【酒類業界初(※)】日本酒海外輸出の取引をよりスピーディに!より簡単に!⽇本酒海外輸出WEB⾃動⾒積もりシステム「Quick SAKE Quote」がニューリリース!
こんにちは。
株式会社小林順蔵商店の小林佑太朗です。
コロナの影響がようやく弱まった今、日本酒業界を含めたあらゆる業界が動き始めています。弊社も心機一転で新しい取り組みを始めました。
我々は、更なる日本酒の海外普及を促進するべく、酒類業界初(※)の新サービス「⽇本酒海外輸出WEB⾃動⾒積もりシステム【Quick SAKE Quote】」2023年2月にリリースを行いました。これは、日本酒輸入を検討するバイヤーが、その国に輸入できる商品を簡単に一覧検索でき、ワインストップで見積もりの依頼をすることのできる弊社独自サービスです。
今回は、新たにリリースした新サービスについて詳しくお話していきたいと思います。
(※)弊社しらべ
新型コロナウイルスの影響で感じた大きな「問題点」
新型コロナウイルスの影響は、弊社にも大なり小なり影響を及ぼしました。
以前の記事でも記載しましたが、海外渡航が出来なくなったり、取引先の相手国でもロックダウンなどで消費活動が制限されてしまっていました。
我々がコロナ禍で感じた最も大きな問題点は、「商社としての機能を(業界に対して)十分に発揮できない」ことでした。
我々商社は、元来業界に対いて決済機能や与信機能、物流機能、営業機能など様々な機能を発揮することでが求められています。ただ、コロナの影響により特に商社の営業面で大きな制約が生じることとなりました。
ご承知の通り、2019年末に中国から全世界へ瞬く間に広がっていった新型コロナウイルスの影響により、対面の人と人の繋がりは大きく制限されることとなりました。我々も日本酒の素晴らしさを一人でも多くの国外の方に伝えていくために、コロナ以前には年の3分の1は海外渡航を出向くことで実際に対面で既存・新規顧客とお会いしてきましたが、それも全く行うことが出来なくなりました。
日々より良い商品を生み出すために、製造・改良しているメーカー様にとって、なかなか実際に各国へ出向き対面での営業を行うことは用意なことではありません。その代弁者として大切間商品をお預かりし、実際に様々な国へ赴いて対面でバイヤー様に紹介したり試飲して頂いたりすることは、今後ますます全世界的に市場を拡大していくフェーズである日本酒業界にとっては大変意味のある役割です。(と、少なくとも我々は信じて活動しております)。
代わりにZoom等の非対面ミーティングツールなどが一般的になってくることで、遠く離れている人たちが距離を気にせずコミュニケーションを行うことがより容易になり、その結果ますます単なる営業活動としての弊社の役割が小さくなってしまいました。
そんな風に感じていました。
これまでの活動を振り返り、今後の方向性の道筋が
これまで我々は世界各国のバイヤーに出会い、日本酒の海外輸出を行ってきました。年々⽇本酒にご興味を⽰して頂ける バイヤーの数は増加傾向にあり、⽇本の商品を取り扱っていらっしゃる⽅々だけでなく、今まで全く⽇本商品を取り扱っ たことのないバイヤーからもご興味を頂くことも増えてきました。
しかし、残念ながらその多くのバイヤーから以下のようなお声を頂戴してしまう こともまた、紛れもない事実でした。
また、⽇本側でも業界の慣習的に既にルートのある国への新規提案は⼀部制限をされることもあるため、ご提案の際は都度確認を⾏わなければならず、バイヤーへのご提案にお時間がかかってしまうケースも少なくありませんでした。 せっかく⽇本酒にご興味を持っているバイヤーと輸出を希望されている酒蔵様がいらっしゃるのに、購⼊検討さえできず にバイヤーが興味を失ってしまったり、事務⼿続きで時間がかかってしまい成約を逃してしまうケースが散⾒されていました。
外に出ていけない分社内で色々と考えていると、実際我々がこれまで行ってきた営業シーンにヒントがあるのではないかと考えるようになりました。
今まで、我々は「まだまだ日本酒という商品が海外で全然知られていない、その良さを体験してもらっていない」ということで、出来るだけ多くのお客様に自社が出会い、お客様になってもらうことだけを目指して活動を行ってきました。なので、営業件数ばかり追い求めており営業効率に対してさして注目をすることもありませんでした。
ただ、一度ゆっくりと振り返って考えてみると、もしかしたら海外での日本酒市場の拡大をより加速するためには、日本酒という商品を漫然と従来通り営業を行っていくことだけが業界に貢献することではないのでは?と思いいたるようになりました。
つまり、「日本酒という商品自体の魅力が足りない、情報自体が足りない」だけではなく、「今まで行われてきた営業活動の中に非効率性が存在し、それにより個々の営業活動の成約率が低い」という現実があるのではないか、と思うようになったのです。
視点を変えて、新たなサービスを提供
そのため我々は、営業活動を効率化させ、成約率を向上させるサービスを提供することにしました。また、本サービスでは日本と海外に存在する情報の非対称性により出会うことのできなかった「今まで顕在化されることのなかったニーズ」を掘り起こすことのできるようになります。
それが、⽇本酒海外輸出WEB⾃動⾒積もりシステム「Quick SAKE Quote」です。
本サービスは、上述の不便を解決するためにバイヤーは基本情報を⼊⼒するだけでWEB上で輸⼊可能な商品を⼀覧でご覧いただけるようになっております。また、ECサイトのようにご興味のある商品を必要数選んで⾒積もり依頼を出すだけで、迅速に⾒積もりを取得することが出来ます(通常3営業日以内)。
また、⾒積もりには各商品の商品概要だけでなく、製造者である酒蔵の情報も検索することが出来ます。これにより、商品の背後にあるストーリーがしっかりと伝わるように設計されています。さらに、より⽇本酒に関する情報を取得できる ように、弊社が運営しているBtoB向け⽇本酒情報メディア「IKKI」(https://ikki-sake.com/)とも連携しており、⽇本 酒の基本的な情報から⾖知識など幅広い情報に簡単にアクセスできるようなっております。
「Quick SAKE Quote」の特長は、簡単に述べると以下の3点になります。
全世界のバイヤーは、本サービスをご活用頂くことによって、「日本酒って興味があるけどどんな商品があるんだろう?」だったり、「誰に頼めば具体的な商品のセレクションが出来るんだろう?」、「商談をしたけど、返答が遅いからもう検討を辞めてしまった。。。」といった疑問・問題を解決することが出来ます。また、WEB上でいつでもどこでも問い合わせることが可能なので、展示会や対面営業といった従来型の営業に依存せず日本酒輸入の検討をすることが出来るようになります。
酒蔵様の営業活動にも活用可能
本サービスは我々の営業に活用できるだけでなく、酒蔵様の営業活動にも活用可能だと考えています。
例えば、酒蔵様が海外の展示会に直接出展し、自社商品の営業・PRを行うような場合。
従来だと、ブースに来場してくらたバイヤーが商品に興味を持ってくれても、基本的に商社経由で見積もりを出さなければならないため、「日本では〇〇円です。あなたへの見積は日本へ帰国後に商社経由でお出しします。」と答えることとなります。そうなると、展示会自体では動けず1週間、帰国後バタバタして1週間、そして商社が見積もりを準備するのに1週間かかり、結局3週間後に見積もりを提出することとなります。
バイヤーは、それだけ時間が経ってから見積もりをもらっても、
となってしまい、その後成約までつながることは難しいでしょう。
もしも、その酒蔵様が「Quick SAKE Quote」に参加・登録されている場合。展示会でバイヤーに出会ったら、酒蔵様はQuick SAKE Quoteのパンフを渡して、「このウェブサイトに弊社商品が登録されているから、ここから見積もり取得依頼をしてください。」と伝えるだけで、OKです。
酒蔵様にとって何が素晴らしいかというと、例えば1週間ある展示会の初日にバイヤーと出会い、その日に見積もり依頼をしていただけると、通常3営業日以内に見積もりをバイヤー様に提出することが可能です。
つまり、バイヤーは概算見積もりを展示会開催期間中に取得することが出来、もしも商業的に可能性があるのであれば、バイヤーは改めて商品特性について改めて酒蔵様と商談が可能になります。
このように、酒蔵様も弊社の新サービス「Quick SAKE Quote」に参加・登録することで、直接的な営業活動の確度をより高めることが可能になります。
今後も、参加酒蔵様をさらに増やしていき、業界に貢献していきたいと思います。
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