青春基地を卒業しました。メディアの世界で修行を積みます。

少し長めのご報告です。
標題の通りですが、2015年9月の立ち上げ時より参加し、2年半の時間のほとんどを注ぎこんできたNPO法人青春基地から2018年2月28日をもって卒業しました。

2年半何をやってきたのか

1. ローンチへ向けたPR
2015年9月18日に4人目のメンバーとして参加し、ウェブマガジン「青春基地」の立ち上げ、ローンチ、その後の記事編集を行ったのが2015年9月~2016年1月の4ヶ月間で行ったことでした。その中でも特に力を入れたのがPR戦略をつくり、ローンチ間もない青春基地へと注目を集めること。たくさんのメディアの方々のお力添えもあり「10代のウェブマガジン 青春基地」をより多くの方に応援していただきました。おかげで当初の予想よりも高校生が編集部に参加してくれて、予想の斜め上をいく企画もたくさん生まれました。

ローンチ前には東京新聞1面にて活動を紹介していただいたこともありました。ちょうど18歳選挙権で10代が何を考えているのか注目が集まっていたタイミングということもあり、紙面を「新聞らしくない」デザインにまでして紙面を割いてくださいました。やろうとしていることが一体誰にどんな風に受け止められるのか不安しかなかったタイミングでこの記事は本当に心強かった。

2.がむしゃらに記事更新
2015年11月22日にローンチしたウェブマガジン。当初の記事は各カテゴリー1本ずつの合計5本でした。翌日からは平日1本、週5本記事を更新する日々のスタート。いま思えばどうやってこれを可能にしていたのか不思議で仕方がないくらいギリギリの日々でした。企画を確認し、依頼を行い、高校生と取材へ行き、高校生の書いた記事を編集し、入稿作業、そしてSNS配信とを繰り返す日々。どれだけ良い記事だと思っていても、読まれなければ意味がない。けれども、なかなか記事を届けることができない歯がゆい思いを今でも覚えています。

高校生と取材へ行き、当時greenz.jp編集長を務めていたYoshさんと出会ったり菅付雅信さんと出会ったり...自分が編集の世界へのめり込むのに十分すぎるくらいたくさんの素晴らしい出会いに恵まれました。本心から感謝です。

ウェブマガジンをやっていて良かったと心の底から思える出来事が一つ。当時、台湾に留学していた高校生が記事を読んでわざわざメールをくれて、しかもその1ヶ月後には台湾へとちょうど行くタイミング。記事を読んでリアクションをくれた遠く離れた読者の一人と一緒に取材を行うという奇跡が起こりました。彼女はウェブだからこそ届いた読者、毎日辛くても記事を出し続けたことが報われたように感じられました。本当に嬉しかった。
いま所属しているゼミの清水先生との出会いも台湾でした。

3.炎上~活動休止
ご存知の方も多いかと思いますが2016年1月末に更新した記事を発端にネットで炎上、2016年2月から4ヶ月間の活動休止期間に入りました。
記事の確認フローの甘さ、そして何より高校生と活動していることの責任を十分に理解していないために起こってしまった問題です。本当にたくさんの方々から力をお借りして、なんとか無事に活動を再開することができました。活動再開したその日に飲んだビールが、間違いなく人生22年の中で一番美味いビールでした。

4.コツコツ毎日更新
代表の大学院入試など様々なタイミングが重なり、4ヶ月ほど編集部を預かり高校生と取材と記事執筆を行う日々が続きました。この頃は起きて数分後には記事編集をはじめて、日中取材へと行き、帰りには24時間営業のファミレスに入って翌日の記事を仕上げるようなギリギリの生活でした。家に帰れない日も少なくなく、事務所に泊ったことも数え切れないほど...
ああ、いま思い出しても辛い。

当時、編集した記事の中でも記憶に残っているのはシェフの生江さんの記事
「本当に自分のやりたいことならば、勇気がなくても進んでいける」という言葉がとにかくグッときたのを覚えています。無駄に力の入っていた肩から力抜けていくような取材でした。素晴らしい機会をありがとうございました。

5.ETIC.社会起業塾での新規事業づくり
2016年9月からの半年間、ETIC.が提供する社会起業塾の支援対象起業家に選んでいただき翌年以降の新規事業のプランニング期間へと突入しました。

始まる前はあらゆる社会起業家が通った登竜門的なプログラムということで、ここへ行けば何かを得られるとばかり思っていたのですが、そんなことがあるはずがなく代表でない自分が一体何ができるのかを問われる日々。

ウェブマガジンで届けられる限界をなんとなく感じていたからこそ、もっと学校現場に近いところで活動できる事業をつくることをゴールにメンターの方々やコーディネーターの山崎さんの助けを借りながら新しい事業を形にしていく半年間。一歩進んで二歩下がるような歩みの中で、3年後や5年後を見据えて何をすべきか考える時間は本当に貴重なものでした。

何度か合宿があったのですが、1回目の合宿で訪れた西粟倉村が本当に大好きです。日常を離れて、ゆっくりと考えることに時間が使える贅沢な環境でした。写真は2回目の合宿の夜。楽しかった。

最終的には2017年4月から一緒に授業づくりを行えるフィールドを見つけ、青春基地は新しいステージへと歩み出すことができました。真冬の富士吉田市に行ったこと、はじめて広野のふたば未来学園へと行った日のことを思い出します。

6.週3日福島通いの日々
2017年4月からは週3日間福島県広野町にあるふたば未来学園へと通う日々。授業がどうやってできていくのかすら知らなかったけれど、先生方にたくさんのことを教えていただきました。

学校教育批判や教員批判が頻繁に起こりますが、僕は現場の先生たちを尊敬しています。あれだけ忙しい中で、一人ひとりの生徒のことを考えながら授業をつくっていく。本物のプロフェッショナルだと思います。

福島のことを考えるとき、『知ろうとすること』は欠かせないと感じます。そんな本を書いた人の一人、早野龍五さんに授業へお越しいただいたのは良い思い出。どうしても呼びたかった方の一人でした。「将来、君たちがいわれのないことで福島に生まれたことを後悔する必要なんてない。0%です」という言葉をはっきりと、躊躇せずに、間髪入れずに伝えてくれました。

7.クラウドファンディングで資金調達
2017年4月の段階で1年間事業を実施するための資金が十分に揃っていない状態でした。完全見切り発車...
助成金をいただきながら足りない部分はクラウドファンディングを実施。結果的に213万円を超えるお金を集めることができました。広報ファンドレイジングチームのみんな、a-conのプロボノの皆様と一緒に考えることができたからこそより多くの支援を集めることができました。そして何より支援いただいた皆様、本当にありがとうございました。

昨年、Huffpostにて開始した代表の石黒名義のブログでは記事の製作を担当しました。現在公開されているものはごく一部で、今後残りも記事も公開されるはずです。こちらもお楽しみに。

ここにあげたこと意外にもNPO法人化の手続きや決算処理など一つひとつあげればキリがありません。青春基地はどベンチャーなので、役割に縛られず本当にたくさんの仕事を経験させてもらいました。仕事の報酬は仕事、という言葉がぴったりの2年半を過ごさせていただいたと感じています。

卒業して、これから何をするのか?

これからの話も少しだけさせてください。

この3月からはBuzzFeed JapanのEditorialチームにてインターンをしています。主な仕事は海外記事の日本語翻訳や翻訳されたものの表現の最適化などAdaptationと呼ばれるものです。バズるコンテンツをどうやって生み出しているのか、世の中の動きにどのように反応し記事をつくるのか、日々学ぶことばかりです。

また株式会社コモンセンスの望月優大さんの元でアシスタント業務も行っています。他にも複数の方のアシスタントとして様々な媒体や記事をお手伝いさせていただく予定です。

これまで教育業界とメディアのハイブリッドで様々なことに挑戦してきましたが、今後は教育業界から離れメディアの世界で修行を積みたいと考えています。自分の興味関心は変わらず社会問題、ソーシャルセクターの話題。
ですが、その伝え方は正面から真面目に伝えるようなものだけでなく、より幅広く多様なものであるべきだと考えています。だからこそ、メディアの世界でエンタメから政治・社会など堅いトピックまで幅広く、そして一つひとつ深く触れることが22歳の自分に必要なことだと思いました。

2017年にはgreenz.jpの松沢さんに取材していただきましたが、いまも考えていることは何一つ変わっていません。
>『誰もが自分と誰かの可能性を信じていけるように。中高生の「やってみたい!」をメディアづくりで応援する「青春基地」ディレクター・千葉雄登さんが描く未来』

22歳から30歳までの8年間、何よりも基礎を叩き込み、一つひとつ丁寧にコツコツと目の前の物事をこなすために時間を使いたいと思います。
すべてはより広く、より深く伝え、一人でも多くの人の行動を変えることのできるような情報を届けるため。

これまでお世話になった皆様に本来であればしっかりとご連絡すべきところをこのような形でのご報告となり申し訳ございません。これまでのご恩には、これから出す記事でしっかりと報いることができるよう頑張ります。
引き続きよろしくお願いします。

よーし、頑張ろう。

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千葉雄登

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