトに入りにくくなったことで僕の月の書籍代は大幅削減をせざるを得なかった。丁度

          それでも僕は本屋をやりたい

          日常の短篇集②

          美味しいアップルパイを求めて 突然、無性にアップルパイを食べたくなる。りんごの果肉が多めで、できればカスタードクリームが入っているものがいい。温かくして食べるのも、冷たいまま食べるのでもいい。店で食べるなら、バニラアイスが添えられていたりすると凄く嬉しい。そうなると居ても立ってもいられない。ベットから飛び起き、スマホに入っている食べログのアプリを開く。表参道に良さげな店を見つけるも、電車に乗ってまで食べたいわけではなかったから、自転車で行ける距離の店を探す。すると、神田に近江

          「日常」の短篇集

          うなぎのぼり 最近どうも元気がない。「どうも」というか、まあ原因は色々あるのだが、それにしても元気がない。積ん読の本たちがなくなるくらい1日中本を読む日もあれば、本当に何もせず1日を過ごすこともあるのにも関わらず、どうも元気がない。個人的疲れた時あるある「まぶたの痙攣」、「内側の肩甲骨の痛み」というイベントが発生し、どうしたもんかいのということで初めて鍼灸に挑戦した。ほぼ全裸状態鍼やら灸やらで快適な時間を過ごしたものの、その後もどうもスッキリしない日々が続いた。そういう時は食

          元旦に「豊かさ」を考える。

          いよいよ2021年が幕を開けた。 昨年31日もバイト、1月2日からバイトなので、元旦が唯一の休みだった。 せっかく休みということで、このOFF時間を有効に使おうと思い、とりあえずCDTV(カウントダウンTV)の生放送を31日の11時45分から、5時過ぎまで観て、有明にある富士見橋に自転車で初日の出を見に行こうと画策していたが途中で力尽き、気づくと時計は10:25を表示していた。 まあ特にやることもないよなぁとダラダラと45度でお風呂にお湯を溜め、1時過ぎまで入浴していた。

          元旦に「豊かさ」を考える。

          じいこうい(という名の2020年振り返り)

           長いようであっという間だった2020年がいよいよあともう幕を閉じる。1年前には微塵も想像することのなかった未来が、今こうして目の前で繰り広げられ、刻々と過去へと変わる事実に目を背けたいと感じている。露骨に今から色々と語ろうとしているが、昔から自分のことを意気揚々と語ることを忌避している。話している自分が快感を得たいがために周囲に「聞かせている」だけ、あるいはただ誰かに話せればそれで良いのかもしれない。だから僕はこれを、言葉の「自慰行為」と呼んでいた(心の中で)。もちろん、対

          じいこうい(という名の2020年振り返り)

          「すき」は無敵だからこそ

          好きな食べ物は? 好きな音楽のジャンルは? 好きなことは? 趣味は? よくある、あるあるな質問だと思う。 あるあるだからこそ、どう答えると話が広がるかなぁなんてことを考えてしまう。だから僕は時と場合によって答えることをちょっと変えて話す。 あんまり関係性がない年上の人だと無難に読書(もちろん読書は好きです)とか、映画(映画館で何回も同じ映画を観るのが好きです)と言う。同年代の同性なら、「オードリーのANN」とか、「櫻坂46」とかって言う。もちろんこの2つも大好きです

          「すき」は無敵だからこそ

          青い何か

            2BG 最近、諸々に忙殺されて日々を”生きる”というよりも、”消化するように”過ごしていた。その証拠に、ゴミ袋には野菜の包装されていたビニールや、肉の入っていた発泡スチロールの代わりに、チェーン店のテイクアウト容器やコンビニ弁当のプラ容器が増えていた。病気をして病院を退院して以来、月日が経つほどに良くないと分かっていても健康への意識が下がってきている。1日1食の生活をしていたり、深夜に激辛カップラーメンを食べたりとまあひとり暮らしの酸いも甘いも一通り経験したと思う。数