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【BL小説】Finder #4

★推奨BGM
音小さめでかけながら読んでもらえると
なんとなくせつない感じが合うかなって。
5曲目とか8曲目とか。

#BL小説

※ときどき男性同士の性的表現を含んでいます。苦手な方は読まないでください。

※細かくプロットを作ったわけではないし、最終
的にどれぐらいの長さになるのか自分でもわからないので、後日まとめるときなどに書き直したり構成を変える可能性があります。

※性格上、本当は全部書き上げてから発信したいのですが、それをやっているといつになるのかわからないので、少しずつアップしていこうと思って始めました。

※なので、下書きみたいなものだと思って読んでいただけると幸いです。

※1話分でざっくり1000字ぐらい、読むのにかかる時間は3分ぐらいかな。


#4


蓮がバスタオルと着替えを持って、バスルームへと消えていった。


ベランダに出てタバコに火をつける。


蓮は大学生活も充実してるみたいだった。

建築学科でどんな勉強してるとか、どこの建物がすごいとか、オレのよくわからないことを目を輝かせて話していた。


何もないオレとは全然ちがう。
女に無愛想なところは玉にキズだけど、
彼女だってすぐできんじゃねーのかな。
きっと美人の彼女なんだろな…

…なんで胸がざわつくんだろ?

蓮が幸せならそれでいいとは思う。
けど、そこらへんのしょうもない女に引っかかったら許さねぇからなっていう謎のムカつきはいったいなんなんだ?

ダメだ…やっぱ言葉になんねぇな…

考えがまとまらなくて
2本目のタバコに手をかけたとき
蓮があっちーって言いながらボクサーパンツだけ履いて部屋に戻ってきた。

照明に照らされて光る濡れた黒髪
彫刻みたいなラインの上腕
適度に盛り上がった胸筋
うっすら割れた腹筋
水を弾きそうなすべすべの素肌…

触れてしまいたい衝動に駆られて、あわてて目を逸らした。


…オレもシャワーしよ。


シャワーしながらも蓮のことを考えると胸が痛かった。

もう日常にはいない蓮が、遠くに行ってしまったみたいで寂しくて苦しい。

オレも何か見つけなきゃな。
やりたいこと、やってみたいこと、興味の湧くこと…
…全然わかんねぇ。

なんだっていいって思っても、そんなにすぐは思い浮かばなかった。

頭の中がぐっちゃぐちゃに渦巻いてる…
もう忘れようと思ってガシガシ頭を洗った。


バスルームを出て部屋に戻ると、
蓮は寝転んで暇を持て余したかのようにスマホをいじっていた。

「あ、そうだ、アイスあるけど食う?」

「お、食う食う!」

「このアイス好きだろ?」

「よく覚えてんなー?」

蓮がうれしそうに差し出したアイスを手に取る。

数ある中でなぜこれを好むのか、オレにはさっぱりわからなかった。
はっきり言って、子供だましの味だと思う…

「やっすい舌してんな?」

「うっせー!
 結局これがいちばん美味いんだって」

タバコを吸いにベランダに出る。
蓮もアイスを持ってついてきた。

今日は湿気があまりなくて
風が吹くと火照った身体に心地いい。

「そういや、こっから花火見えるらしいんだよね」

「マジか!見たい」

「じゃあ見にくる?来月の終わり頃だったかな…調べとくよ」


言い終わって煙を吐き出した。
こんなふうに、
胸の中のもやっとしたものも
夜に溶けてなくなればいいのに。

火を消して部屋に戻る。
さてと…そろそろ寝るとして…

「しっかし、どーやって寝よっか?さすがに床は身体痛いよな…」

「ベッドに一緒でもいいなら、端っこ貸して」

「え?別にいいけど…」



…to be continued


━━━━━ᵗʱᵃᵑᵏᵧₒᵤ━━━━━━━━━━━━

読んでいただいてありがとうございました。

気が向いたら更新していきます。

よかっらイイね🩷もらえましたら
泣いて喜びます。

では、また。

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