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「きみと、波にのれたら」の映像美に思いを馳せる。

さて、今日は「きみと、波にのれたら」の「映像美」を切り口として、感想を書いていく。

前作、「夜明け告げるルーのうた」で見せた素晴らしい水の表現。
今作は「波」がキーポイントになるので、どんな風に描かれるのか、とても楽しみにしていた。
波が生きている」。
ぼくはこの映画を見て、そう感じた。
躍動感、生命力、優しさ、厳しさ、暖かさ、冷たさ、すべてを波で表現していた。
これだけハイレベルのアニメーションを見られる機会は滅多にない。
夜明け告げるルーのうたでは「不思議さ」を水の描写で表現していたが、今作では「生命」を描いていたのではないだろうか。
命を持たない波を生きている様に描く。
それは、港が水の中にだけ現れることと深く関わってくる。
この映画における「波」が持つ意味に関しては、後日の日刊ムショクで触れるのでここでは割愛。

次に作画で感動したのは冒頭の「ひな子が登場するシーン」。
恥ずかしながら、一目見てひな子に惚れた。
一目惚れだ。
女性的な意味合いではなくて、かっこよすぎて惚れた。
なんでいきなり、こんなかっこいいの?と疑問に思いながら、映画を見始めると
その理由はすぐにわかった。
ひな子は港にとって、「ヒーロー」だったのだ。
だからこそ、かっこよく描かなければならない。
でも、口で言うのは簡単だけど、実際に描くのは難しい。
変にかっこよさが出すぎてもダメだし、出なさすぎてもダメ。
ちょうどいい塩梅が求められる。
そこにピタッと、この作画は入り込む。
もう、これしかない感じでピタッと。
で、さらにすごいのがかっこいいだけじゃなくて、可愛いんですよ。
照れ顔と笑顔がもう可愛いすぎ。

後は表情芝居ね。
湯浅監督らしさを残しつつ、作品の雰囲気を壊さず、最大限に表情を動かす。
見てるこっちが気持ちいいぐらいに。
クライマックスの洋子ちゃんと港が再開するシーン。
あれは良かった。
やっぱり洋子ちゃんはお兄ちゃんが好きなんだ、って気持ちが痛いほど表情で伝わってきたから。
他にも見所はたくさんあるので、ぜひ劇場へ。
明日は声のお芝居について思いを馳せます。

今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
かっこよくて可愛い女性、大好きです。


このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無職の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。

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