SmartNewsとGunosyをいろんな角度からまとめてみた。


普段はDMM.comでマーケティングの部署で仕事をしていて、主にSEM(Search Engine Marketing)の領域を担当してるので、媒体でいうとGoogleとYahoo!がメイン。

今回はお題にあるように普段仕事ではあまり接触しない2つのキュレーションアプリ(SmartNews&Gunosy)を調べることにした。

ではさっそく、アプリを開いてみるのですが...

何を隠そう。ダウンロードしていたものの、久しく開いてなかったのはまぎれもない事実!(直近だと月に1回も開いてなかったのでMAUには該当せず彼らには休眠ユーザーとしてフラグ立てされていたと思われるw)

休眠ユーザーと言いつつも、せっかく2つのアプリを調べる機会があったのでいろいろ見比べてみた。これからいろいろと比較するが、冒頭でこれだけは言いたい。たぶん、僕以外のユーザーも思ったことがあるはず。「UIめっちゃ似てる!どっちがスマニューでどっちがグノシー?」
(デザイナーがトレースすれば大きく違ってみえるかもしれないが...)

ただ、ここで皆さんにSmartNewsとGunosyをファーストビューの時点で見分ける方法を伝授しよう。ずばり!ファーストビューに天気予報があるかいなかで簡単にどちらのアプリか判別できる。

SmartNews:日付と天気予報がある
Gunosy:左上のハンバーガーマークを押さないと日付と天気予報は出てこない

前置きがながくなってしまったが、これからいろんな角度からSmartNewsとGunosyを比較してみる。目次はざっとこんな感じ。

<目次>
・理念
・プロダクト
・数字で見るSmartNewsとGunosy(ダウンロード数・MAU・利用時間)
・ユーザー属性(年代別・男女比・年収別)
・最近の注力サービス
・著名な人物
・広告に関して
・まとめ

理念

両者の理念を下記に記載したが、”情報を人に届ける”という事は両者ともに同じだ。面白いのはここからで、ただ情報を人に届けるのではなく、両者とも”最適に””必要な人に”情報を届けると謳っている。

つまり、従来の紙メディア(新聞&雑誌)やWEBメディアは誰がみても同じ記事が掲載されるわけだが、2つのキュレーションメディアは人によって掲載されている記事が変わる、いわゆるパーソナライズ化しようというのだ。

<理念>
SmartNews
:世界中に良質な情報を必要な人に送り届ける
Gunosy:情報を世界中の人に最適に届ける

”最適化”といえば、簡単なように聞こえるかも知れないが、最適な情報を人に届けるのにどれだけ大変かという話である。
両者が超優秀なエンジニアやデータサイエンティストを集めているのはテック業界では有名な話。

本題と脱線してしまうが、Netflixも月額1,000円(実際は3つのプランがある)をユーザーに払ってもらうために、超優秀なデータサイエンティストを抱えている話にも通ずる。

理念に加えて、両者ともに大切にしていることがある。それはデータやテクノロジーである。これは、エンジニア比率をみてもわかるかもしれないが、なによりテックブログをみれば一目瞭然である。僕には到底理解できないレベルである。参考程度にGunosyのテックブログの一部を抜粋しておく。

<Gunosyテックブログ一部抜粋>
ざっくりまとめると
後述の計算モデルに必要なものは全てDynamoDBとs3におく
関連するほぼすべてのタスクのワークフローはdigdagにより管理
例外はリアルタイム性を求められるユーザーベクトルを生成するAWS lambda
こんな感じです。

ざっくりまとめるとこんな感じ。いや、ざっくりまとめられてもぼくにはわからないw
僕がわかるのは直近Amazonの事業を牽引しているクラウドサービスのAWSの名称くらい。

(SmartNewsエンジニアリングブログ)
https://developer.smartnews.com/blog/
(Gunosyテックブログ)
https://tech.gunosy.io/

SmartNewsとGunosyは情報を最適な人に届けるというミッションとテクノロジーやデータを超大事にしているという点では似ている企業である。

プロダクト

メインのプロダクトはご存知の通り、SmartNewsはSmartNewsだし、GunosyであればGunosyというキュレーションアプリが存在している。

ただ、それ以外にもプロダクトやサービスがある。

今回は、2つのキュレーションアプリの話がメインだが、
せっかくなので、他のサービスも列挙する。

SmartNews:
ニュースアプリ「SmartNews」(アプリのみ)
非営利団体向けプログラム「SmartNews ATLAS Program」

Gunosy:
ニュースアプリ「Gunosy」(WEB版あり)
ニュースアプリ「ニュースパス」(KDDI共同開発)(アプリのみ)
女性のためのトレンド情報アプリ「LUCRA」(アプリのみ)
ゲーム・アプリの総合攻略アサイト「Game8」(WEB版のみ)

こうやってみると、SmartNewsはアプリニュース1つに注力していて、
Gunosyは様々な層を囲うためにあらゆる角度からアプリやサイトを展開している。

おそらくNewsPicksやMERYのように特定の層をターゲットにしているのではなく、両者ともにマスにに使ってもらいたいアプリなはず....
なので、マス獲得したいのは両者変わらないが、それぞれユーザー獲得の戦略は違ってくる。

Gunosyに関しては一部上場企業なので、資金力という面では差はあるのかもしれないが、とはいえ、SmartNewsも2年前くらいの段階で91億円調達している。なので、資金力というよりかは会社の戦略の要素が強いのかなと勝手に想像している。もう1つ考えられるのは、SmartNewsは単体で3,000万DLを突破している一方でGunosyの単体は2,400万DLでSmartNewsの背中を追いかける形であったのでいち早く追いつきたいという想いもあったのかもしれない。現状、Gunosy・ニュースパス・LUCRAを合わせると3,354万DLとGunosyが追い越している状況である。
(ただこれは、そもそも条件がそろってないので、単純比較はできない。スマートニュースは日米合算のDLだし、Gunosyは3つのアプリの合算値なので...)

数字で見るSmartNewsとGunosy

まずはダウンロード数。

SmartNews:3,000万DL(日米のGooglePlayとAppstoreの合算値。)
Gunosy:2,200万DL(こちらは国内のみ。ただ、ニュースパスとLUCRAを合わせると2,900万DL。※直近の決算みると、3,354万DLになってた)

次にMAUをみてみようと思ったのだが、Gunosyが実数値を公開してなかったので、ニールセンの調査を参考に記載する。おそらくだけど、Gunosyの数値はGunosy単体の数字であり、ニュースパスやLUCRAは含まれていないはず。
ただ、Gunosy単体で見るとアクティブユーザーは減ってるのは決算で公開済み。のちほど詳細は書くが、このアクティブユーザーの現象に歯止めをかけようとグノシーQというユーザー参加型のライブ配信を施策として行っているのだと思われる。

SmartNews:1,020万MAU
Gunosy:450万MAU

最後に1日の利用時間。これもニールセン調査になってしまう。

SmartNews:14.1分
Gunosy:7分

余談だが、利用時間がもっとも長いニュースアプリはYahoo!ニュースで15〜16分らしい。SmartNewsとGunosyの間にはLINENEWSが位置していて10分くらい。

ユーザー属性

まずは年代別。これがめちゃくちゃ意外な結果で、僕もかなり驚いた。
それぞれの年代が何パーセント占めてるかは媒体資料みてもらえばわかるので、割愛する。
とりあえず、SmartNewsは40代・50代で50%程度を占める年齢層高めに愛されるアプリで、逆にGunosyは20代・30代で占める40〜50%程度を占めるアプリだ。
だから、Gunosyの記事はエンタメ系が多い仕様になっていたりする。
例えば、いまGunosyのアプリをひらいてみて、TOPページを確認してみたが、「浮気」「セックス」「お尻」といったワードが散見されたw

ただ、Gunosyは若者のユーザーが多いが、ニュースパスでしっかり40代50代を囲っていてバランスをとっている。(ニュースパスは30代〜50代で7割を占める)

次に男女比。
これは両者ともに同じ。男性55%に対して女性45%という比率。

最後は年収別。
GunosyはSmartNewsに比べて、ユーザーの年齢層が低いのおそらく年収も低くなると思われる。
SmartNewsは年収別で割合をだしてるのでみてみると、年収500万円以上が5割もいる!しかもその中で年収1,000万円を超える割合が1割。
なんか意外だった。まあ、これより年収高めな層に愛されてるメディアはNewsPicksだと思うが...w

最近の注力サービス

注力サービスについてはかなり違う点かなと思う。

SmartNewsは”クーポン”に注力している。TVCMも放映してるので、これはかなり力を入れているに違いない。TVCMは買い方にもよるので、一概にどれくいかかってるかはわからないが、2,3億円くらいは投下しているんじゃないかなと思っている。(詳しくは電通社員にでもきいてみほしいw)

Gunosyはユーザー参加型のライブ配信「グノシーQ」に注力している。
グノシーQとはなんぞやという方のために簡単に概要を記載しておく。

「グノシーQ」とは...
・毎日21:30から開催される
・全10問の3択クイズに答える
・クイズに全問正解したユーザーが賞金を獲得(複数いる場合は全問正解者で山分け)
・賞金は10万円の争奪

TVCMこそやってないものの、2018年3月1日から毎日10万円争奪しているので、だいたい150日×10万円=1,500万円くらいは投下していることになる。グノシーQの初動(3月)は争奪賞金総額が1,000万円とかやっていたので、もう少し投下してるイメージかなと。
あ、決算のコスト構造をみると、2018年のQ4からライブ動画制作費という項目が追加されてて、そこにおよそ1億円程度計上されてた。

著名な人物

両者ともにすごく優秀な方が集まっているので、僕がメディアでよく見る人物を列挙してみた。

言うまでもなく、皆さん優秀なんだが、ここでは特にメディアでみる著名な方を紹介したい。

僕がビジネスサイドの人間であるので、ビジネスサイド側の方が多くなってしまうと同時に卒業された方も含む事はご了承頂きたい。

SmartNews:
■望月優大さんTwitterアカウント)=「SmartNews ATRAS Program」立ち上げ人。
現在は、独立されて日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「日本複雑紀行」の編集長を務める。

■松浦茂樹さん(Twitterアカウント)=メディアコミュニケーション担当ディレクター。ライブドア・WIRED・ハフィントンポストと様々なメディアでディレクターや編集長を務める。
最近は、AbemaTVによく出演されている。

■鈴木健さん(Twitterアカウント)=SmartNewsの代表。著書は「なめらかな社会とその敵(2013)」。すみません、まだ読んでない...(必ず読む)
ただ、グロービスに登壇されてるYoutubeは観た。すごい難しい事を言ってた、僕には理解するの難しい内容w

藤村厚夫さん(Twitterアカウント)=執行役員メディア事業開発担当。株式会社アスキーで月刊誌編集長などを経て、現職。
ちょっと古いですが、NewsPicks梅田さんと現代ビジネス瀬尾さんとの対談動画はおもしろかった。

菅原健一さん(Twitterアカウント)=ブランド広告責任者。けんすうさんが創業したnanapiなど3社が合弁しSupership社となって、そこのCMOを経て、スマートニュースで広告責任者を務めた。現在は、すでに卒業されていて、企業の10倍成長を支援するMOONSHOTを創業。
Gunosy:
■木村新司さん
Twitterアカウント)=取締役。投資家としてグノシーの創業に携わり、主に資金調達やプロモーション(TVCM)を担当。
KDDIやジャフコなどから12億程度調達。そのほとんどを広告宣伝費に投下したとか。(テッククランチいわく

福島良典さん=CEO。2012年には未踏スーパークリエーターにも選ばれるほどのスーパープログラマー。
メディアにはあまりがつがつ出るタイプではなさそうであまりネットにころがってないが、田原総一郎さんとのラジオ対談はある意味面白いのでみてほしいw
Gunosyのサービスを田原さんに説明するのに苦労してる福島さんをぜひw

広告メニューに関して

広告フォーマットは両者ともにほぼ一緒。下に簡単にまとめておく。ただ、スマートニュースはタイアップ記事の出稿ができない。一方でGunosyはタイアップの記事広告が出稿可能である。(編集やコンテンツ作成部隊もある。)ここは大きく違う点かと思う。
ちょっと余談だが、編集部隊もいる影響なのか、グノシーのオウンドメディア”グノシル”は面白いのでよくみる。

広告出稿のフォーマットをまとめるにあたって、まずTOPタブとそれ以外のタブで値段やimpが大きく変わってくるので、それぞれ分けてまとる。

<広告出稿フォーマット/TOP編>
I:TOPタブのファーストビューに動画を差し込むフォーマット
SmartNews
:1Day Premium TOP Video Ads(450万円/150万vimp)
Gunosy:Gunosy Premium 1day MAX(ビデオ)(500万円/150万vimp)

II:TOPタブのファーストビューに画像を差し込むフォーマット
SmartNews:1Day Premium TOP フルブリード(600万円/400万imp)
Gunosy:Gunosy Premium 1day MAX(パネル)(500万円/150万imp)
<広告出稿フォーマット/TOPタブ以外編>
I:TOP以外タブのファーストビューに動画を差し込むフォーマット
SmartNews:Premium Video Ads(200万円/80万vimp)
Gunosy:Gunosy Premium Ads Video(250万円/100万vimp)

II:TOP以外タブのファーストビューに画像を差し込むフォーマット
SmartNews:Premium Display Ads フルブリード(200万円/200万imp)
Gunosy: Premium Ads Display(150万円/100万imp)
<広告出稿フォーマット/運用型>インフィード型の広告
SmartNews:Standard Ads(最低出稿金額50万円〜)
Gunosy:Premium CPC(最低出稿金額50万円〜)

広告出稿に関して、上記で述べたタイアップができるかできないかくらいの違いで基本的にフォーマットは同じと考えて問題なさそう。値段に関してもほぼ変わらない。出稿するにあたって考えなければいけないのは、フォーマットというよりは、ユーザー属性を考えた上での出稿が懸命なきがする。

なぜなら、SmartNewsとGunosyの違う点にユーザー層があげられるから。
(逆にいうとそれ以外はかなり近しいので)

あと、上のメニューは媒体資料にのってるメニューになるが、特別なメニューとしておそらくタブを作成してしまうことも可能なんだと思う。

簡単にいってしまうとそのタブのスポンサーになるということだ。

最近よくこんなワードを目にすることはないだろうか。
「Supported by 企業名」「Sponsored by 企業名」

テレビでいうと、「ここまでの放送はご覧のスポンサーでお送りいたしました!」みたいなやつ。サザエさんの場合、Amazon&西松屋&大和ハウスが上の企業名に当てはまるわけだ。

で、同様のことをSmartNewsもGunosyもやっている。

SmartNewsはJALがやっていて、

GunosyはJeepがやっている。

まとめ

そんなこんなでざっとSmartNewsとGunosyに関してまとめてみたが、
僕はなにか言いたいわけでもなく、ネット上に2社の情報が散らばってるので一つにまとめてみたという感じ。既存の曲をアレンジしたり、プレイリストを作ったりするDJ的な役割を果たしたのではないかと思っている。w

ただ、個人的にはニュースアプリが乱立するなかで、どのニュースアプリが残っていくのか、はたまたこの乱立した状態で数年が過ぎていくのか気になる点である。
Yahoo!やLINEに加えて、Google、Twitter、facebook、Appleという黒船もニュースに力をいれてきている事実もあるし。。。

正直どのニュースアプリが残ろうが僕にあまり関係ないが、
最先端のテクノロジーを使い、自分に超最適化されるニュースアプリを使いたいなと思う。
これまた、どの企業も超テクノロジー企業でエリートエンジニアを抱えている企業であることも面白い。

ニュースアプリが密かに盛り上がってる中で、二つのニュースアプリの現状をまとめる機会があったのはタイミングとしても良かったかな思う。

機会があればこうしてアウトプットをする機会を増やしていこうと思ってる次第である。


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大対勇人

マーケティングトレース/マーケターの筋トレ

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