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サンシャイン池崎に学ぶ。(2023年4月コラム)

最近、テレビを観ていたら、お笑い芸人の「サンシャイン池崎」さんが、保護猫を自分の家に預かって、譲渡会で他の方に譲れる状態になるまで、人間に慣れてくるまでの「橋渡し役」をしているのを知りました。

正直、それを知るまでの彼のイメージと言えば、「めちゃくちゃ身体を後方に伸展させながら、奇声を発している一発屋」という感じだったのですが(多分、みなさんもそうですよね?笑)、彼の保護猫に対する「観察の仕方(在り方)」を見て、「すごく冷静に、誠実に向き合ってるな」と、見る目が一変してしまいました。

今では、「あんな風に、ロルフィングでも身体を観察できたらな」と、勝手に「池崎師匠」と思うようにまでなりました。

ここ何回かの放送では、自分自身ではなく、相撲部屋の「二子山親方」が、同じような活動をするということで、その「スーパービジョン」をされている様子が放送されています。

最初は、ものすごく人を警戒していて、二子山親方の家に来てから、眠ることも、差し出されたご飯を食べることもできなかった「ブルー」という名の猫も、次第に心を開き始めて、二子山親方の愛情溢れる接し方と、サンシャイン池崎さんの的確なアドバイスのおかげで、最後には、二子山親方に「甘える」ようにまでなっていきます。

この「プロセス」を見ていて、「少しずつ身体の制限がなくなってきて、その人自身の可能性が出てくる『ロルフィングの10シリーズ』の流れ」と、とてもよく似ているなと感じました。

「身体のどこに、どれくらいの制限があるのか」も、その結果、「どんな可能性がエンボディメント(具現化)されてくるのか」も、「その人による」のですが、それは「保護猫」でも同じなんだろうと思います。

そもそもの「保護猫の状態」も多様でしょう。

「性格」も一匹一匹まるで違うでしょうし、「身体の強さ、丈夫さ」も千差万別なんだろうと思います。

そして、「前の飼い主さん」が、「どんな飼い方、接し方をしてきた」のか。ご飯のあげ方などの、基本的なことはどうだったのか。怒鳴ったり、乱暴なことをしたり、無視したりしなかったか。

そうして「保護猫」になってしまった猫が、「どんな人に保護猫活動(サンシャイン池崎さん、二子山親方がされていること)」をしてもらうのか」でも、「一つとして同じパターン」はないんだろうなと、番組を観ていて思いました。

特に、サンシャイン池崎さんの言動を見ていると、「すぐに自分の知っているパターンに当てはめて、相手とのやり取り、コミュニケーション抜きに、こちらの思惑だけで行動してしまうことがない」のがわかります。その「危うさ」を、今までの経験の中でよくよくわかっているのだと思います。

とても「慎重」なのです。

「観察すること」「コミュニケーションを取ること」「待つこと」

そして、「(若干の)怖さを持つこと」

この辺りがポイントなのかなと想像しています。

まさか「大声出してる一発屋芸人」と思っていた人から、ロルフィングのヒントをもらうとは思ってもいませんでした。

どこにでも「すごい人」っているし、こちらが「学ぶこと(変わること)」に対してオープンであれば、いつでも成長していくことはできますね。

春は入学や進学の季節。大人もたくさん学んでいきましょう。

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