モダン:青白コントロール徹底解説!

早いもので、今週にはもうグランプリ横浜だ。

モダンが制定されて数年、今ではすっかり人気フォーマットになった。
2003年7月以降に発売されたカードがほとんど使えるため、カードプールが広くデッキの種類が非常に多い。
有力なデッキだとしても全体の10%程度しか存在せず、デッキの数だけでも20種類は超える。
すべてのデッキに有利なデッキを作るのは不可能で、対策カードも強力なため何かしら自分に不利な相手は存在する。
しかし不利だとしても、モダンのデッキ相性は相手への意識の仕方、サイドボードの取り方で勝率は大きく変わる。
モダンの現在の主要デッキをまとめつつ、グランプリ横浜に向けて思考をまとめて行こう。

目次
■モダン環境定義
■メタゲーム分析
■青白コントロール
■個別カード評価
■採用を悩んだカード
■サイドボーディングガイド
■おわりに。サポートによるデッキ相談

■モダン環境定義
現在のメタゲームを追うなら、MTG Goldfishがおススメだ。
掲載数が多いので、デッキリストを見ているだけでも参考になる。

今の環境はこんな感じ

イゼットフェニックス
ウルザトロン
5色人間
発掘
グリクシス《死の影/Death's Shadow》
The Rock(黒緑ジャンク)
青白コントロール
アミュレットタイタン

2019年4月のGoldfishのデータでは、上記8つが使用率の高いデッキとなっている。ここでは各デッキの細かい動きは省略する。

モダンに存在するデッキの特徴は、前回の青黒フェアリー記事の冒頭も参照して欲しい。

■メタゲーム分析
直近の大型大会の結果を元に、現在のメタゲームを考えていこう。

※4/12-4/15開催,グランプリサンパウロ

・トップ8デッキリスト

・グランプリ二日目のメタゲーム

使用率
12.8% イゼットフェニックス
10.1% グリクシスシャドウ
8.4%  ウルザトロン
6.6% 《硬化した鱗/Hardened Scales》親和
6.6%  The Rock(黒緑ジャンク)
6.2%  5色人間

イゼットフェニックスが使用率No.1。あとはバラバラで10%行かない程度。
Goldfishのデータとよく似ているデッキ分布だ。

The Rock(黒緑ジャンク)は使用率こそ6.6%だが、上位入賞とまでは行かない。安定性はあるものの、相手の除去を受ける・圧倒的なブン回りが無いという欠点があるため、長いラウンドを勝ちきれないデッキと言う印象だ。

墓地は対策されすぎた。

発掘デッキは3.5%に数を減らしている。これは墓地デッキの流行により、メインから《外科的摘出/Surgical Extraction》《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》といった墓地対策が増えたことが原因だ。
イゼットフェニックスの方が墓地対策に耐性があり、《氷の中の存在/Thing in the Ice》やプレインズウォーカーによる勝ち手段があるため生き残ったのだろう。

前週までは数が少なかった5色人間が増えている。得意なコンボデッキが増えたこと、《燃焼/Conflagrate》擁する発掘が減ったこと、除去コントロールが数を減らしたことで、メタゲーム上で良い立ち位置になっている。


※4/13開催,モダン神挑戦者決定戦

・トップ8デッキリスト

・トップ16デッキリスト

・メタゲーム分布

使用率
12.26% イゼットフェニックス
9.68% ウルザトロン
7.10% バーン
6.77% The Rock(黒緑ジャンク)
6.13% グリクシスシャドウ
6.13% 青白コントロール
5.16% 5色人間

こちらでもイゼットフェニックスは使用率No.1だ。
しかしイゼットフェニックス、緑単トロンともに使用率が高かったものの上位には残っておらず、全体としては負けたデッキだった。

発掘デッキが姿を消しているのもグランプリサンパウロとの共通点だ。参加者の意識が墓地に向いている今、あまり使いたくない。

この大会ではバーンが増えている。バーンは発掘の《這い寄る恐怖/Creeping Chill》が苦手で数を減らしていたが、最近はその発掘が減ってきている。
バーンはGoldfishの上位デッキには有利な相手が多いが、ローグデッキに弱い。今の選択肢としては有力ではある。

ここ2か月の流れをまとめると

①イゼットフェニックス、発掘デッキが流行。
②それによってメイン墓地対策が進む。墓地デッキに勝ちやすいウルザトロン、アミュレットが増加。
③発掘デッキが減少。青白コントロール、および5色人間が増加。

といったところ。
私も数多くのデッキを回したが、現在のメタゲームでは墓地デッキが必要以上に対策されている。
それによりグリクシスシャドウのように墓地が戦略の一部でもあるデッキが影響を受けて、勝ちにくい状況になっている。

×イゼットフェニックス
〇ウルザトロン
〇5色人間
×発掘
×グリクシス《死の影/Death's Shadow》
△The Rock(黒緑ジャンク)
〇青白コントロール
△アミュレットタイタン

上記の評価だ。

青白コントロールは全体の割合では6.13%と少ないもののトップ16入賞率が高く、この週のメタゲームに合致していたと言える。発掘が減った今なら不利な相手が少なく、相手の除去を受けず、メインから土地もクリーチャーも墓地も対策できる。
Goldfishのメタゲームでも有利な相手が多いので、私も「モダン神挑戦者決定戦」で青白コントロールを使用した。

そして優勝することが出来た。

使用した青白コントロールについて解説して行こう。


■青白コントロール

クリーチャーを除去して非クリーチャーは打ち消し、あとはプレインズウォーカーたちでアドバンテージを得て勝利するデッキだ。
モダンはデッキの種類が多く戦略も幅広いため、すべてのデッキを対策することは困難と言われている。
しかし青白にはコントロールデッキに必要な要素が揃っており、モダンで最も幅広く戦えるデッキだと私は考えている。
クリーチャー除去、呪文を打ち消し、土地を破壊、メインから墓地を対策と、どんな相手にも合わせて戦えるのがこのデッキの長所だ。
(裏を返せば、相手によって噛み合わないカードを引くと負けやすいという短所でもある。少しでもそれを減らすための《選択/Opt》とジェイスが必要)

モダンに限った話ではなく、コントロールデッキを使う上で絶対に必要となるのが、対戦相手のデッキへの理解だ。
相手のデッキに何が入っているかを予想しないと、何を打ち消すか、何を除去すれば良いかがわからなくなる。
そのためには数多くのデッキリストに目を通して、相手のデッキがどんな動きをするかを覚えて欲しい。Goldfishのデッキリストなどは覚える上で最適だ。

もちろんこの記事でもサイドボーディングガイドを記載するが、ガイドを暗記するだけではなく、アドリブで考える力をつけることが大事。
コントロールデッキは経験の蓄積なので、相手のデッキへの想像力を高めることがあなたのマジックの実力を高めることになる。
特にモダンは長い期間プレイできるフォーマットなので、一度得た経験はずっと活きる。次のレベルを目指すためにも、想像力を養って欲しい。


■個別カード評価

《恐血鬼/Bloodghast》や《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》といった除去耐性を無視できる追放除去。必ず4枚。
相手に土地を渡すため序盤は使いにくいが、モダンのクリーチャーデッキは全体のマナカーブが軽く3マナ以下で構成されており、土地をあげるデメリットが少ない。
そしてモダンは特殊地形が優秀なフォーマットなため、クリーチャーで攻撃するデッキでもデッキ内の基本地形は2-4枚程度。
《流刑への道/Path to Exile》《廃墟の地/Field of Ruin》の連発で、後半はデメリットのない追放除去にもなる。
自分の《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》にプレイしてマナブーストするパターンも覚えておこう。

基本的には《流刑への道/Path to Exile》の方が強いが1-2ターン目には土地をあげたくないため、最序盤でプレイできる《流刑への道/Path to Exile》の代わりという役割。
1マナ除去は初手をキープする理由になる。また、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》と組み合わせると相手のドローを2回固定できる。

単体除去だけではモダンの高速ビートダウンに間に合わない展開もあるため全体除去が必要。
《終末/Terminus》が入っていないと族霊鎧のついた《ぬめるボーグル/Slippery Bogle》だけで負けてしまう。
レガシーと違い意図的に「奇跡」できるのは《選択/Opt》《精神を刻む者、ジェイス/Jace,the mind sculpter》だけであり、初手に来てほしくないカードでもあるため枚数を抑えて3枚。

青白が《終末/Terminus》を狙っていそうなタイミングなら、《思考掃き/Thought Scour》《叫び角笛/Shriekhorn》などでライブラリーを削るパターンも覚えておこう。
特に《精神を刻む者、ジェイス/Jace,the mind sculpter》起動後に《選択/Opt》をプレイしてきたら要注意。

また、相手が「奇跡」を誘発したときに《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》《外科的摘出/Surgical Extraction》などインスタントタイミングで《終末/Terminus》を手札から抜くことが出来れば
その《終末/Terminus》「奇跡」が解決できないことも覚えておこう。

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YUTA TAKAHASHI

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YUTA TAKAHASHI

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